中古車購入
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2015.12.24
「プラスアルファ」の要素が決め手のミニバン選び!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
いまやファミリーカーの定番と言えばミニバンだ。日産「セレナ」、トヨタ「ヴォクシー/ノア/エスクァイア」、ホンダ「ステップ ワゴン」など選択肢が豊富なミドルサイズ、トヨタ「アルファード/ヴェルファイヤ」と日産「エルグランド」が君臨するラグジュアリーミニバン、コンパクトボディに3列シートを採用したホンダ「フリード」、トヨタ「シエンタ」、全高1545mmでほとんどの立体駐車場に対応できるホンダ「ストリーム」など、国産車だけでもさまざまなニーズに合わせた豊富なラインナップが揃う。
中古車市場への供給台数も多いジャンルなだけに、消去法ではなく積極的な選択で購入モデルを決めたいところ。今回は「プラスアルファ」の性能や個性が際立つモデルをピックアップした。目的や趣向に合った「ベストな1台」を見つける参考にしてほしい。
■編集部注目のモデルはコレ!
三菱自動車 デリカ D:5 ねらい目年式 2013-2015 中古車参考価格帯 190万円~380万円

【ミニバンとSUVの融合】
派手さはないが、実力派のオールラウンダーミニバン。ミニバンとしての居住性、積載性に本格的なSUVの走破性を掛け合わせており、電子制御4WDは、乾燥したオンロードや街中では燃費のいい「2WD」、ウェット路面や圧雪路などでは「4WDオート」、本格的なオフロードでは「4WD」ロックと、ダイヤル式セレクターで走行中でもかんたんにモードを切り替えることができる。ウィンタースポーツのために雪道を走るとかオフロードを抜けてキャンプに行くなどアウトドア派のファミリーにはベストチョイスとなるだろう。逆に言えば、悪路走行を想定して最低地上高は210mmと高めだし、全長4730×全幅1795×全高1825~1870mmと比較的取り回しのよいボディサイズとなっているので、オフロードや雪道とはまったく無縁、ラグジュアリーに乗りたいという人にはメリットが少ない。
強固な骨格に守られていることを感じさせる室内は、大きな安心感をもたらしてくれる。
ミニバン離れしたオフロード走破性能を持ち、アクティブなレジャーの強い味方となる。
【相場の特徴】
本格アウトドア派にオススメするのは、やはり2013年1月に登場した2.2L クリーンディーゼルエンジン搭載の4WDモデル(2012-)。中古市場でも260万円以上の個体が大半ではあるが、新車価格が350万円オーバーということを考えれば買い得感は大きい。ただし、前オーナーの使い方によってコンディションが大きく異なるのが難点。走行距離が少な目の個体、整備記録がしっかり残っている個体を選ぶとトラブルは少ないだろう。
ディーゼルモデルは際立って相場が高めで推移している。走行距離に注意しながら検討したい。
他のメーカーの最新クリーンディーゼルと比べ、効率性はイマイチな感が否めないが、力強い走りが魅力。
ホンダ ステップ ワゴン
ねらい目年式 2015-
中古車参考価格帯 200万円~300万円

【「その手があったか!」の偉大なひらめき】
1996年の初代モデル発売以来、ファミリーカーとして不動の人気を誇るステップ ワゴン。ボディは初代から5ナンバーサイズを貫き、どのモデルも機能的で快適なパッケージングに仕上げられているが、オススメは最新モデルの5代目だ。開口部の大きなテールゲートに横開き機構を備えた「わくわくゲート」と3列目シートを左右分割して床下に格納できる「マジックシート」の組み合わせにより、リアの横開き式サブドアからの乗降も可能。テールゲートを全開にできるスペースがないときや、ちょっとした荷物を載せたいとき、3列目シートへの乗降時に多いに役立つ。
街で見かけと思わず「おや!?」と思ってしまう「わくわくゲート」の斬新さは強烈だ。使ってみたら手放せなくなりそうほど便利でもある。
先代モデルと比べ、座席のゆとりと静粛性がアップしている。1列目と3列もの会話もスムーズに行える。
【相場の特徴】
2015年に発売されたばかりでまだタマ数は少ないが、展示用車両など走行500km未満の個体も出てきている。新車販売台数も多い人気車種なので、これからどんどん中古市場にも流通してくるだろう。
よりスポーティなルックスが人気のステップワゴン スパーダは、若干相場が高めの傾向がある。
メルセデス・ベンツ Vクラス ねらい目年式 2010-2014 中古車参考価格帯 200万円~550万円

プレミアム感を追求したい人には、メルセデス・ベンツ「Vクラス」。ウッドパネルをはじめとする内装の質感の高さは、最上のラグジュアリーミニバンと呼ぶに相応しい完成度を誇る。もともと庶民派のファミリーユースではなくラグジュアリー志向のユーザーをターゲットとしたモデルなので、中古市場でも本革シートやシートヒーター、電動デュアルスライディングドアなど快適装備を搭載した個体が多い。比較的年式の古いモデルから衝突回避・被害軽減ブレーキ「ブレーキアシスト」、サイドビューカメラ、サイドエアバッグなどの安全装備が搭載されている点も嬉しい。2015年に新型が発売となったため、中古価格がこなれてきた先代がオススメだ。