車のエンタメ
更新日:2018.10.16 / 掲載日:2016.03.08
トヨタが木製のクルマを制作!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
4月12日(火)~17日(日)にイタリアのミラノで開催される世界最大のデザイン見本市「ミラノデザインウィーク2016」に、トヨタが木製のコンセプトカー「SETSUNA」を出展する。パワートレインに電動モーターを搭載する2シーターのオープンカーで、船のようなボディライン、タイヤがカウルに覆われていないオープンホイールのデザインはマンガやアニメに出てきそうな雰囲気だ。
クルマのインテリアにウッド素材を用いることはよくあるが、SETSUNAはエクステリアやフレームにも木材を採用。温度や湿度など環境の変化や使われ方で色や風合いが変わっていく木材は、経年変化で味わいや深みが増して唯一無の存在となる。さらに、手をかけることで世代を超えて長く使い続けられることから、「人とクルマの新たなつながり」を具現化するのに最適だと考え、デザインしたそう。
外板は杉、フレームには樺というように用途に応じて木材を選定し、釘やネジを用いない「送り蟻」などの日本の伝統的な接合技法も採り入れた。インテリアには、世代を超えて時を刻む「100年メーター」、機能美と木のやさしい色合いが一体となったシートなど、長年にわたって愛着を持ち続けられるモデルに仕上げた。
モデル名の由来は「一瞬一瞬」を意味する「刹那」。クルマと一緒に過ごす時間を積み重ね、愛車への想いを受け継いでいくことで生まれる新たな価値を提案していくという思いが込められている。
有機的なデザインと技術が融合した日本らしいSETSUNAは、ヨーロッパのデザイン市場でも高く評価されるにちがいない。安全性や不燃性などの問題で市販化は難しいかもしれないけれど、一度でいいから走っているところも見てみたいなぁ。