車のメンテナンス
更新日:2026.06.10 / 掲載日:2026.06.10

あたらしい 梅雨時間の過ごし方 今季こそ愛車とカーライフをアップデート!

雨の日が続くと憂鬱になる人もいるかもしれないが、雨の日は晴れの日とはまた違った特別な気持ちでドライブを楽しむことができる。最新の実用的雨対策情報から中古車を買ったばかりの人のためのお悩み相談まで、レイニードライブの楽しみ方を紹介していこう。

構成・文/フォッケウルフ 撮影/我妻慶一
(掲載されている内容はグー本誌 2026年6月発売号掲載の内容です)

雨の日だから味わえる魅力を堪能するために
 雨の日のドライブというと、尻込みしてしまう人が多いようだ。路面が滑りやすくなり、視界も悪くなるので、その気持ちも理解できる。しかし、梅雨シーズンだからこそ満喫できる、雨天ならではのドライブの魅力というものもある。
 たとえば、雨の風景には、晴れた日には味わえない、情緒的な美しさと非日常感という独特の魅力が感じられる。また、ウインドウに当たる雨の音や雨粒の動き、雰囲気を体験すれば、心地よさやリラックス効果が得られることもある。さらにクルマは、ドア・ツー・ドアで移動できる交通手段でもあるため、雨の日でも快適に目的地まで行けるという便利さまで享受することができる。
 そんな雨ドライブを積極的に楽しむためにも、愛車の雨対策を知っておいて損はない。いつも以上にゆとりを持って安全運転することを心がけつつ、雨への対応策を最新状態にアップデートしておこう。

2026年の梅雨の特徴は?

 5月中旬現在、2026年は太平洋高気圧の張り出しが早い段階で強まると見込まれており、平年より早い梅雨入りが予想されている。西日本は5月下旬、近畿以東は6月上旬と言われていて、当記事が読まれる頃にはすでに梅雨に突入している可能性が高い。降水量は、平年並みかやや多めとされており、梅雨時期後半には集中豪雨のリスクが高まるという。また、梅雨明け予想は、沖縄は6月下旬、沖縄以外は7月中旬~下旬頃と予想されている。愛車でドライブへ出かける際は、目的地の天気や必要な荷物の確認など、事前の情報収集と対策を肝に銘じよう。

part1 先達から学ぶ雨天のピンチありがち(?)ヒストリー

雨ドライブはときに大ピンチを招くこともある。ここで挙げる3つの例は実際にあった事例だ。恐ろしいことだが、経験者の体験談を教訓にして我々は細心の注意を払ってカーライフを送らなければならない。

田舎に保管していたはずの愛車が……

手元から離れた場所に止めていた愛車に降りかかった自然災害
 約5年前、私はクルマが好き過ぎて4台も所有していました。しかし自宅のある東京23区内は駐車場を借りるには高く、一番乗る機会が少なかった1台を知人の家に置かせてもらっていました。そこは埼玉県の北部で、昔は家業を営んでいたらしくクルマ1台くらいなら自由に置いておけるスペースがあったんです。しかしある雨の夜、その知人から電話がかかってきました。「家が水没しそうです!」。知人が言うにはこれまで経験したことのないほどの局地的集中豪雨だったそうで、周辺の側溝が詰まって一気に水かさが増していると。知人も自分の家の対応に必死で、私のクルマをどうすることもできず、愛車は水没してしまいました……。

ドアについた雨の跡が水没時の水位を教えてくれた。梅雨時期、近年の異常気象の影響もあって、これまでになかったような局地的豪雨が降る可能性も。被災時に愛車を避難させられる場所も考えておかなければならない。

見えない! とにかく見えない恐怖ドライブ

日頃見過ごされがちな窓のメンテにトラブルが重なる
 あれはまだ独身の頃、私は古い輸入車に乗っていました。ウインドウが開かなくなったり、ナビディスプレイが暗転したりと、ちょっとした(?)トラブルはありましたが、基本的に走行さえできるなら問題なしと思っていました。しかし、ある強い雨が降った夜に高速道路を走っていたんです。ウインドウはしばらくメンテを怠っていたため油膜がガッツリ。雨は膜状になって視界を遮り、さらに対向車のライトでギラつく始末。と、ここまではマシだったんです。なんとその後、走行中にワイパーが故障したんです。あれは見えない、お手上げです。恐怖体験でした。

