車のエンタメ
更新日:2018.10.22 / 掲載日:2016.07.26
なんでも壊すハンドパワーを持つ少年、悩める彼を救ったのはスバル「レガシィ」だった

「超能力者」なんて聞くと「なんでもできそうでいいなぁ」と思いがちですが、特殊な能力を持つ者はその能力ゆえの苦悩もあるようです。米国スバルの動画に登場する少年は、生まれつき触れたものを破壊してしまう「リバース・マイダス・タッチ」の持ち主。

積木で立派な城をつくっても、そーっと積み上げた最後の1ピースで総崩れ。

家族は慣れっこなのか、すぐ近くで一部始終を見ていた妹は残念そうな表情で黙って首を振るだけ。

自転車に乗れば、後輪がはずれて転がって行ってしまい、あげくにハンドルまではずれてしまいます。

「やってられないよ」とばかりにハンドルを投げ捨てる少年。

登校時には、リュックサックが崩壊して中身をぶちまけてしまいます。

その様子を見守るお母さんも、いたたまれない顔……。

理科の授業では、人体模型を使って説明をしている最中、指先がちょっと触れただけでパーツがバラバラに。能力をコントロールすることもできず同じことを繰り返すばかりで、友人に「なにかあったの?」と訊かれても、すっかりしょげかえって「別に……」と応えるのが精いっぱいです。

家具を壊して修理に持ち込むのも日常茶飯事です。「ごめんなさい」と謝る息子に、お父さんは明るい声で「気にするな」と一言。家族が事情をよく理解してくれているだけでもちょっと救われます

能力を知る友人に頼まれてガムボールマシンにコインを入れれば、このとおり。

ギターやドアが壊れるのはいつものこと。電気のスイッチを触って照明器具がショートし、天井から落ちてきても、家族は必要以上に騒いだりしません。そのぐらい誰もが少年の能力に慣れているのです。

ですが、本人にとってはやっかい以外のなにものでもなく、繰り返すほどに心の闇は深くなっていきます。

そんなある日、少年はガレージに停まっていたスバル「レガシィ」の運転席にこっそり乗り込みます。おそるおそるステアリングに手を伸ばし、掴んだ瞬間……。あれ? なにも起こりません。

その様子を目の当たりにした両親はビックリ。

少年は感動しています。
映像から少年の苦悩が手に取るようにわかったので、見ているだけでも「ほんとうによかった!」と思えてきます。タフなスバルのレガシィ。少年と少年の家族にとって、これほど嬉しいプレゼントはなかったのではないでしょうか。