中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
BMW3シリーズマイチェン全幅1800mmに小さくなってスタイルもリフレッシュだ!!
3シリーズは、やっぱり上質なスポーツサルーン

こちらは旧型
【本記事は2009年1月にベストカーに掲載された記事となります。】久々に乗った3シリーズは、やっぱり上質なスポーツサルーンだった。2005年にデビューした5代目3シリーズ(E90型)となる現行型は、デビューから3年を経て初のマイナーチェンジを実施した。最大のポイントは全幅が1815mmから15mm狭められ1800mmとなったということ。「なんじゃいそれは!?」と思われるかもしれないが、日本において全幅が1800mmを超えるか否かは、思いのほか大きな問題で、例えば多くの立体駐車場で全幅1800mmをボーダーラインとしているし、住宅地の駐車場では全幅1800mm以下でないと止められないという場所も少なくない。この処置はセダン(M3を除く)、ワゴンともに日本仕様の右ハンドルのみで、左ハンドル車は従来どおりの全幅1815mmのままである。どうやって15mmも全幅を小さくしたのか!? なんのことはない。ドアノブの形状を見直して全幅を縮めた、というのである。そうかぁ、ドアノブがそんなに飛び出てたんですね、3シリーズって。と思いつつマイチェン後の3シリーズのドアノブをまじまじと見てみたんだけど、形状に違和感はないし、最初からこれでもよかったのでは!? と思いました。というわけで、全幅が15mm狭くなったとはいえ、ドアノブの形状の違いだけなので、運転席に座って感じるボディのサイズ感や、実際に狭い道を走って体感する取り回しなどはまったく違いはない、ということになる。
フロントセクションの変更

こちらセダン。ボンネットフードとグリルの違いで、初期モデルよりもフロントマスクが派手になった印象だ
これ以外にも、今回のマイチェンでフロントセクションのイメージは大きく変わっている。現行型3シリーズ初期型は、ボンネット先端部がストレートにスパッと切れたようなデザインで、フロントマスクが平板な印象(ちょっとしかめっ面のような雰囲気)だったのだが、マイチェンでキドニーグリルがボンネット上部まで回り込むデザインとなり、さらにエンジンフードに新たなキャラクターラインが加わり、ボリューム感のある顔となっているのが特徴的。ヘッドライトの形状も変更されていて、表情豊かになっている。
リアも大幅にイメチェン

ツーリングの魅力はこの後ろ姿にあるといっても過言ではない。機能的にまとまったデザインだ
いっぽう後ろ姿も大幅にイメチェン。バンパー、テールランプ、トランクリッドのデザインが変更されており、初期型よりもシャープな印象となっている。特にテールランプはトランクリッドに大きく切れ込む形状となっており、BMWらしいL型形状を強調している。
エンジン、足回りに変更はないというけれど……

全モデルにカーナビが標準装備となったほか、新型iDriveを導入し。使い勝手をさらに高めている
■エンジン、足回りに変更はないというけれど……今回のマイチェンでは、主にエクステリアのリファインのみで、エンジンや足回りといった「走り部分」の変更はない、とアナウンスされているが、’05年のモデルチェンジ直後の試乗会で乗った3シリーズよりも、サスペンションの動きのしなやかさなど、明らかにリファインされていることがわかる。特にマイチェンや一部改良を謳うほどではないのだろうが、デビューから3年、部品レベルでの品質の向上や、製造精度の向上などで熟成された、ということだろう。今回、久しぶりに335iに乗ったのだが、相変わらずすばらしいエンジンだ。予備知識なしに運転したなら、このエンジンが過給エンジンだとは絶対に気づかない、と思った。それほどまでに自然なフィーリングで、まるで4LクラスのNAをドライブしているかのよう。実際、直6で4Lというのはキャパシティ的に難しいのであり得ないのだが、そう感じるほど自然な感覚。トルクと加速感が一直線にリンクしている感じなのだ。ただそれにしても673万円という値段は高い……。そういった意味では2L直4を搭載する320iがベストチョイスかもしれない。上級エンジンと比べれば非力かもしれないが、バルブトロニックの生み出す絶妙な低中速トルクでストレスなく軽快に走る。445万円ならなんとか出せるか!?