カーライフ
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.12
中古車を査定する時に傷(キズ)は修理してから出す方が良いのか

goo-net編集チーム
愛車を査定してもらう時、出来るだけ高い値段を付けて欲しいと思うのは当然かと思います。
その査定で、金額に影響するのではないかと気になる部分の一つに、
車体への傷(キズ)が挙げられるでしょう。
今回は、中古車の査定に出す時に傷(キズ)は、
修理してから出す方が良いのかについてみていきましょう。
間に合わせの修理ならばしない方が良い
車体に付いてしまった傷(キズ)を、
査定時の減額対策としてタッチペイントで修理した方が良いのでは?と思うかもしれませんが、
正直逆効果になりかねません。
タッチペイントで修復してある車は、
程度によりますが一度そのタッチペイントを落としてしっかり塗装をし直す必要がでてきます。
逆に、間に合わせの修理を行った場合、査定が下がってしまう事もあるでしょう。
「磨き」でとれる傷もあるが、査定時にはそのままがおすすめ
塗装表面に付いた薄い擦り傷等は、
コンパウンドで磨く事によって目立たなく出来る場合もありますが、
査定の為に行うという事は、おすすめ出来ません。
コンパウンドなどでの「磨き」によって、傷を消すことが出来る場合もありますが、
慣れない方が行う「磨き」によって、塗装ムラにつながってしまう恐れがあるからです。
また、買い取られた車は、販売する前に車体全体に「磨き」をかけて販売するのが一般的なので、
「磨き」で消せる程度の傷(キズ)であれば、
そのまま査定してもらうのがおすすめと言えるでしょう。
査定による減額より修理費用の方が高くなる場合もある
自動車の査定は、加減点方式です。
基準となる金額(相場など)から、人気色やオプションなどは加点をし、
キズなどは減点をして最終金額を出します。
キズの減点による減額は、修理に出して支払う金額より、たいてい少額となります。
3~4万円かけて修理しても、査定が1万円しか上がらないといった場合が多いので、
修理する手間・時間と金額を考えたら、そのまま査定してもらった方が良いでしょう。
修理した傷(キズ)や凹みの箇所によっては、取り返しがつかなくなる
中古車の査定の際に、重要な要素として「修復歴」というものがあります。
「修復歴」があるということは、その言葉の通り、
「この車は修復しています」という表示となりますが、どこからが「修復」なのでしょうか。
簡単に言えば、「自動車の骨格(フレーム)部分」に修理を施すと「修復歴車」となります。
自動車には骨格部分があり、それを覆うように外板がネジ止めされています。
その骨格部分を板金などで修理してしまうと、「修復歴車」となってしまうのです。
例えば、ドア開閉時にシートベルトの挟み込みでピラーが凹んでいるのを修理してしまったため、
「修復歴車」扱いになり、査定で思うような金額がつかなかったというような事になります。
良かれと思って修理した事によって、逆に査定が下がってしまっては意味がありません。
中古車買取店でしっかり相談しましょう
中古車買取店では、
査定士免許(中古自動車査定士)を持っているスタッフが自動車の査定を行います。
あなたが気づいていないような記憶にない傷(キズ)や凹みを指摘される事もあると思います。
傷(キズ)を修理してから査定してもらう事は、費用対効果が悪いだけでなく、
査定を悪くする可能性もあることから、まずは査定をしてもらいましょう。
その際に、実際引き渡しするまでに修理をした方が良いのか否かを、
スタッフに相談する事をおすすめします。