コーティング・クリーニング
更新日:2026.03.17 / 掲載日:2015.09.18
車のシートを自分で掃除する方法|道具・手順・素材別のコツを解説

車のシートは食べこぼしや飲みこぼし、泥などで意外と汚れやすいものです。いざ掃除しようとすると、これがなかなか大変……しかし、ちょっとしたポイントをおさえるだけで、実は簡単にきれいにすることができます。この記事では、車のシート掃除に必要な道具や洗剤の選び方、素材別、原因別の正しい掃除手順を解説します。
1.車のシート掃除に必要な道具

この章では、車のシートを自分で掃除する際に、そろえておきたい基本的な道具と洗剤を紹介します。
(1)基本の掃除道具
車のシート掃除を始める前には、以下の道具を準備します。
| 掃除道具名 | 役割 |
|---|---|
| 掃除機 | ゴミやホコリを除去する |
| ブラシ | シートの繊維に潜んだ汚れをかき出すのに役立つ |
| マイクロファイバータオル | 洗剤や水分を拭き取る |
| スプレーボトル | 洗剤を水で薄めて均一に吹き付ける |
| スチームクリーナー | 高温の蒸気で汚れを浮かせるため、洗剤不要で除菌・消臭効果も期待できる |
これらの道具は、家庭にあるものや100円ショップなどで手軽にそろえられます。
(2)洗剤の種類
車のシート掃除では、汚れの種類やシートの素材に合った洗剤を選ぶことが重要です。
| 洗剤の種類 | 特徴 | 落とせる汚れ | 適している素材 |
|---|---|---|---|
| 中性洗剤 | 穏やかな洗浄力で、多くの汚れに対応できる | ・食べこぼし ・飲みこぼし ・皮脂汚れ | ファブリック(布)シート |
| 重曹 | ・弱アルカリ性で、研磨効果や消臭効果がある ・油汚れに有効である | ・油汚れ ・車内の臭い | ファブリック(布)シート |
| セスキ炭酸ソーダ | 重曹よりもさらに油汚れや皮脂汚れに強い | ・手アカ ・油汚れ ・食べこぼしのシミ | ファブリック(布)シート |
| 専用クリーナー | シートの素材(レザー用、ファブリック用など)や汚れの種類に特化している | ・食べこぼし ・飲みこぼし ・皮脂汚れ ・嘔吐汚れ | ・ファブリック(布)シート ・レザー(本革)シート ・合皮シート |
洗剤を使用する際は、必ず目立たない場所で試してから全体に使用し、シートの素材を傷めないように注意しましょう。
2.自分でできる素材別シート掃除の手順
車のシートの素材によって、適した掃除方法が異なります。この章では素材ごとの手順を解説します。
(1)ファブリック(布)シートの掃除手順
ファブリックシートの掃除は、以下の手順で進めます。
【必要な道具】
・中性洗剤や重曹
・水
・スプレーボトル
・ブラシ
・掃除機
・マイクロファイバータオル
【手順】
①シート表面の大きなゴミやホコリを掃除機で吸い取る。
②薄めた中性洗剤や重曹水などをスプレーボトルに入れ、シート全体に均一に吹き付ける。
③柔らかめのブラシや歯ブラシで、シートの繊維に沿って優しく汚れをかき出す。
④固く絞ったマイクロファイバータオルで、洗剤と浮き上がった汚れを丁寧に拭き取る。洗剤が残らないように、何度かタオルをすすぎながらおこなう。
⑤乾いたタオルで水分をしっかりと拭き取り、自然乾燥または送風機などで十分に乾燥させる。
掃除機は隙間用のノズルを使用するのが効果的です。シートを拭き取る際は、強く擦りすぎると生地を傷めるため、優しくおこないましょう。
またシートの乾燥が不十分だとカビや臭いの原因になるため、しっかりと乾かすことが重要です。
(2)レザー(本革)シートの掃除手順
レザーシートはデリケートな素材のため、専用のクリーナーを使用しましょう。
【必要な道具】
・掃除機
・レザー専用クリーナー
・レザー専用コンディショナー
・柔らかい布
【手順】
①掃除機の隙間用ノズルでホコリやゴミを吸い取る。
②レザー専用クリーナーを柔らかい布に少量取り、優しく拭き上げる。
③清潔な乾いた布で、クリーナー成分と汚れを丁寧に拭き取る。
