車のエンタメ
更新日:2018.10.21 / 掲載日:2017.02.23
少年と犬の友情は、ホンダ「CR-V」でのドライブからはじまった
ここ数年、社会派のコマーシャルが増えてますよね。自動車業界にもその波はやってきているようで、飲酒運転の撲滅キャンペーンを支援したり、スマートフォン操作によるわき見運転の怖さを作品にしたり、社会性のあるメッセージを発信するメーカーが出てきています。
ホンダの新型「CR-V」のスペイン語版CMとして、クルマとは直接関係のないメッセージ動画が公開されていました。
そんなある日のこと。少年と犬がソファで寄り添いながら寛いでいると、お母さんのスマートフォンに1本の電話がかかってきます。 なんとなく、いつもとちがう空気を感じているような……。
犬の首には「DO NOT PET(ペットではありません)」の首輪が……。仔犬を育てた家族は、介助犬の飼育ボランティアだったんです。ユーザーの少年の命令に従えるように、少年が訓練を行っていたんですね。
ほんとうに嬉しそうな笑顔で介助犬を迎えるユーザーの少年。仔犬のときからずっと一緒に暮らしてきた少年は、兄弟のような存在との別れに身を切られる想いをしているはずですが、涙を見せずにCR-Vへと足を向けます。なるべく早く新しい環境に慣れさせるためのこととはいえ、切なすぎ……。
状況を理解できない介助犬は、「置いてっちゃうの?」と一吠え。しっかりトレーニングされているので、それでも追いかけるようなことはありません。クルマに乗り込む直前に振り返った少年の誇らしげな笑顔に、また胸が熱くなってしまいます。
まだまだ不足していると言われている介助犬の普及啓蒙と、たくさんの人たちの夢の応援をテーマにした作品に、いろいろ考えさせられてしまいました。