中古車購入
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2015.05.01
時間と労力を節約する“スマート買い”のコツ

時間と労力を使い過ぎて疲れていては楽しくない
誰だっていい中古車が欲しいのは当たり前。しかし、中古車購入に時間や労力をあまりかけたくないという人が多いのも事実だ。
まず時間についてだが、多くの人が5ヶ月以上かけて中古車を購入している一方で、わずか1ヶ月で欲しいクルマを手に入れてしまう人だっている。もちろん物理的に時間を割けないという人もいるだろうが、この差は大きい。段取りと工夫だけでこの差を埋められるなら、実行するに越したことはないだろう。
労力についても同様だ。膨大な車種と物件をチェックし、何度も販売店を訪れて中古車を探すのはナンセンスである。新車のような極上物件を探しているならまだしも、購入作業で疲れてしまっていては、購入自体も楽しくなくなってくる。
そこで今回は、購入を快適に変えるための段取りと知識をいくつか紹介していく。まずは自分でもできそうな部分から、スマートな買い方を実践してみてはいかがだろうか。
みんなは中古車購入にどれだけ時間をかけているのか?

1. 漠然とクルマの購入を意識・・・ | 47.6日 |
2. 車種の絞り込み・検討・・・ | 33.2日 |
3. 具体的な車種の絞り込み・・・ | 27.3日 |
4. 店舗との連絡・訪問・・・ | 21.3日 |
5. 契約手続き・・・ | 17.5日 |
6. 契約完了から納車まで・・・ | 20.3日 |
現在のオーナーが中古車購入の際に各段階にかけた日数の平均値を算出。合計で167.2日となり、多くの人が5ヶ月程度の期間でクルマを買っていることになる。
※上記データは「Goo-netリサーチ」による2015年版の調査結果。
How to choose まずは条件を徹底的に絞りまくれ!購入検討物件の賢い選び方

ムダな労力と時間とかけずに購入物件を選び出すための最初の一手といえば、“購入対象モデルを減らす”こと。まずは、効率よく対象物件を選び出すための手段として、二段階に整理して絞り出す方法を紹介していこう。
第一段階 購入予算や条件を定めたうえで車種を限定。
まずは購入対象となる車種を1~2台に限定すること。クルマが好きな人ほど迷ってしまいがちだが、アレもコレも・・・と大量の物件を眺めていても購入は一向に前へ進まないし、物件選びだけでムダな時間を浪費してしまう。いま自分がクルマを買う一番の理由とはなんなのか?
憧れのクルマを手に入れるためなのか、新しい家族が増えるからなのか、それとも趣味を充実させるためなのか。使用条件を考えれば、おのずと対象ジャンルはしぼられてくる。その次に支払い可能額に収まるもの、そして候補車のなかから最も自分好みのデザインを選べばよいのである。
条件による選定パターン
条件例01:予算
どれだけ欲しくても予算内に収まらなければ買うことはできない。Goo-netで詳しい相場をチェック。
条件例02:乗員数
2シーターでは大家族でドライブに行けない。使うシチュエーションに合わせて乗員数やドア枚数を選択。
条件例03:デザイン
ファッションと同じように、自分好みのデザインのモデルを選ぶこと。後で後悔することがないように!
第二段階 年式やグレード、装備まで必要なものを限定。
購入したいモデルが数台に絞れたら、次はそのモデルに関する細かな条件を決めていく。そのクルマは何年にマイナーチェンジしてエンジンやデザインはどう変わったか、またその年式の前後で中古車の相場はどう変わっているのか。こういった部分をある程度事前に調べて、予算内に収まる物件を厳選していく作業となる。装備については譲れないものと妥協できるものを事前に決めたうえで選びだしていけば、その時間も短縮できる。もちろん、車種によっては流通台数が少なく、年式や装備まで選べない場合だってある。その場合は、妥協することも必要だ。
さまざまな人気装備
●サンルーフ
人気の装備だが、年式が古いと故障の可能性も。買ってみたら意外と開けなかったという人も多い。
●オートエアコン
下位グレードではマニュアル式という車種も意外と多いが、実用性にはそれほど差異はない。
●大径タイヤ
ホイールが大きいとカッコ良く見えがちだが、タイヤ交換時のタイヤ代が高くなることを忘れずに。
●過給器(ターボなど)
走りが楽しくなるのは言うまでもないが、過走行車などでウィークポイントとなる可能性も高い。
ジャンル別 ここが面倒!ここがラク!メリット&デメリット解説
クルマはジャンルごとに使われ方が異なってくる。そこで、ジャンル別にそれぞれのメリット(ラク!)とデメリット(面倒!)を解説。労力少なく買って乗れるジャンルとは?
1 軽自動車

