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更新日:2024.11.14 / 掲載日:2024.11.14
水素燃料エンジン車でダカールラリー参戦!進化した「HySE-X2」で新たな技術課題に挑む

水素エンジンの研究を行う技術研究組合 水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE : Hydrogen Small mobility & Engine technology)は11月12日、サウジアラビアで2025年1月3日から1月17日まで開催される「ダカール2025(ダカールラリー)」において、カーボンニュートラルへ向けた次世代パワートレーン搭載車両のために設けられるカテゴリー“Mission 1000 ACT 2”に「HySE-X2」で参加すると発表した。

同組合は2024年1月、世界一過酷なモータースポーツと言われるダカールラリーに、水素小型モビリティにおける早期の課題抽出を目的として新設された“Mission 1000”カテゴリーに、研究活動で用いているモーターサイクル用水素燃料エンジンを搭載した「HySE-X1」で出場。最終日まで走り切り、クラス4位を記録した。
2回目となる今回の参加では、高回転域の出力特性向上や低中回転域での燃費改善、水素タンクの増設などの新たな技術課題に挑戦するために、前モデル「HySE-X1」からエンジンおよび車体をさらに進化させた「HySE-X2」を投入する。
なお、11月18日から11月22日までベルギーのブリュッセルで開催される「EUROPEAN HYDROGEN WEEK」のHALL7・M20「Automobile Club de l’Ouest」ブースに「HySE-X2(実車両)」の展示が予定されている。
HySEダカール2025現地責任者 甲斐 大智(スズキ)氏のコメント
「2025年のダカールラリーにエンジンおよび車体をさらに進化させたHySE-X2で参加することとなりました。2024年の「HySE-X1」で抽出した課題の対策効果を確認すること、エンジンのさらなる限界領域にチャレンジすることで水素小型モビリティ・エンジン技術へ貢献します。活動の内容は、HySEのInstagramでも発信しますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。」
水素燃料エンジン車「HySE-X2」概要
全長×全幅×全高(mm):4,000×2,000×1,900
車両重量(kg):1,250
エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク直列4気筒スーパーチャージドエンジン/DOHC 4バルブ
総排気量(cc):998
水素タンク:70MPa×4本(前回は3本、今回は車体レイアウトを改良し4本に増設)
水素搭載量(kg):7.2
ドライバー情報
ドライバー:池町 佳生
国籍:日本
代表的な略歴
・2000年 ダカールラリー バイク部門総合10位※バイク部門日本人最高位
・2004年 ダカールラリー 4輪部門総合22位(T1クラス総合1位)
・2024年 ダカールラリー バイク部門総合60位(rally2クラス44位、ベテランクラス6位)
コ・ドライバー:Paulo Marques
国籍:ポルトガル
代表的な略歴
・1997年 ダカールラリー バイク部門総合8位
・2004年 ダカールラリー 4輪部門総合25位
水素小型モビリティ・エンジン研究組合 公式HP:
https://hyse-global.com/
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