④レザー用のコンディショナーや保護剤を薄く塗り込み、革の柔軟性と耐久性を保つ。
クリーナーは直接シートに吹き付けず、必ず布に取ってから使用します。目立たない場所で試してから全体に使用しましょう。
クリーナー成分が残るとシミの原因になることがあるため、しっかりと拭き上げることが重要です。
(3)合皮シートの掃除手順
合皮シートは、本革に比べて水や汚れに強く、比較的お手入れがしやすい素材です。しかし、素材によってはシミになりやすいものもあるため、優しく丁寧な掃除を心がけましょう。
【必要な道具】
・掃除機
・中性洗剤
・水
・スプレーボトル
・マイクロファイバータオル
【手順】
①掃除機の隙間用ノズルで、シート表面のホコリやゴミを吸い取ります。
②固く絞ったきれいなタオルで、シート全体を優しく拭きます。
③水拭きでは落ちない汚れの場合、中性洗剤を薄めた液をタオルに含ませ、汚れを優しく拭き取ります。
④清潔な乾いたタオルで水分をしっかり拭き取り、自然乾燥させます。
合皮シートは軽い汚れなら水拭きで落とせます。洗剤を使用する際は、必ず目立たない場所で試してからにしましょう。
またアルコールやシンナーなどの溶剤は、合皮を傷める可能性があるため、使用を避けてください。
3.車のシートが汚れる原因別の掃除方法
車のシートが汚れる原因は、食べこぼしや嘔吐汚れなどさまざまです。原因に合わせた掃除方法で、シートを傷めずに掃除しましょう。
(1)食べこぼし・飲みこぼし
食べこぼしや飲みこぼしは、シートにシミや臭いが残る原因となります。特に糖分や油分を含むものは、放置すると汚れが定着しやすいため、早めの対処が重要です。
【必要な道具】
・ペーパータオル
・乾いた布やタオル
・中性洗剤
・水
・スプレーボトル
【手順】
①乾いた布やペーパータオルで水分や固形物を優しく吸い取ります。強くこすると汚れが広がるため注意しましょう。
② 水で薄めた中性洗剤をスプレーボトルに入れ、きれいな布に含ませて、汚れを優しくトントンと叩くように拭き取ります。
③ 洗剤成分が残らないように、固く絞ったきれいなタオルで水拭きを繰り返します。
④乾いたタオルで水分をしっかりと拭き取り、乾燥させます。
(2)嘔吐汚れ
嘔吐物は放置すると雑菌が繁殖し、臭いやシミの原因となります。迅速かつ適切に処理します。また感染予防のため、作業前には必ずマスクと使い捨て手袋を着用しましょう。
【必要な道具(ファブリックシートの場合)】
・ペーパータオルやティッシュペーパー
・水
・車内用クリーナーや重曹
・アルコールスプレー
・タオル
・スプレーボトル
・マスク
・使い捨て手袋
【手順(ファブリックシートの場合)】
①ペーパータオルやティッシュペーパーで、嘔吐物の水分をできるだけ優しく吸い取ります。強くこすらず、押さえるように水分を取り除いてください。
②消臭・除菌効果のある車内用クリーナーか、重曹を水に溶かした重曹水(水100mlに対し重曹小さじ1程度)をスプレーボトルに入れ、汚れに吹き付けます。
③ 固く絞ったきれいなタオルで、洗剤成分と汚れを丁寧に拭き取ります。
④アルコールスプレーや消臭スプレーを吹き付け、窓を開けるなどして十分に乾燥させてください。
本革シートを掃除する場合は、重曹の使用はシミの原因となります。重曹の代わりに本革用のクリーナーでケアしましょう。
(3)泥汚れ
泥汚れは、湿った状態だとシートの繊維に入り込み、落としにくくなるのが特徴です。そのため、泥が乾いてから掃除を始めるのが効果的です。
【必要な道具】
・掃除機
・タオル
・中性洗剤
・水
・スプレーボトル
【手順】
① 泥がついた場合は、無理に濡れたまま拭こうとせず、一度乾燥させます。
②泥が乾いたら、掃除機のブラシノズルなどを使って、付着している泥を大まかに吸い取ります。
③ 固く絞ったきれいなタオルで、シートの表面を優しく叩くように拭き取ります。汚れがひどい場合は、 中性洗剤を水で薄めたものをきれいな布に含ませ、汚れを優しく叩くように拭き取ります。