普段、注目しないワイパーの性能をまざまざと実感させられた例。この体験者は、その後、国産車に乗り換えたそう。

浅いだろうという浅はかな考え───

実際に入ってみなければわからない水たまりの深さ
 道路の冠水が騒がれるようになりだした頃、私は愛車を買い替えたばかりで日々、乗りまくっていました。大雨が降った日に鉄道の高架下を通ろうとすると、そこは少しくぼ地になっていて水がたまっていたんです。乗り換えたクルマがSUV風だったこともあり、行けるだろうとタカを括って突っ込みました。前方に負荷を感じましたが、ここで止まってしまったら絶対にいけないという勘が働き、ヤバそうな気はしましたが通り抜けてしまいました。結果、数日後にエンジンがかからなくなってレッカーを呼ぶ羽目に。吸気系からかマフラーからかわかりませんが、エンジンに水が入ってしまったようです。

道路が冠水していたら、水位が浅く見えたとしても、原則としては進入せずに迂回する、あるいは引き返すのが正解だ。

part2 中古車を買ったらまずどうするべき? 雨対策お悩み診断で雨のストレスを解消!

初めて中古車を購入した後、雨対策に悩んでいる人がいるということで、読者や編集部周辺人物から、実際に雨に関する悩みや相談をヒアリングした。雨のストレスや困りごとの解消をサポートする。

駐車中編

雨ジミが付いてしまうのは防げない?

岩下雅彦さん(35歳・会社員)
納車されたときにはなかったと思うのですが、一度雨が降った後には水アカのようなものを発見。これって洗車すれば取れますか? 古いクルマだからどうしようもないもの?

解決策
 ボディについた水分が蒸発して白く残ったものが「雨ジミ」だ。程度によって除去方法は異なり、軽度のものであれば通常のシャンプー洗車で落ちるが、それでも落ちなければ専用の「水アカ取りクリーナー」や「イオンデポジット除去剤」などを使用すればOK。
 防ぐ方法としては、洗車後もしっかり拭き上げて水分を残さないことが重要で、親水性のボディコーティングを実施すると不純物が塗装に直接付着するのを防ぐことができる。また、雨の後にすぐ洗車して、シミになる前に汚れを洗い流すのも予防策となる。

雨ジミは「イオンデポジット」とも呼ばれ、雨水に含まれるミネラル分や汚れが蒸発して固着したもの。放置しておくと塗装が傷む恐れも。

車内の嫌な臭いの原因と対策を教えて!

富山和美さん(26歳・OL)
買ったばかりの中古車に乗っていたら、なんかちょっとだけ嫌な臭いがするんです。お掃除しても消えず、シートの下とか見ても何も落ちてないんです。どうしたらいいですか?

解決策
 「現状渡し」でないかぎり、中古車は納車前に車内をクリーニングされていることがほとんど。悪臭が残っている例は稀だが、湿度が高くなるこの時期、嫌な臭いを感じる人がいてもおかしくはない。臭いの原因と言われるのが、エアコン内部のカビや雑菌、シートやマットに染み込んだ汗やペットの臭いである。対策としては、シート下や隙間、マットなどに掃除機をかけてみたり、フロアマットや天井、ダッシュボードなどの掃除をすること。またはエアコンのフィルター交換なども効果的だ。

市販されている車内用の空気清浄機などを使用してみるのもひとつの手だ。価格は3000円くらいから2万円以上するものまで多岐にわたっている。

ボディコーティングはいつやるのが効果的か?

岡山哲司さん(52歳・会社員)
最近は新車だけじゃなく中古車でもボディのガラスコーティングが流行っていますね。これで雨の日もボディが汚れにくくなると聞いたのですが? いつ施工するべきですか?

