新車試乗レポート
更新日:2018.12.01 / 掲載日:2015.11.13
ダイハツ キャスト 試乗レポート
ダイハツ キャスト 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2015年9月9日
ダイハツ工業株式会社 お客様相談室
0800-500-0182
文●森野恭行 写真●編集部
■強いキャラクター性に負けないしっかりとした走りの資質
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
プラットフォームのベースは、登場時から走りの能力が高く評価されている現行ムーヴ。それだけにキャストへの期待度も高かったが、走りのまとまりのよさは想像以上だと言っていい。150から180mm(2WD)に最低地上高を拡大した「アクティバ」だが、サスにつま先立った感じはなく、むしろストローク量が増大したことでうねりのいなしなどが上手になった印象がある。
無理にロール量を抑えていないのも好感が持てるところで、フットワークは全体にバランスよく仕上がっている。接地性は優秀で、限界まで攻めてみても急な挙動変化を見せることはなかった。なら、「スタイル」の印象は?乗り味はムーヴに近く、高速域まで安心感を保つしっかりした走りと、軽トップレベルの静粛性を特徴とする。変化を感じたのは、ステアリングの戻りがより自然になり、常用域の操舵力が軽減された点で、上質をねらいとするモデルらしい走り味を実現している。
動力性能に関しては、街乗り中心なら自然吸気で十分。でも、力強い加速感や、ロングクルーズでのゆとりや快適性に重きを置く人には、全域で頼もしさを感じるターボをお薦めする。現行ムーヴ以降のモデルは、CVTの変速に伴う加減速フィールがリニアになった点も好感が持てる。ただし、CVTの高周波ノイズはやや耳障りだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
キャストのコックピットは上質感を追求したもの。だが、オプションのインテリアアクセントカラー(写真はブルー)を選択すると、心躍るようなポップさを演出することができる。
ちょっと高めとなる目線がSUVっぽさをアピールするポイント。かといって、乗降に苦労するほど着座位置は高くない。240mmのスライド機構を備える後席の広さも自慢だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
心臓は3気筒660のKF型。自然吸気は52馬力/6.1kg m、ターボは64馬力/9.4kg mの性能を生む。ミッションは全車CVTだ。
エレガントで大人っぽいルックスが「スタイル」の見どころ。ミラジーノの伝統を継承する存在と言える。
「アクティバ」の特徴は30mmかさ上げした地上高と大径のタイヤ。バンパーアンダーガードなどの採用も効果的で、SUVテイストを強調する。フィルムトップ採用のツートーン仕様が人気だ。
ダイハツ キャスト アクティバ X(CVT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1630mm |
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ホイールベース | 2455mm |
トレッド前/後 | 1295/1265mm |
車両重量 | 890kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 52ps/6800rpm |
最大トルク | 6.1kg m/52000rpm |
JC08モード燃費 | 30.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/60R15 |
価格
ダイハツ キャスト | 122万400円~164万7000円(スポーツを除く) |
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