購入時
[×] 前オーナーが初心者ということも多いので、キズなどを確認する必要あり。2015年4月以降に新車登録された物件は、軽自動車税が高くなるので注意。
購入後
[○] 取り回しにも優れ、メンテも最小限で済む、最も気を使わないジャンルともいえる。
[×] 高速や長距離ドライブでは疲労を感じやすいこと。
2 セダン
購入時
[○] 比較的ゆったり乗られた物件が多く、機関系のトラブルが少なめ。
[×] 後席が使われる機会が多いことから、後席シートのこすれや汚れをチェックしたい。購入後
[○] 乗り心地が良いモデルが多く、長距離は他ジャンルよりラク。
[×] 密閉空間となるトランクに荷物を置きっぱなしにしがちで、それが燃費悪化につながることも。
3 ミニバン

購入時
[○] 物件数が多く選びやすい。
[×] ボディが長く取り回しが良くないため、後方のキズなどは要確認。また車内に、子どもの食べこぼし跡などが見られることも。
購入後
[○] とにかく人が多く乗れるのは便利。
[×] 3列目シートの収納方法が面倒なモデルも多く、それによっては3列目を一年中しまいっぱなしということも考えられる。
4 ワゴン

購入時
[○] 国産車ならどのモデルを選んでも積載性能が優秀で、選択間違いが少ない点はラク。
[×] 近年は車種数が減っており、選択肢が少ないのがデメリット。
購入後
[○] 広い荷室にはなんでも積めてラク。
[×] 趣味車として大活躍するワゴンは、走行距離がすすみがち。オイル交換などメンテナンスには気を使ったほうがよい。
5 コンパクトカー

購入時
[○] 流通量が多いので好みのグレードや装備を選べる。
[×] 前オーナーが初心者なことも多く、キズやバンパー交換なども確認の必要がある。
購入後
[×] 下取額が高くないジャンルだけに、ひとつのキズが命取り。手放す時のことを考えてキズなどを付けないよう注意して乗る必要がある。
6 ハイブリッド・EV

購入時
[○] プリウスなどは物件流通量が非常に多くなったので探すのもラク。
[×] モデルによって燃費性能に差がある点は事前に知っておきたい。
購入後
[○] ガソリンスタンドへ行く回数が減るのはラク。
[×] 稀な例だが、同ジャンルならではのトラブルとして電池の故障も起こりうる。
7 スポーツカー

購入時
[×] 荒く乗られた可能性が高いジャンルなので、足まわりやエンジンなどの痛みをチェックする必要あり。古いモデルが多く、走行距離にも注意したい。
購入後
[×] ハイパワーエンジンや高級なサスペンションなどを装備しているモデルは、メンテナンスに気を使う必要がある。燃費に関しては諦めたほうがいさぎよい。
8 SUV

購入時
[○] 高級クロスオーバーモデルは大切に乗られた可能性が高い。
[×] 悪路を走った可能性も高く、ボディ下部などを擦っていないか確認したほうがいいだろう。
購入後
[○] 低い段差などをそれほど気にせず走れるのは、やはり気持ちがラク。
[×] ハイブリッドなどでもないかぎり、燃費性能にはあまり期待できないジャンルである。
各ジャンルごとの長短を用途と照らし合わせて選ぶ 総論
上記のように、ジャンルを変えることで購入時や購入後の面倒を省くことができる。メリットやデメリットをよく把握したうえで、“賢く購入できてムダなく乗れる”自分に最適なモデルを選びだそう。

