故障・修理
更新日:2016.04.29 / 掲載日:2016.04.29
サイドブレーキが凍結しない為の対策と解除方法
サイドブレーキは正式にはパーキングブレーキと言い、
駐車の際に用いられるブレーキのことです。
このサイドブレーキですが凍結してしまうことはあるのでしょうか?
ここでは凍結の原因と、万が一凍結してしまった場合の対処方法について見ていきましょう。
サイドブレーキが凍結する原因とは
サイドブレーキの凍結とは、正確にはサイドブレーキを引っ張っているワイヤーが凍りつき、
レバーが降りなくなることで後輪ブレーキを解除できなくなることを言います。
ワイヤーケーブル(ワイヤーを覆っているチューブのようなもの)の中に水分が入り、
それが冷たい空気に触れることで凍結が起こります。
水分が入る原因としては、ワイヤーケーブルの劣化などが挙げられます。
また、ワイヤーに用いられているグリースが、
低温に弱いタイプの場合にも凍結する可能性があります。
サイドブレーキが凍結してしまう温度は一概には言えませんが、
氷点下になる地域の場合はリスクが上がります。
凍結させない為の対策方法
サイドブレーキを凍結させない為には、寒冷地などの気温の低い地域での駐車の際は、
サイドブレーキを引かないようにすることが大切です。
その際、安全の為、車両の前後2ヶ所、対角線になるように車止め(輪止め)を設置するようにし、
AT車の場合はPレンジに入れ、MT車の場合は1速ギアかバックの状態で駐車します。
車種によっては停車時にサイドブレーキが自動的に作動するものもあるので、
予めシステムを停止しておくことも大切です。
参考:http://www.jaf.or.jp/qa/ecosafety/snowdrive/15.htm
凍結してしまった場合の対処方法
万が一サイドブレーキが凍結をしてしまったら、
凍りついたワイヤー部分にお湯や解氷剤をかけることで解凍することができます。
また、エンジンをかけてしばらく置き、
車を温めることでブレーキの解除ができるようになります。
しかし、寒冷地など気温が低い地域では、
車が温まるまでに時間がかかってしまうので注意が必要です。
車が温まってもサイドブレーキが動かない場合は、
JAFなどロードサービスに連絡して対応してもらいましょう。
サイドブレーキの凍結は外から見ただけでは分からないものです。
もしサイドブレーキを引いた状態で凍結し、そのまま走行してしまうと、
ブレーキの利きが悪くなるなどのトラブルに見舞われる恐れがあります。
安全の為にも、サイドブレーキは凍結させないよう注意しましょう。