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更新日:2019.10.30 / 掲載日:2019.10.29

【スズキ】デュアルジェットエンジンとは?燃費性能と走りを両立

【スズキ】デュアルジェットエンジンとは?燃費性能と走りを両立

グーネット編集チーム

スズキの特筆する燃焼技術に「デュアルジェットエンジン」があります。
その仕組みは、燃料を噴射するインジェクターを従来の1本から2本に増やし、熱効率を向上させ動力性能と環境性能を両立させるものです。
小排気量車がメインのスズキにとって、まさに合理的な技術であり、評価の高いパワーユニットを支えるテクノロジーです。

デュアルジェットエンジンの特徴

デュアルジェットエンジンとは、戦闘機のような強烈な加速のイメージを持ちますが、そうでもありません。燃料を余すことなく動力に変換する熱効率の向上を徹底追求したエンジンです。
インジェクター1本では負荷がかかり、燃焼にムラがあるため、2本にしたことで燃焼を安定化させ、熱効率の向上をはかりました。

低燃費はもちろんですが、均一に燃料を微粒化した燃料噴射によって、効率的な燃焼を促進させ、パワーとトルクも向上しました。燃料の充填率と燃焼効率を高めることで、本来のポテンシャルを更に一段アップした形です。
過給機やモーターに頼らず、純粋にエンジンのパフォーマンスをアップさせた、コンパクトな1.2Lのエンジンを進化させた「小さなクルマ、大きな未来。」というスズキのキャッチコピーを具現するような技術です。

デュアルジェットエンジンの機能

デュアルジェットエンジンは、熱効率の高い効率的なエンジンとして、高い評価を得ており、スズキの小型車には欠かせない最新のパワーユニットです。
熱効率を阻害する以下の主な要因を極力排除したテクノロジーです。

・未燃焼の燃料
・ポンピングロス(吸排気行程で発生するエネルギーロス)
・排気ロス(排気ガスとして捨てられるエネルギーロス)
・冷却ロス(冷却水などへの放熱によるエネルギーロス)
・機械抵抗ロス(ピストンなどの機械の摩擦によるエネルギーロス)

デュアルジェットエンジンの効果

デュアルジェットエンジンの効果

グーネット編集チーム

デュアルジェットエンジンのパワーとトルクが向上した背景には、地道な改良がありました。スズキは、燃焼室の形状を最適化するため、一からエンジンの再設計を行いました。そして、インジェクターを理想的な燃焼室の近くに配置し、燃料を効率よく噴射することで、高圧縮率化と燃焼室の温度を下げることに成功します。

加えて、燃焼温度を下げる水冷のクールドEGRシステム(排気ガス再循環方式)を採用しています。この結果、圧縮率を高めても燃焼室の異常燃焼で高温になるノッキングの発生を抑え、快適でストレスのないパワフルな走行性能と低燃費が実現しました。

クルマの動力性能を向上させるのは、エンジンの排気量の拡大や、ターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給機を付けるだけではありません。単にクルマの性能アップだけを考えれば、環境に配慮した燃費性能やエコロジー性能とは逆行します。

しかし、車重の軽量化や空力特性の向上などは、エコの流れに沿った性能アップです。これと同じく熱効率の向上もクルマの動力性能を上げ、地球環境にもやさしい技術の一環と言えるでしょう。

デュアルジェットエンジンを搭載する車種一覧(2019年8月現在)

それでは、デュアルジェットエンジンを搭載しているスズキの車種をご紹介していきます。

スイフト

スズキのグローバルなコンパクトハッチバックがスイフトです。
2017年1月に発売された4代目スイフトでは、1.2L自然吸気のK12C型デュアルジェットエンジンがラインアップされ、AGS(オートギヤシフト)、5MT、副変速機構付CVTの3つのトランスミッションと組み合わされます。

ソリオ

ソリオは、乗り降りしやすい後席両側スライドドアや広い室内によって、ファミリーから高齢者まで、幅広い層に人気のコンパクトハイトワゴンです。
デュアルジェットエンジンにISG(モーター機能付発電機)が組み合わされたマイルドハイブリッドと、MGU(駆動用モーター)が組み合わされたハイブリッドの両方がラインアップされています。

ソリオ バンディット

ソリオ バンディットは、ソリオをベースとしながらも、アグレッシブで押し出し感の強いスタイリングになっているソリオの派生車種となります。
ソリオと同じく、デュアルジェットエンジンが搭載されたマイルドハイブリッドとハイブリッドの両方がラインアップされています。

バレーノ

バレーノは、スズキのインドの生産拠点マルチ・スズキ・インディア社で生産し、日本で輸入販売しているBセグメントのハッチバックです。
1.0L直噴ターボに加え、K12C型デュアルジェットエンジンモデルをラインアップしています。

イグニス

イグニスは、新しいジャンルのコンパクトクロスオーバーとして2016年2月に発売されたモデルです。
日常的な使い勝手とアクティブな用途の両方に使えるパッケージングとなっており、全車にマイルドハイブリッドとK12C型デュアルジェットエンジンが搭載されています。

まとめ

今回は、デュアルジェットエンジンの特徴や機能、搭載している車種についてまとめてきました。
名前からは想像がつきませんが、燃料を噴射するインジェクターをデュアル(2個)にすることによって、燃焼効率や熱効率を上げるという仕組みがデュアルジェットエンジンです。

今後も、小さなエンジンの可能性を広げる技術の更なる発展に注目です。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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