カーライフ・ドライブを楽しむ
更新日:2025.06.17 / 掲載日:2025.06.17
クルマ愛好家のためのミステリーツアー【九島辰也】

文と写真●九島辰也
クルマ好きにとってツーリングイベントは興味をそそります。最近はSNSにもたくさんアップされているので、いったいどんなイベントなんだろうと思うことはしばしば。集まるクルマの種類によって雰囲気は異なるので、それも知りたくなります。先日もカングージャンボリーを取材しに行きましたが、とても楽しい雰囲気でした。アウトドア感もあるし、フランス感もある。シャンソンの演奏なんかもあって。そうそう、ペット連れも多くてアットホームな印象を持ちました。
取材以外では個人的にクラシックカーを持っているので、その集まりに出かけます。かつては4日間のツーリングにもよく参加していました。東京から京都へ行ったり、京都スタートで四国を一周して戻ったり。東京から北陸方面をグルっと周ったこともあります。そんな時間でクルマへの愛情が育ったり、仲間同士の関係が深くなったりしました。まぁ、そもそも同じ趣味嗜好を持った人の集まりですからね。自然とそうなります。
そんな仲間を集めてツーリングイベントを企画しています。最近も少人数でそんなことをしました。タイトルは「九島辰也のミステリーツアー」。集合時間と場所だけを知らせて、あとのプログラムは内緒というものです。どうです、ミステリーでしょ!

場所はリビエラ逗子マリーナ。その駐車場入り口に来てもらうようにアナウンスします。ただ、そのまま駐車場には入らずスタッフがゲストのクルマを誘導します。そして裏導線を入って気がついたらプールサイドにいるというわけです。リビエラ逗子マリーナに特別な配慮をいただいてそれを可能にしました。愛車を芝生の上に置くのと同じくらいプールサイドは誇らしいですよね。特にリビエラ逗子マリーナのプールサイドはバックが海ですから一際映えます。
プールサイドに愛車を並べたら、次はクルージング。リビエラ逗子マリーナの社有艇の豪華フランス製大型カタマランヨットへ特別に乗って海へ出ます。「リゾートクラブ」というクラブを運営するリビエラですから、クルーたちにすべてお任せ。特別な準備はせずに、優雅な海時間を過ごします。

寄港したら全席オーシャンビューのリストランテAO(アオ)でシェフの特別メニューがゲストを楽しませます。イタリアで修行した腕利きのシェフの自信作です。テーマのひとつは地産地消なので、メインディッシュは葉山牛が使われていました。プールサイド、クルージングと続いたので参加者は皆さん笑顔。富士山や江の島を望むロケーションで美味しいコース料理を堪能しながらもお話が尽きません。
食後はマリブホテルを内覧。全11室、すべてがスイートルームという贅沢なホテルです。リビングからは相模湾越しに富士山が見えるのですから特別なロケーションです。まるで時が止まったかのように、心洗われる。そんな空間で迎えるサンセットタイムは……想像するだけで胸が静かに高鳴ります。一階にある愛犬と泊まれるドッグフレンドリールームも見せてもらいました。ワンちゃんは広々したテラスとリビングルームを自由に行き来することができるので、きっと初めは興奮して走りまわるかもしれませんね。

そして最後はプールサイドで記念撮影タイム。各々が愛車と共に写真を撮ります。もちろん、撮影の間もクルマ談義は止まりません。今回はスーパーカー、クラシックカー、レトロモッドと、実に様々なジャンルが集まりましたから、隣のクルマに興味津々です。ひとつのブランドやひとつのモデルに絞るのもいいですし、こうした多岐にわたるのもいい感じです。
というのが今回のミステリーツアーでした。コンテンツはサプライズの連続ですが、参加しないと何が起きるかわからないので、“ミステリー”と呼んでいます。なんかミステリーっていい語感ですよね。文字面だけでもワクワクしませんか? 次は年末かな。またのレポートをお楽しみに。