車のエンタメ
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2016.04.19
観るだけで上達!? のドライビングレッスン動画

性能の高いクルマは、誰もが簡単に乗りこなせるもんじゃない。高性能なマシンであればあるほど、「お前に乗りこなせるのか?」とドライバーに挑んでくるようなところがあるような気がする。
今年3月に発表されたポルシェの新型「911 R」もしかり。カーボンやマグネシウム、軽量プラスチックなど軽量かつ強度の高い素材を各所に採用し、リアシートなし、エアコンもオプションとするなどストイックなまでに軽量化を図ることで、車両重量は1370kgを実現した。エンジンは最高出力500ps/8150rpm、最大トルク46.9kg-m/6250rpmを発生させる4.0L水平対向6気筒、トランスミッションはショートストロークの6速MT。
走ることに特化したマシンのポテンシャルを最大限に引き出すのは、そうとうのテクニックが必要だ。ちょっと走り込んだくらいで操れるようになるものではなく、しっかりとした基礎を身に着けたうえでクルマの特性に合わせたドライビングを目指さなければならない。
YouTubeのポルシェ公式チャンネルで、911 Rのドライビングレッスンが公開された。ポルシェワークスチームでステアリングを握るアメリカ人ドライバー、パトリック・ロングが講師となって、ふたりのポルシェ・エンスージアストにテクニックを伝授する「Driving lessons with the 911 R」シリーズで、4本がアップされている。
「Lesson 1: Warm-up」では、シートポジションをチェック。スポーツドライビングに向くポジションはブレないようにカラダをしっかりホールドさせることと素早く操作ができることが重要なので、意外と窮屈に感じる人が多いかも……。
「Lesson 2: g-forces」は、コーナリングの基礎。円を描くように走りながら速度やステアリングの舵角を変え、オーバーステアとアンダーステアを体感。さらに横滑り防止装置「PSM(Porsche Stability Management System/ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム)」のスイッチを入れて、効果も体感。
「Lesson 3: Heel-and-toe」では、スピーディなシフトダウンのためのヒール・アンド・トゥを学ぶ。走行中のペダル操作のアップもあってわかりやすいし、「ブォン!」というエンジン音もいい。ちなみに「スポーツモード」にすると、エンジンのレスポンスがアップ。
「Lesson 4: Ideal line」では、ポルシェの車両開発部門「ヴァイザッハ研究開発センター」のテストコースでコーナリングをレクチャー。ブレーキング、ライン取り、再加速のトレーニングをしてから、シケインにチャレンジ。理想的なラインでの走行を目指す。
実際にやってみないとわからないことが多いかもしれないけど、911 Rのドライビングレッスンを疑似的にでも体験できるチャンスはなかなかないし、それぞれ1分30秒程度と短めにまとめられているのでぜひご覧あれ。ただし音声は英語のみです。
911 Rの躍動感溢れる走りが観たい方にはこちらの映像を。衛星画像なんかも入っていて、かなりかっこよく仕上がってます。
最後に、パトリック・ロングの動画をもう1本ご紹介。2012年にポルシェ公式チャンネルで公開されたもので、「911 GT3 RS 4.0」を駆って、サーキットのピットにいる先輩にモーニングコーヒーを届けるというもの。コーヒーを載せてるし、本気モードではないものの、リアを軽く滑らせながらの走行は惚れ惚れするほど軽快です。