解決策
 2000年代以降はガラスコーティングが急速に普及し出した。下地から磨き処理が入るタイプなら中古車でも効果は抜群で、経年汚れや細かな傷をリセットして、紫外線からボディを守ってくれるので、塗装の劣化や色あせ対策にもなる。さらに、撥水や親水性のコーティングを施すことによって、雨が降っても汚れにくくなり、洗車の回数を減らすことにもつながる。できれば梅雨入り前に施工したいところだが、梅雨後でも、愛車の魅力を一段と向上させることになる。

予算は1万円前後から10万円以上まで、さまざまなタイプが用意されている。写真は施工から1年経ったパジェロ。洗車回数は少ないが綺麗なまま。

走行中編

窓が曇ったらどうすればいいの?

新垣シュウさん(21歳・学生)
雨の日にクルマに乗ると窓が曇りますよね。あれってどうすれば防げますか? 教習所で習ったような気もするんですが忘れちゃって。

解決策
 ウインドウが曇る主な原因は、車内温度の上昇と外気温差による結露とされている。雨の日や冬場に起こりやすい症状で、要は車内の湿度が高まっていることが主な原因だが、ウインドウ内側の汚れ(油膜)が曇りにつながることもある。対策は簡単で、ACのボタンをオンにしてエアコンを使用したり、デフロスター機能を使えばいいだけ。また、ウインドウを少し開けたり、外気導入にするだけでも解消できる。ウインドウ内側を清掃したり、市販の曇り止めスプレーを塗布したり、あるいは車内に除湿剤を置いておくのも効果的だ。

多くの人がやっていそうで意外とやっていないのがウインドウ内側の清掃。ガラス面に付着した手垢や油膜が曇りの原因になりえるので、梅雨時期は念入りに拭いておきたい。

タイヤが摩耗+雨のときどう運転すべき?

山下倫太郎さん(66歳・会社役員)
タイヤがだいぶ減ってきていることは感じていますが、なかなか交換する機会に恵まれません。そんな状態で雨の日にドライブするというのは、やはり無謀なんでしょうか?

解決策
 タイヤの減り具合にもよるが、摩耗したタイヤで雨の日に走行すると、新品タイヤと比べてブレーキ距離が約1.5倍になると言われている。また、タイヤが水の上に乗って滑ってしまう「ハイドロプレーニング現象」も起こりやすく、危険度が高まることは否定できない。どうしても乗る必要がある場合、通常より速度を落とし、車間距離を大きく取って、急ブレーキや急ハンドルを避けて運転するべきだ。

タイヤが心配な状態のときは、晴天時より速度を控えめにするのが一番。特に水たまりのある場所では大きく減速しよう。

ブレーキはしっかり距離をとれば大丈夫?

石毛幸作さん(48歳・建設作業員)
濡れた路面はブレーキの利きが悪くなるから注意しろとは聞きますが、あまり飛ばさずに「急」のつく操作をせず、安全な距離を保って運転すれば問題ないですよね?

解決策
 雨天時のブレーキ操作については、急ブレーキを避けることが重要で、ポンピングブレーキを使うことも意識したい。また、日頃からブレーキパッドの摩耗を確認することも大切だ。車検やタイヤ交換などをした際には整備士にしっかりチェックしてもらうこと。自分でできる部分としては、ブレーキクリーナーを使用してディスクに付着した油分や泥汚れを落とすなど、ブレーキまわりのクリーニングを試してみてもいいだろう。

ブレーキオイル(フルード)は水を吸収しやすい性質があるため、定期的な交換や梅雨時期の点検が推奨される。

雨の日の夜間運転、気をつけるべきことは?

澤田京一さん(62歳・自営業)
年をとってから目が悪くなり、どうも夜の運転が苦手です。それでも運転しなければならないときがありますが、雨まで降られるとどうしたもんかと困っております。

解決策
 雨の日の夜間運転は、雨と夜で視界不良が重なり、事故リスクが大幅に上がると言われている。暗くなる前からヘッドライトを点灯して、自車の存在を周囲に知らせることはもちろん、夜間の雨では黒っぽい服装の歩行者が確認しにくくなるため、見通しの悪い場所などではハイビームを積極的に使用したいところ。また、対向車のライトの眩しさによって車線を見失わないよう注意しつつ、こまめにワイパーを使って雨から視界を確保することを忘れずに。何より、ゆっくり慎重に運転すること。

グッズ編

ワイパー交換の目安、メンテ方法は?