必見 とにかくムダな時間を浪費しないために・・・
「知っときゃ便利!」な購入の段取り
物事を効率よく進めるために手順を知っておく
時間や労力を少なく、つまり“効率よく”物事を進めるためには、そのやり方や順番を事前に知っておくとよい。もちろんそれは、中古車を買うことにだって当てはまる。購入の手順を知っておくだけで、その効率は大きく高まるのだ。
中古車購入において最も面倒であり、時間がかかるのは、中古車店を訪れてからの部分。とくに初めて中古車を買うユーザーなどは、店舗に着いてもなにをするべきかわからず、躊躇してしまいがちである。
まずは購入における4つの段階を把握したい。現車を確認する、次に契約内容を確認する、そして書類を揃えて実際に契約をする、最後は納車である。特に重要なのは、現車確認と契約内容の確認だ。後の2つは自分からアクションを起こさなくても、店員の指示に従っていれば問題はない(より短時間で済ませたいなら自発的に行動したほうがよいが)。
ただ気をつけたいのは、効率性を求めるあまり、契約を焦って進めないこと。契約までに自分の要望にそぐわないことがあれば、諦めて別の店や別の物件を選ぶべきだし、不明点があるようなら、店員に説明を求めて確認しよう。納車後に失敗だと思ってもすべて遅いのである。
現車確認
ポイントを押さえて実車をくまなくチェック
まずは店員に修復歴の有無を確認。続いて外装のキズやヘコミ、塗装状態をチェック。次に内装のキズやシミをチェックしたら、ライトやエアコンなど装備系を実際に点けて確認する。可能なかぎり試乗して動作をみる
販売店にもよるが、試乗が可能であれば、変速ショックやブレーキ、ステアリングやメーターの作動具合をチェックする。試乗が無理でも一度はエンジンをかけて異音や振動を確認したい。
契約内容の確認
見積書の記載内容を明確にしておく
いざ購入となれば、販売店が見積書(契約書)を製作してくれるので、その明細をくまなく確認する。価格や諸費用に間違いがないか、頼んでいないサービスが加算されていないかなど。不明な項目があれば、店員に遠慮せず質問することが大切だ。アフターサービスと保証についても確認
購入後のこともこの段階ですべて確認しておこう。まず保証の内容について、どんな故障の時どんな対応をしてくれるのか、保証期間は何年・何万kmまでカバーされるのか。そしてそれらは、同販売店ですべてみてもらうことができるのかなどである。
契約

必要な書類を揃えていく作業
契約に必要な書類には自分で用意しなくてはいけないものもある。印鑑証明書は役所で、委任状は販売店で入手し、車庫証明は販売店で用紙をもらい、最寄りの警察署へ足を運ぶことになる(代行もOK)。
納車

喜ぶ前に整備状態を確認する
最終ステップは、納車時の車両確認作業だ。依頼した整備や修理がきちんとなされているか整備状態をチェック。また、車検証や保険証の記載内容にミスがないかどうかも販売店にいるうちに見ておきたい。
Column プロが薦めるラク買いの法則
時間と労力を節約できて、“ラクだし楽しい”という賢い購入方法について、クルマのプロである自動車評論家が持論を語る。
自動車評論家 清水草一
自動車評論家 清水草一
齢50を超え、ますます中古車購入頻度が高くなってきたベテラン自動車評論家。最近は、「高速道路評論家」としてTVやラジオなどの出演も多数。
こんな買い方もあり!
出費と労力を天秤にかければ取るべき行動が見えてくる
私の場合、中古車選びでは常にラクをしている。なにしろほとんど何も努力をしていない。それで大丈夫なのか?と思われるかもしれないが、中古車選びは本質的には自己満足。自分さえ満足すればいいので、何の問題もなくこれまで30台近い中古車を買ってきているし、失敗したと思ったこともない。
ではいったいなぜそんなにラクができるのか?
すべて直感で決めているからだ。
現物を見てビビビときたら買うし、ビビビとこなければ買わない。それだけなので、努力のつけ入るスキがない。
もちろんその場でビビビとくるには、予備知識が必要だ。たとえばそのモデルのなかで自分が欲しいエンジンはこれ、といったことは、常に脳内にストックされているので、見た瞬間そういった条件まで合致したうえでビビビとくるようになっている。
そして、一度ビビビと来たらもう迷わず、一直線でそのクルマを買っている。迷うことこそ労力のムダだと割り切っている。
私の場合は特殊かもしれない。なにしろ一般の方とは経験値が違う。例えればプロ野球のスカウトのようなものだ。彼らは、ある選手を見てビビビと来たらずっとマークするというが、それと同じである。しかし一般人にはそんな判断はできない。ではどうするか。
私も最初は初心者で経験値がなかった。よって、ごく普通に中古車を選んでいた。それは、「安全確実にいくならディーラーで買う」「安さにこだわるならある程度台数を見て決める」。この二刀流だった。
安全確実にいくと、出費は多めになる。それは安心料であり労力の節約料だと割り切る。安さにこだわる時は、労力を惜しまず、何店かまわって経験値を積む。自分の汗や努力で安さを買うのである。
基本的には、このどちらかではないだろうか。つまり、まずは自分はどちらを優先するのか、それをまずはっきりさせることが重要だ。さすればおのずと取るべき行動が見えてきて、ラクに中古車を買えることだろう。