④乾いたタオルで水分をしっかりと拭き取り、自然乾燥させます。
泥汚れも他の汚れと同様に、素材を傷めないよう優しく作業することが大切です。
(4)その他の汚れ
車のシートには、食べこぼしや泥汚れ以外にも、さまざまな汚れが付着します。原因に合わせて適切に対処しましょう。
| 汚れの種類 | 対処方法 |
|---|---|
| 皮脂汚れ | 弱アルカリ性の「重曹」または「セスキ炭酸ソーダ」を水に溶かしたものをスプレーボトルに入れ、きれいな布に含ませて優しく拭き取ります。 |
| 油性マジックなどの頑固な汚れ | 【ファブリックシート・合皮シート】 消毒用アルコール(エタノール)や、シート素材に対応した専用のシミ取り剤を使用します。 【レザー(本革)】 消毒用アルコール(エタノール)の使用はシミや色落ちの原因になるため、使用は避けるか、最小限の使用にとどめましょう。もし自分で対処できない場合は専門業者に相談するのがおすすめです。 |
4.車のシート掃除を業者に依頼する際の費用
車のシート掃除を業者に依頼する場合、費用はシートの素材や汚れの種類、車種、作業内容によって変動します。以下は一般的な費用相場となります。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| シートクリーニング(1席) | 約5,000円 |
| 車内クリーニング(車内全体) | 約2万円~ |
| 布シートコーティング(1席) | 約5,000円~ |
軽自動車やコンパクトカーであれば、比較的安価に依頼できる傾向があります。一方、高級車やSUVなどシートの素材がデリケートな場合は、費用が高くなります。
また、オプションとして消臭・除菌加工や、撥水コーティングなどを追加すると、さらに費用が加算されます。
専門業者への依頼は、愛車の状態や予算に合わせて、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
グーネットピットでは、近くにある複数の整備工場から相見積もりが可能です。
5.車のシート掃除に関するよくある質問
(1)車のシートは何で洗えばいいですか?
車のシートの掃除方法は、素材や汚れの種類によって異なります。万能な中性洗剤は、軽い汚れ全般に幅広く使えます。
また、油汚れや消臭には重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的です。レザーシートの場合は、素材を傷めないよう必ず専用クリーナーを使用してください。
(2)スチームクリーナーの欠点は何ですか?
スチームクリーナーは、高温の蒸気で汚れを浮かせて落とす効果が期待されますが、いくつか注意すべき欠点があります。
・特にデリケートなファブリックや一部の合皮は、素材を傷めたり、変色させたりする可能性がある
・蒸気によってシートが濡れるため、乾燥に時間がかかる
・蒸気による水分が均一に広がらず、水染みや輪染みとして残ってしまうことがある
・油汚れに対しては、効果が限定的であったり、逆に汚れを広げてしまうことがある
欠点を理解した上で、慎重に使用することが重要です。
(3)スチームクリーナーを使ってはいけない場所は?
スチームクリーナーを使用できない場所は以下の通りです。
・素材表示で「水洗い不可」のもの
・本革シート
・電装部分・電子機器
これらの場所は、シートの破損や故障につながる可能性があるため、使用を避けるようにしましょう。
6.車のシート掃除に関するお悩みならグーネットピットをご活用ください
車のシート掃除は、原因に合わせた適切な方法を選ぶことが大切です。またファブリックシートやレザーシートなど、素材に合った洗剤を使用しましょう。
自分でシート掃除をしても落とせない頑固な汚れにお悩みの人は、グーネットピットをご活用ください。車のシート掃除を依頼できる近くの整備工場を検索できたり、複数の業者から相見積もりを取ったりできます。
愛車の状態や予算にあわせて、清潔な車内環境を実現できる整備工場をみつけてみてください。