北山満男さん(43歳・運送業)
ちょっと古めの中古車を購入したんだけど、ワイパーが傷んでて、交換が一度もされてなさそう。ま、ワイパーってそんなに頻繁に交換するものじゃないからそのままでいい?

解決策
 ワイパーの交換目安は、ゴム部分が年に1回、ブレード(本体)部分が1~2年に1回とされている。それほど頻繁に交換している人は多くないようだが、筋状の拭き残しやビビリ音、ゴムのひび割れなどが確認できるようなら、それは確実に交換のサイン。交換までは至らないがメンテナンスしておきたいというなら、ゴム部分の汚れを拭き取ったり、ウインドウガラスの油膜取りをしたり、ビビリ止め剤を塗るのもおすすめ。また、晴れた日に乾燥した状態でワイパーを使用するとゴムを傷めてしまうので、なるべく避けたい。

ワイパー交換はそれほど難しくなく、セルフでもできる作業だが、カー用品店などでも依頼できる。

ワイパーにはどんなタイプがある?

中里佐千子さん(57歳・主婦)
ワイパーの調子が悪いから交換してきてって夫に頼まれたんですが、ネットで見ただけでもたくさん種類があってどれを選んだらいいのやら……。どんなタイプを選べばいいの?

解決策
 ワイパーは主に3種類に分けられる。まず、金属フレームがゴムを支える一般的な「トーナメントタイプ」。曲面にしっかりフィットする。次に、空気抵抗を減らすフォルムを特徴とする「エアロタイプ」。こちらはデザイン性に優れていながら、高速走行時の拭き取り性能を確保している。そして、湾曲したゴムのみのシンプルな構造の「フラットタイプ」。ガラスへの密着性が高く、高速走行時も浮きにくい。愛車に合うサイズさえあれば、あとは好みで選ぼう。

上記3タイプ以外にも、冬用(雪用)ワイパーも販売されている。ゴムが厚くなっていて、フレームには柔らかい素材が使用されており、凍結を防ぐ。

タイヤの溝や空気圧はどれくらい必要なもの?

轟 京介さん(54歳・自営業)
これまであまり気にしたことないんだけど、雨の日安全に走るには、タイヤをしっかりチェックしておいたほうがいいと聞きました。溝? 空気圧? どのくらいが目安なの?

解決策
 タイヤの溝と空気圧は、安全性と燃費に直結する重要なメンテナンス項目だ。そして雨の日となれば、その重要性はさらに増してくる。まず溝については、4㎜以下になったら交換の目安で、1.6㎜以下になると溝の底にある突起「スリップサイン」が出てくる。この状態でも交換しないと整備不良で違反となり、車検も通らない。空気圧は車種ごとに異なり、基準数値はドア付近のプレートに記載されている。1ヶ月に1回くらいはチェックして、低ければ空気を注入すること。

クルマ用の電動コンプレッサーもカー用品店やネットで入手可能。なるべくタイヤが冷えている状態で測定し、すこし高めの空気圧で管理するのがおすすめ。

ガラスの油膜対策どうすればいい?

中根佳子さん(36歳・パート)
クルマを買ったら、なんだかガラスが汚れてるような気がして、雨の日にワイパーをかけてもそこがテカってて見にくいんです。洗車しても落ちないのはどうしたらいいですか?

油膜とは経年によってウインドウに付着した油分を含む薄い膜のことで、雨の日や夜間にガラスがギラつく原因となる。
油膜取りクリーナー比較テスト

プロスタッフ キイロビン100 実売価格598円
油膜取りの代名詞となったロングセラーアイテムで、通称「キイロビン」。ガラスのギラつきや油膜・被膜を強力に除去する。施工用のスポンジ付き。100g。

使用感
水を含ませたスポンジに液剤を塗布してこする。液を弾かなくなって白くなったら、水ですすいで、タオルで拭き取る。一番面倒かと思いきや、手間ではなかった。

ソフト99 ガラコ ぬりぬりコンパウンド 実売価格1180円
2種類の研磨粒子によるダブル効果で頑固な油膜や強力なフッ素コーティング被膜を除去。ボトルと塗り具の一体化構造で塗り込み作業も容易になっている。100ml。