お金だってかけたくない人へ 節約重視!の中古車購入論
ここまで時間と労力の節約について解説してきたが、「なるべくならお金だってかけたくない!」とは、多くの人が思うところ。そこで、“極力お金をかけない”クルマ選びの方法をいくつか紹介する。
車検残り期間の長い物件を選ぶ。
車検費用はだいたい10万程度。もちろん新車なら3年間は支払う必要はないが、中古車では購入数ヶ月後にすぐ車検ということもある。これを先延ばしにするためにも、車検残が長い物件を選ぶのは、お金節約のひとつの手段である。結果的には車両価格に含まれてくるということもあるが、印象的にも心情的にも感じ方は違ってくる。
取得価格50万円以下の物件を選ぶ。
購入時に支払うべき自動車取得税を節約する方法がある。取得税の金額は、そのクルマの現在の価値に相当する「取得価格(課税標準基準額×残価率)」に3%をかけた数字になるが、実はこの時、この取得価格が50万円以下なら取得税は課税されないことになっているのだ。格安物件を買う場合は、まず店員に相談してみよう。
ボディカラー選びで下取価格が変わる。
クルマはオーナーの趣味の象徴でもあるので、その人が好きな色を選ぶのが一番いい。しかし、ボディカラーのチョイスは手放す時の下取価格に関わるポイントでもある。よく言われているように、ホワイトやブラック系は安定して人気が高く、イエローやパープルなど人によって好みが分かれそうなカラーは不利になってしまいがちだ。
走行距離のポイントは5万kmにあり。
現代のクルマは、過走行車でもそう簡単には壊れることはない。とはいえ、5万kmも走れば各部が傷んでくるし、交換すべきパーツがでてくるのは当然だ。重要なのは大切に扱われていたかどうかで、走行距離はあくまで目安だが、判断基準として5万km以上走った物件より走ってない物件のほうがメンテ費用がかからない可能性が高い。
忘れちゃダメ!納車整備の内容をチェックせよ!
購入後に修理や整備となると、当然のごとくムダな時間や労力、お金がかかってしまうことになる。そのためにも、納車整備の内容は購入時にしっかりチェックしておくべきである。
契約から納車の段階になると、気持ちが高揚しがちである。たしかに欲しかったモノを大金を支払って手に入れるのだから、冷静でいるのは至難の業だ。
しかしこの時、「納車整備」の内容を詳しくチェックしておくことが重要で、納車時にある程度整備されてさえいれば、購入後の故障やメンテの必要性を減らすことができる。とはいえ、納車整備の項目は販売店によって変わってくるもの。機関の重要な部分が整備項目に含まれていない場合は、店員に相談してみてもいいだろう。安価な費用で納車整備に組み込んでくれることもある。

