カーライフ
更新日:2024.09.06 / 掲載日:2024.08.15

リアルEVライフ シーズン2 体験レポート[フォルクスワーゲン ID.4]の巻

文と写真⚫︎ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。

電気自動車のある生活をレポートしてきた「リアルEVライフ」。今回からシーズン2に突入します! ホンダeを購入して約1年が経過した編集部O。そんな彼が、違う電気自動車に乗って何を感じるのか? いろいろなEVを1週間ほど借り出して、シチュエーション別にテストしていきます。テーマはもちろん「徹底的にユーザー目線」で!

 前回の記事はこちら▼ 

[今回のテストモデル]VOLKSWAGEN ID.4 Lite/フォルクスワーゲン アイディ フォー ライト

全長4585mm
全幅1850mm
全高1640mm
ホイールベース2770mm
車両重量1950kg
乗車定員5名
最小回転半径5.4m
総電力量52kWh
電動機EBJ
最高出力(ネット値)125kW(170PS)/3851-15311rpm
最大トルク(ネット値)310Nm(31.6kgm)/0-3851rpm
普通充電(6kW)満充電までの時間約9時間*1
急速充電(90kW)バッテリー警告灯点灯から80%までの充電時間約40分*1
トランスミッション 1段固定式1段固定式
タイヤサイズ235/60R18
一充電走行可能距離435km(WLTCモード)
交流電力量消費率132Wh/km
*1 普通充電にかかる所要時間はバッテリー残量0%からフル充電(100%)までの充電時間を計算した理論値。また、急速充電にかかるデータはVWにおける実測値。

 ID.4は、日本に導入されるフォルクスワーゲン(以下、VW)車として、初めてEV専用アーキテクチャーである「MEB(モジュラー エレクトリックドライブ マトリックス)を採用し、ヨーロッパだけでなく北米や中国でも生産・販売されるVWの世界戦略車。ドイツ本国では2020年にデビューし、日本では2022年11月から販売が開始されたが、すでに全世界ではかなりの台数が走っている。

 ボディサイズは、全長4585mm、全幅1850mm、全高1640mm、ホイールベース2770mm。大人4人がじっくりくつろげる室内空間を実現。とくに後席の足下はフロアに余分な張り出しがないことから、広々としている。ラゲッジルームは標準状態で543L。後席の背もたれを倒せば、最大1575Lの空間まで拡大可能だ。また、優れた空力特性で、Cd値0.28を達成していることも見逃せない。

 グレードは、今回のテスト車であるエントリー仕様の「Lite」(514万2000円)と上級仕様の「Pro」(648万8000円)という2種類。「Lite」は52kWhのバッテリーに125kW(170ps)/310Nmのモーターを搭載し、「Pro」は77kWhのバッテリーに150kW(204ps)/310Nmのモーターを組み合わせている。

【通勤テスト】自宅~勤務先の片道約25km(往復約50km)をテスト! 普段使いの電費や乗りやすさをここでチェック!

編集部O「やはり自分の生活圏内で乗ると印象が違いますね。まず思ったより堂々としていて存在感があります。自宅では給電口も右側後部にあるためディフェンダーの位置に停めましたが、けっこう大きく感じます(写真参照)。デザインがスタイリッシュなので、写真で見るともう少し小さく見えるんですよね。フォルクワーゲンには過去に2010年のゴルフGTI、2018年のパサートヴァリアントを所有していました。その経験からすると、デザインは上手だなと思いました。いい意味でクセがない! 世界で売れている理由がわかります」

通勤路での印象はどうでしょう?

編集部O「普段がコンパクトなホンダeなので、対照的にとてもゆったりした感じでリラックスできました。これはサイズのゆとりがそのまま心のゆとりになった感じですね。取りまわし性やボディ四隅の見切りなども申し分なしの印象です。気になったのは2点。1点目は前に倒してDレンジ、手前に倒してRレンジという設計のセレクターレバー。個人差や馴れもあるとはいえ、私の場合、馴染むまでかなり時間がかかってしまった。2点目はブレーキのオートホールド機能です。これは個体差かもしれませんが、停車時/発進時のショックが若干あるのが気になりました。基本的にとても優秀なクルマなので、細かなところに引っかかってしまうのかもしれませんが……」

【寄り道テスト】会社からの帰り道、買い物やちょっとした寄り道での、使い勝手やワクワク感をチェック!