使用感
フェルト部を押し付け、ボトル本体を握って液剤を出しながら磨く。予想していたより液が多く出てきて驚いたが、乾かないうちによく磨くこと。洗い流せば終了。

ソフト99 窓フクピカ 実売価格448円
液剤を含んだセミウエットタイプのシートを取り出して拭くだけの簡単アイテム。特殊3層構造のガラスクリーニングシートで拭き跡を残さない。10枚入り。

使用感
パッケージの開封シールをめくって1枚ずつ取り出したら、ガシガシ拭くのみ。汚れたらキレイな面にかえて拭く。油膜が取れている実感はなかったがはたして。

ウィルソン スーパー油膜とり 実売価格548円
ハイパー活性剤の働きにより油膜を洗浄分解。雨の日にワイパーを動かしながらひと拭きするだけのスプレー缶タイプで扱いやすい。内容量は180ml。

使用感
雨天のもとワイパーを動かしながら吹き付けるのが正しい施工法だが、テスト日は晴天だったため、濡らしたガラスに吹き付けてからゴムを往復させて水分を払った。

使用後

塗り込みタイプは油膜をしっかり除去作業が簡単な2品は効果薄めか

 価格と作業工程の差がそれぞれのアイテムの一番の違いだろうと予想していたが、実際はこのように見てわかるほどの違いが現れた。スプレータイプは拭き取り作業がなく、シートタイプは液剤が少なく感じられるなど、やはり塗り込む作業がないタイプは、1度のみの施工では強力な除去効果は見られなかった。

ガラスの油膜を取った後はどうすればいい?

今川泰利さん(53歳・会社員)
昔から存在する定番の用品を使ったりして油膜取りをしたことありますが、ガラスのメンテナンスってこれだけじゃ終わらないって本当ですか? あと何をすればいいの?

解決策
 油膜取りはあくまでもガラス面をリセットするためのもの。汚れや油分を除去しながら、一緒に古くなった撥水被膜も除去しているので、撥水効果が弱まっている。油膜取りの後にガラス用の撥水剤などを使用することで撥水効果を最大限に引き出すことができる。市販されているガラスコーティング剤(撥水剤)は非常に種類が豊富で迷ってしまいがちだが、使いやすそうなものを価格と相談しながら選ぶといいだろう。また、油膜取りをした後は、油膜予防としてこまめに洗車するか、しっかりと水を弾く系の撥水剤を使用するのが賢明だ。

油膜取りはガラス撥水剤を再施工するための下地処理。撥水剤を塗布することで、水を弾くウインドウになる。

後席ガラス、サイドミラー、ヘッドライトもメンテナンスが必要?

高代俊彦さん(55歳・会社員)
この時期になるとフロントウインドウは必ず撥水コーティングしていますが、リアウインドウやサイドミラーなんかにも撥水剤を塗ってしまってもいいのかな? 問題ありませんか?

解決策
 視界確保は安全運転の第一歩。後席ガラスやサイドミラー、ヘッドライトも、フロントウインドウ同様にメンテしておいて損はない。リアウインドウはフロントと同じく油膜落としや撥水剤を施工したい。サイドミラーも視界確保のため、撥水、あるいは親水コーティングを施すといいだろう。サイドミラーが曇る場合は専用のクリーナーでケアしておきたい。ヘッドライトが汚れていると夜間の光量が低下することにつながってしまう。洗車後に専用のコーティング剤を塗布しておけば、雨や汚れの付着を防ぎ、透明感を維持することができる。

ヘッドライトはサイドミラーほど撥水剤使用の必要度は高くないが、折を見て専用撥水剤を使用しておけば、汚れの付着を防いだり、黄ばみや白濁の予防にもつながる。

part3 異常気象・豪雨に備えよ!