2015年前半 オススメ節約チョイス4
壊れにくく、整備などに気を使わないモデルを選べば、必然的に時間と労力の節約になる。ここでは、“購入後に手がかからなくて、今旬な”おすすめモデルを、その相場情報とともにピックアップした。
賢い人は手のかからない車種を選ぶ!
故障することが少なく整備性も高いクルマ
購入時に時間や労力がかからないような工夫をいろいろ紹介してきたが、どうせなら“購入後に手がかからないクルマ”を選ぶというのも、賢い購入方法のひとつである。
購入後に手がかからないクルマとは、つまり壊れにくくて整備性が高いクルマのこと。そんなクルマの一番の特徴といえば、やはりベーシックな構造であることが挙げられる。現代でいえば、ボディタイプはセダンやハッチバック、駆動方式はFF、エンジンは直列4気筒といったあたりが基本となる。
また、売れに売れたヒットモデルは、パーツも多く出回っているため廉価で手に入り、修理代も安く済む。近年だとフィットやプリウス、ムーヴあたりが当てはまるだろう。
さらに、車重が軽いということも故障が少ないクルマの特徴のひとつだ。「軽い」ということは、構造が単純だったり、使用されるパーツ点数が少なかったり、はたまた各部への負担が少ないということにもつながる。もちろん、軽いクルマというのは基本的に低燃費なモデルが多く、金銭的にも節約につながるというのは言うまでもない。
Choice.01 トヨタ カローラアクシオ(現行型)
これがトヨタのスタンダード
世界中で高い評価を獲得しているのは、壊れにくくて基本性能が高いから。この春で登場からちょうど3年目を迎えるので買いの時期。
Choice.02 日産 ティアナ(先代型)
日産流のおもてなしサルーン
初代でヒットしたミドルセダンの2代目モデル。エレガントなデザインながら、構造はスタンダードなFFベースで、タクシーに使われるほど頑丈。
Choice.03 スズキ アルトエコ
軽量化で低燃費!軽さは正義!
先代型アルトにラインナップされていた、燃費スペシャルモデル。シンプルな構造の軽でメカニズムも軽量コンパクト。低燃費で金銭的にも節約に貢献。
Choice.04 ホンダ フィット(先代型)
信頼のおける大ヒットモデル
ホンダ躍進のきっかけとなったベストセラーコンパクト。現行型はリコール問題があったが、先代型のガソリンエンジンモデルを選べば心配も少ない。
最強のラク買いはコレ!? 1度の来店で買う極意
来店回数を減らすことで、中古車の購入作業はグッとラクになる。そこで、「1度のみの来店で購入を済ませる方法」についてプロが解説する。
中古車のプロが教える
TEXT/伊達軍曹
中古車のプロが教える
自動車雑誌の編集部でデスクを務めた後、フリーとして活動を開始。その生涯において見立てた中古車の数は400台を超えるというプロの中古車研究家。
実体験で証明した効果的な絞り込み
1回の訪問で確実に上モノを購入するには、効率的かつ効果的な「絞り込み」が重要となる。
最初に注目すべきポイントは「価格」だ。その車種・年式・グレードの平均価格をGoo-netなどで調査し、平均価格よりも大幅に安い物件は除外してしまうのである。
もちろん、平均価格よりも安い物件が悪いわけではない。しかし「安めの掘り出し物」を探すというのは高等テクで、簡単ではない。そのため、あくまでもラクに上モノを探したいなら、その車種の平均価格かそれ以上の物件に絞ってしまったほうが手っ取り早く、かつ確実なのだ。
好みと条件に合う候補物件を選定できたら、Goo-netの「在庫お問い合わせ・お見積り」フォームか、もしくは無料電話を通じて問い合わせを行う。このときも、ありきたりなことを問い合わせても効果的な絞り込みはできない。確認すべきは「自分がいちばん譲れない点についてどうなのか?」ということを確認するのだ。筆者の場合は中古車の“ニオイ”が我慢ならないので、そこを重点的に「ぶっちゃけどうなんですか?」と聞く。その答えに応じて「この個体は現車を見る価値あり」「これは見るまでもなし」と分類していく。さらに、そういったやりとりの過程で先方セールス氏の力量(マトモな社会人かどうか)を推測し、イマイチだと判断した場合は脳内フォルダから削除する。
そうやって絞り込んでいき、それでも残った1台があるとすれば、それは1度きりの訪問で決めてしまっても特に問題ない場合が多いものだ。実際筆者はこの絞り込み術により、「1回しか訪問しない」どころか「1回も訪問しないで」中古車を買ったことが2回ある。当然、その2台のコンディションはほぼ完璧だった。
省エネ来店で知っておくべきメリットとデメリット
MERIT メリット
あらかじめ平均価格かそれ以上の価格の物件に限定しているので、(絶対ではないが)現場でクルマを見てガッカリ・・・ということが少ない。また、電話やメールのやりとりを通じて把握した「社会人としてマトモな人格とスキルを備えている営業マン」とだけ顔を合わせることになるため、変な対人的ストレスや無用の混乱、怒りなどが発生しにくい。
DEMERIT デメリット
とはいえメールや電話、添付ファイルで送信される物件の画像などだけでは「すべてを把握する」というのはなかなか難しい部分もあるため、1回の訪問だけでは決めきれないこともあり得る。また平均価格以上の物件に限定しているため、「なるべく安くて、でもなかなかグッドコンディションな中古車が欲しい」と考えている人には向かない。
東京在住の筆者が広島の中古車を見ずに購入!

最近筆者が「1回もお店を訪問しないで」広島の販売店から買った2008年式ルノー・カングー。ガンガン使っているが絶好調で、フランス車専門工場に点検してもらったら「ほぼ完璧!」とのお墨付きをもらいました。ただ、平均価格よりずいぶん高かった(笑)
時間と労力を節約して中古車を買うために・・・
工夫や知識などを用いてラクで賢い購入を実現する
時間や労力をかけずに買うということは、結局、「気持ちよく買う」「ストレスフリーで買う」ということにつながる。楽しいカーライフを獲得するために、購入自体も楽しく、というのはごく自然な想いだ。そしてそのための手段を紹介してきたが、ちょっとした工夫や知識、そしてお金などを効果的に使うことで、“ラクで賢い”中古車購入が実現できる。
極意まとめ
平均より安い物件は除外。メールや電話で譲れない部分を確認して絞り込め!
※すべての価格は参考価格です
※データはハイブリッドモデルも含む
※中古車市場データはGoo-net4月調べ