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更新日:2024.09.24 / 掲載日:2024.09.24

いつもがちょっと広がる心地よさ【ホンダ N-BOX JOY】【工藤貴宏】

文●工藤貴宏 写真●ユニット・コンパス

 このチェック柄のインテリアだけで“買い”じゃないか!

「標準車」そして「カスタム」に続く“N-BOXの3本目の柱”として新たに追加されたクロスオーバーSUVテイストの「N-BOX JOY」を見て、筆者はまずそのインテリアが持つ世界観に引き込まれたのです。コレはいい!

チェック柄のシートにブラウンカラーのインテリア

N-BOX JOY

 インテリアカラーは標準車のグレージュ×グレーでもなく、カスタムのブラックでもなく、オリジナルのブラウン。そのうえでなんと、シートをチェック柄にしているのです。思い切りましたねぇ。

 そんなチェック柄のインテリアは、とてもいい雰囲気。空気のようにスッキリした存在感の標準車とも、クールなカスタムとも違う、なんとも温かみを感じ落ち着く感じが最高じゃないですか。

 このところ日本車でチェック柄のシートを使う車種は久しく見ていないような気もしますが、たとえばホンダだと初代「シティ」にチェック柄がありました。また輸入車だと、フォルクスワーゲンの「GTI」シリーズに初代「ゴルフGTI」からのインスピレーションとしてチェック柄のシートが復活していますね。どちらかというと新しさよりもトラディショナルなコーディネートですが、単に懐かしいというだけではなく新鮮に感じられる人が多いのではないでしょうか。もちろん筆者もです。

 され、そんなN-BOX JOYの注目ポイントはチェック柄だけではありません。荷室の構造がちょっとだけ標準車やカスタムと違うのです。どこが違うかといえば、かさ上げ(最大で80mm)して、床を高くしていること。

 目的はなにか? 後席を床下へ格納した時のフロアをフラットに近づけるためです。実はN-BOX標準車はN-BOXカスタムは後席を畳むと床に傾斜ができるのですが、その傾斜が緩やかになるように変更したというわけ。

N-BOX JOY

 そんな荷室の「こんなの見たことない!」が、リヤシートの背面や荷室の床までもチェック柄になっていること。大事なことなので繰り返しますが、荷室の床がチェック柄なんですよ。新しい!

 「そんなところまでチェック柄にしてどうするの?」という声もあるかもしれませんが、しっかり狙いがあってのこと。シートを床下に格納すれば、自分の部屋のようにリラックスできる空間に早変わりというわけです。

 そのうえで、景色のいいところへ出かけてテールゲートを開ければ、荷室の床に座って風景を楽しめる“居心地のいいテラス”の出来上がりというわけ。床をチェック柄にしているのは、チェック柄のレジャーシートを敷いてピクニックをしている雰囲気というわけ。床をフラットに近づけたのは、より寝そべりやすい環境を整えるためであり、開発者によると完全にフラットにしなかったのは「少し傾斜があったほうが寝ころびやすいから」とのこと。「荷物を積むためじゃなくて、くつろぐ為の荷室」という新しい価値の提案といっていいでしょう。

 でも、荷室の床がそんなチェックの布だと荷物を載せたときに傷つくんじゃないの?と思うかもしれません。そこはホンダもしっかり確認し「耐久性に関しては普通の床面の素材と同等」というからご安心を。ちなみにシートも含め、しっかり撥水加工してあるから飲み物をこぼしても(すぐ拭けば)大丈夫だし、汚れても水拭きで掃除できます。実用性も高いのです。

新しい個性を生み出したエクステリア

ヘッドライトやグリル、バンパー、ホイールなどが専用装備。道具感のあるスタイルを目指した

 そんなN-BOX JOYは、インテリアだけでなく外観のスタイルも専用のコーディネート。前後バンパーやフロントグリルは専用デザインだし、ヘッドライトは標準車と同じ形状ですがユニットの表面をアルミ蒸着処理でシルバーにするなど仕上げが特別。ドア下には樹脂のガーニッシュが追加されています。

 前後バンパーの一部とグリル、そしてドア下のガーニッシュはあえて塗装せず樹脂素地仕上げとすることで、ワークマン的実用主義を演出。さらに細部はドアミラーやドアハンドル、テールゲートのナンバープレートの上にあるガーニッシュまでブラック化し、さらにあえてのスチールホイール(ブラックに塗装したうえでホイールキャップを装着したオシャレ仕様)で道具感を演出しているのも特徴と言っていいでしょう。

N-BOX JOY

 そんなエクステリアの仕立ては「スズキ・スペーシアギア」をはじめとするライバルと同じ方向性ですが、ライバルほどは無骨じゃないところで止めている印象。いずれにしろこういうN-BOXも大いにアリだと思えます。正直にも申し上げて、個人的にはN-BOXシリーズのなかで買うならコレですね。

純正アクセサリー装着車。フロントグリルやLEDフォグ、アルミホイールや専用ステッカーを用意

 グレードは1タイプですが、バリエーションにおける標準N-BOXとの大きな違いはターボエンジンが選べること。ターボエンジン搭載車はメカニズムが異なるだけでなく、シートが全面ファブリックではなく「プライムスムーズ」と呼ぶ肌触りのいい合成皮革がチェック柄とコーディネートされ、同じくプライムスムーズのパッドを前席ドアトリムに張り、本革巻きステアリングも備えてインテリアの上質感が高まる印象。ターボエンジンは走行性能や静粛性(自然吸気エンジンと同じ加速においてターボエンジンはエンジン回転数が上がらないので音が静か)に勝るので、買うならターボエンジンが絶対におススメです。もちろん駆動方式はFFと4WDが選択可能。走りに関しては、N-BOXカスタムとの違いはありません。

 ちなみに見えないところでは、N-BOXカスタムには組み込まれるけれど標準車には備わらない天井裏の消音材もJOYには用いられていて、静粛性を向上。快適面でのポジションは標準車よりもカスタムに近い立ち位置といっていいでしょう。

 N-BOXのようなスーパーハイトワゴンの美点は、後席の広さやスライドドアによる乗り降りのしやすさといった実用性。そしてN-BOX JOYのようにSUVテイストになると、使い勝手に遊び心が加わって、生活が楽しくなりそうなのが最大の魅力だと筆者は思います。すなわち「実用性だけじゃダメ。楽しくないと」という人とのマッチングは最高でしょう。

ライバルと似て非なるキャラクター性

N-BOX JOY

 いっぽうでスペーシアギアなどライバルと比べると、「ダイハツ・タント ファンクロス」や4WD車は専用サスペンションと大径タイヤでリフトアップして悪路走破性を高めた「三菱デリカミニ」に対して「ガチアウトドアではなく、気軽にピクニック気分を楽しむのに最適化」というのがN-BOX JOYのキャラクターといっていいでしょう。

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工藤貴宏(くどう たかひろ)

ライタープロフィール

工藤貴宏(くどう たかひろ)

学生時代のアルバイトから数えると、自動車メディア歴が四半世紀を超えるスポーツカー好きの自動車ライター。2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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学生時代のアルバイトから数えると、自動車メディア歴が四半世紀を超えるスポーツカー好きの自動車ライター。2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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