編集部O「今回は寄り道というより業務的な直行や移動が多く、出先の駐車場でオンライン会議に参加することが多かったのですが、その状況下では素晴らしくよかったです! 以前から、EVの車内はオンライン会議に向いていると報告していますが、今回はホンダeより室内が広いメリットを体感させてもらいました。1日1時間、トータルで5時間ぐらいID.4の車内で会議に参加。ノートパソコンも置きやすく(写真参照)、運転席からの会議参加も快適でした。ちなみにこのアームレストは倒すことができて、倒すとウォークスルーでき、感動しました」

【お出かけテスト】ロングドライブでの電費や、快適性などを同乗者の意見も交えてチェック!

今回のお出かけテストは、都内の灼熱地獄の脱出!

編集部O「せっかくの機会なので長野県上田市の山小屋を手配しました(笑)。じつはここは何度かきている場所なので、ホンダeとの比較も含めてテストコースとしてもいいかなと。で、この往復でID.4の印象がグッとよくなりました」

この積載力はすごい……。

編集部O「うちは奥さんと息子の3人家族なので、ロングドライブのときは後席に二人が座ります。そのため荷物が多いときは助手席はこのような感じですね(写真参照)。しかし、本当に広い! いつもはパズルのように積み込む順番を熟慮しますが、今回は深く考えなくても普通に積めちゃいました。で、出発して高速にのって、このクルマの真価を見ました」

高速性能は高い!

編集部O「街中での試乗では、少し大味な印象があったのですが、高速にステージになると豹変! とにかく静かで快適。速度をあげると車両のピントが合ってくる感じで、ビシャーっと矢のように走る感覚に惚れました。ACCの設定も、所有している2020年式ホンダeと2021年ランドローバー ディフェンダーより優れています。なかでも、ACC可動中に中央車線から追い越しで右車線に出ていくとき。車線を跨ぐ際に跨ぎながら加速してくれるから、より自分の運転っぽくて気持ちがいい。先の2台は車線変更が完了してから、エイヤっと加速するので、ギクシャク感があります。やはりEVとACCのマッチングはいいですね」

家族の評判は?

編集部O「息子の話なのですが、彼はロングドライブの帰路で必ず一度寝落ちします。それが、今回は二度寝しました(笑)。これは私と妻のなかでも衝撃的な出来事で、このことからも、ID.4の快適性が証明されたと思っています。いずれにしても、長距離ユースのひとにはとくにオススメできるクルマだと思いました。また、山小屋からの東京方面への帰りの話なんですが、ID.4の電池残を加味した走行可能距離は214kmだったとき、ナビに目的地を入力したら現地までの距離が198kmだったんです。スムーズにいって電池の余裕は16km分(笑)。案の定、上田菅平ICから碓氷軽井沢ICまでの上り坂走行中に「到着しません」って状況に陥ったのですが、そこから下り坂に入り、その後電池残量がドンドン復活。最終的にVW和光に到着したときは電池残7%でした。ここで何が言いたいかというと、クルマに少し慣れると、走り方と電池残の関係というか感覚が把握しやすいと思いました」

今回のまとめ

走りについて

○世界中で販売されている世界戦略モデルだけあって、乗り味やユーティリティなど、車両価格も含めてよくよく考えられている。

○高速道ではスタビリティ性も高く、さすがドイツ車と思わせてくれる。

充電について

△車載インフォメーションの充電スポット案内が少々わかりにくい。

△自宅充電時に、車両側でタイマーの設定ができない(自宅の電力会社との契約内容で、お得な時間のみ充電するなどが行えない)。

今回の充電データ

ロングドライブ往路

上信越自動車道 東部湯の丸サービスエリア下り(90kWh)/外気温37.0度

30分急速充電39%→83%
※単純計算で22.88kWh充電
ロングドライブ帰路

フォルクスワーゲン和光 PCA(90kWh)/外気温38.0度

30分急速充電7%→73%
※単純計算で34.82kWh充電

今回の電費データ

自宅⇄会社 往復/一般道100%45km
電費4.3km/kWh
自宅→長野県上田の山小屋/高速道85%・一般道15%201km
電費5.0km/kWh
長野県上田の山小屋→VW和光/高速道85%・一般道15%203km
電費8.2km/kWh
借用期間中の累計511km
電費5.5km/kWh
会社の駐車場。車重の制限があります。
アクセル右部に置き場所あるの良い(ACC使用時のドライビングポジションが安定する)。
助手席にISOFIXあるのがいい。
次回予告

次回は日産サクラをじっくりテストします!

編集部O
編集部O

自他共に認めるクルマ好き、キャンプ好き、ウインタースポーツ好きにして、気になることは徹底的に調べるのがモットー。今回は企画を成立させるために、ローンを駆使して自らEVを購入。これからEVにまつわる諸問題に体当たりしていきます!

ホンダ Honda eの中古車を探す
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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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