リスク管理型ドライブのすすめ

梅雨時期のドライブは楽しい反面、タイミングや場所によっては危険とも隣り合わせになる。
どんなことが起こり得るのか、リスクを理解して、物理的あるいは心理的に備えておくことが重要となる。

リスク前

事前情報を確認して危険ルートを探る
 まず雨の日のドライブは通常時より時間がかかるということを認識し、余裕を持って計画を立てること。また、目的地までの道程は、普段通り慣れていない道路や狭い道路、坂道の多いルートはなるべく避けるべき。道路幅が広く、排水設備が整っている幹線道路などが選べればベストだ。特にアンダーパスのように周辺より低くなっている道や川沿いの道などは急激な集中豪雨によって水没する危険性が高いため、避けたルートを取るのが賢明だろう。

冠水路の深さを判断する基準とは?
 昨今の異常気象では、目の前の道路が冠水しているような場面を見かけることもめずらしくなくなった。この場合、クルマが通行できるかどうかの判断基準は、「水深がタイヤの半分以下」あるいは「床面以下」が目安となる。これらを超えた冠水路を通行すると、エンジンが停止したり、電装系が故障したり、車両自体が流されるような危険性もある。基本的に目視では水の深さは正確に測れないので、危険と思った時点でそのルートは迂回するのが正解だ。

それなりに対応策が整っている川も多いが、自然の驚異はときに人の想像を超えてくる。大雨の下では排水溝が流されてきたゴミで詰まるリスクも発生しかねない。

リスク発生

水没時の脱出シミュレーション
 もし冠水路に入ってしまった場合どうするべきか。水深が10㎝未満であれば、そのまま低速でエンジンなどに水が入らないように注意しながら走る。タイヤ半分ほどの深さなら、エンジンが動いてるかぎりそのまま走り抜けたいが、ブレーキ性能の低下や水中に障害物がある可能性も否定できないので注意すること。さらに水深が深かった場合はエンジンが止まってしまう可能性が高く、もし止まったら、速やかにエンジンを切って車外へ避難すること。

冠水路には入らないのが基本だが、平時から愛車の高さ感覚を掴んでおきたい。SUVなど車高の高いクルマであっても同じ心構えでいよう。

非常時のために愛車に備えておきたいアイテム

緊急脱出ハンマー
水没や事故などでドアが開かなくなった場合にガラスを叩いて割るためのアイテム。最近はシートベルトを切断する機能が付随されているものも多い。運転席近くに固定設置しておきたい。

LEDライト
事故や故障時に停車した際、後続車や周囲に自車の存在と危険を知らせるためのライトとなる。ハザードランプを点灯し、安全な場所に停車させて使用する。発煙筒の代用品として車検対応している。

非常用携帯トイレ
渋滞中や災害に遭ってしまったときなど、非常時に重宝する。吸水シートや凝固剤など製品によって種類や使い方はさまざまだが、基本的には袋と凝固剤を使用して汚物を固めて密封・廃棄できる。

通常時より余裕を持ち対策を重ねて楽しもう
 梅雨時期のドライブは、晴天よりも交通事故の発生率やアクシデント遭遇率が数倍高くなると考えていい。視界不良はもちろん、滑りやすさや気の緩みなどもリスクとなってくる。出発前の準備と、物理的準備で対策を徹底することが重要だ。
 まずは安全なドライブルートを選択すること。慣れた道路を優先し、狭い道や坂道、アンダーパスのような冠水リスクが高いエリアを避けたルートを選択するべきだ。
 事前の情報収集も重視したい。当日の天気だけでなく、目的地周辺の降水確率や時間ごとの雨量まで確認しておきたい。あわせて、道路情報や交通規制も確認しておくこと。
 さらに、日頃の車両のメンテナンスも大切になってくる。タイヤの溝と空気圧、ワイパーやウォッシャー液は問題ないだろうか。また、ウインドウの撥水コーティングを施しておけば、視界が格段によくなって走りやすくなる。 
 ドライブ中もリスクをなるべく軽減して走ること。昼間でもヘッドライトを点灯し、車間距離を広く取り、晴天時より速度を落とすこと。また、万が一前が見えないほどの豪雨に遭遇した場合は、無理に走行せず、ガソリンスタンドや商業施設の駐車場などに一時避難する決断も必要となるだろう。 

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