車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.02.26 / 掲載日:2018.08.29
一日車検とは?通常車検との違いやメリット・デメリットを解説

「車検の時期が迫っているけれど、仕事が忙しくて何日も車を預けられない…」「一日車検があるらしいけど、信頼できるの?」などの悩みを抱えていませんか?一日車検とは、その日のうちに車検が完了するサービスです。この記事では、一日車検の仕組みや通常車検との違い、メリット・デメリット、費用相場を解説します。
1. 一日車検とは?

一日車検とは、朝に車を預けてその日の夕方には車検が完了するサービスです。業者によっては、最短45〜60分で終わることもあります。
一日で完了できる理由は、自社の工場内で点検から検査までを一貫して行える体制を整えているためです。また、車検に合格するための必要最低限の点検・整備に絞り込んでいます。
通常2〜3日かかる車検が短時間で済むため、仕事で忙しい人や、車を毎日使うため長期間預けられない人に適しています。
2. 一日車検は信頼できる?通常車検との違い
一日車検は、通常車検と同様に、保安基準への適合を確認する「法定56項目」の点検が実施されます。
通常車検との主な違いは「整備の範囲」です。一日車検は、車検に合格するための必要最低限の点検・整備に絞り込むことで、時間と費用を抑えています。
一方、通常の車検は予防的な部品交換やより詳細な点検が含まれることが一般的です。
それぞれの特徴を下記の表で確認し、愛車の状況に合った車検を選びましょう。
| 整備内容 | 所要時間 | |
|---|---|---|
| 一日車検 | ・法定点検(56項目) ・必要最低限の消耗品の交換 | 数時間~1日 |
| 通常車検 | ・法定点検(56項目) ・予防整備まで含めた消耗品の交換 | 約2~3日 |
3. 一日車検のメリット
一日車検のメリットは、「早さ」と「費用の安さ」にあります。この章では、一日車検のメリットについて解説します。
(1) 時間を短縮できる
一般的な車検では、入庫から完了まで2〜3日かかります。しかし、一日車検であれば、朝に車を預けて仕事や用事を済ませている間に車検が完了します。
通勤や家族の送迎、買い物など、毎日車を使う人でも生活への影響が少ないでしょう。
(2) 車検費用を抑えられる可能性がある
一日車検は、車検に合格するための必要最低限の点検・整備に絞り込むため、部品交換や追加整備の費用がかかりません。また車検専門店など一日車検をうたっている業者では、基本料金自体が安いため、費用を抑えられます。
通常車検では、次回の車検まで安心して乗れるよう、まだ使える部品でも早めに交換する「予防整備」が含まれることが多く、その分費用が高くなる傾向があります。
追加の整備を省き、コストを最適化できる点は、費用を少しでも抑えたい人にとってメリットと言えます。
(3) 代車を借りる手間を省ける
一日車検は、朝に車を預ければ夕方には完了するため、代車を借りる必要がないケースがほとんどです。
通常、数日間車を預ける場合は代車を利用しますが、その際には貸渡契約書の記入や保険内容の確認といった手続きが発生します。また、業者によっては返却時にガソリンを満タンにする必要もあります。
このように代車を借りるには、手間だけでなく費用もかかりますが、一日車検であればこれらを省くことができます。
さらに、慣れない代車を運転することによる事故のリスクも軽減できるでしょう。
4. 一日車検のデメリット
一日車検は、早さや費用の安さが魅力ですが、デメリットも理解しておくことが大切です。
(1) 必要最低限の整備になる
一日車検は、国が定める保安基準に適合しているかをチェックするための必要最低限の点検・整備となります。次回の車検まで安心して乗り続けるための予防的な整備は、原則として含まれません。そのため、現時点では問題なくても、近いうちに部品交換が必要になることも考えられます。
このように、一日車検はあくまで「その時点で公道を走るための基準を満たしているか」を確認するものです。車の長期的なコンディション維持を重視する場合は、通常車検の方が適しているでしょう。
(2) 車の状態によっては不向きな場合もある
一日車検はスピーディーさが魅力ですが、車の状態によっては不向きな場合があります。
特に、走行距離10万km以上や初年度登録から7年以上(3回目の車検以降)走行している車は要注意です。
長く使用している車は部品の消耗や経年劣化が進んでいる可能性があります。車検合格のための追加整備や部品交換が必要になるケースが多く、基本的な点検だけでは、不具合を見落とすリスクも高まります。
愛車の状態を考慮せず一日車検を選ぶと、後日改めて整備が必要になり、結果的に時間か費用がかかってしまいます。
(3) 一日で終わらない場合がある
車の状態や整備工場の状況によっては、当日中に完了しないケースがあります。特に、以下のような状況では追加の時間が必要になる可能性が高まります。
| ケース | 具体的な状況 |
|---|---|
| 追加整備が必要 | 点検の結果、交換が必要な部品が見つかり、その部品の在庫が店舗にない場合 |
| 保安基準不適合 | 排気ガス濃度が高い、オイル漏れがひどいなど、簡単には修理できない不具合が見つかった場合 |
| 予約状況の混雑 | 繁忙期などで予約が立て込んでおり、作業が予定通りに進まない場合 |
一日で終わらないケースも考慮し、時間に余裕を持った日程で予約することが大切です。
5. 一日車検を受けられる場所や費用相場
一日車検は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンド、車検専門店などで受けられます。一日車検の基本料金は、通常車検と大きく変わりません。しかし、複数のプランを用意している業者が多く、そのプランによって内容や費用に差がでる場合があります。
一日車検の費用相場(小型乗用車の場合)
| 一日車検の費用 | |
|---|---|
| ディーラー | 約7万円~ |
| カー用品店 | 約5万円~ |
| ガソリンスタンド | 約5万円~ |
| 車検専門店 | 約5万円~ |
6. 一日車検の予約から完了までの流れ
一日車検をスムーズに進めるためには、事前の準備と当日の流れを把握しておくことが大切です。この章では一日車検の流れを紹介します。
(1) 対応している業者を探して予約する
一日車検に対応している車検専門店やカー用品店などを探し、事前予約しましょう。予約の空き状況によっては当日の予約を受け付けている業者もあります。
しかし基本的には、車検満了日の1カ月前を目安にインターネットや電話で予約を済ませておくと安心です。その際、車種や年式を伝えると、よりスムーズに見積もりや相談が進むでしょう。
グーネットピットなら、一日車検が可能な近くの整備工場を簡単に検索、予約できます。
(2) 必要書類を準備する
一日車検を受けるためには、以下の書類が必要です。
| 書類名 | 発行・再発行場所 |
|---|---|
| 自動車検査証 | 管轄の運輸支局または軽自動車検査協会 |
| 自動車損害賠償責任保険証明書 | 加入している損害保険会社 |
| 自動車税納税証明書または軽自動車税納税証明書※ | 都道府県の税事務所(普通自動車)または市区町村の役所(軽自動車) |
一般的に、自動車検査証と自動車損害賠償責任保険証明書は車検証入れに保管されています。ただし、紛失した場合は再発行に時間がかかるものもあるため、早めに確認しておきましょう。
(3) 点検内容や見積もりを確認する
車検当日は、受付で必要書類を提出後、車の状態について簡単なヒアリングを受けます。その後、整備士が車両の事前点検を行い、その結果をもとに整備内容と見積もり金額が提示されます。
この時点で、車検に合格するために必須となる整備と、今後のトラブルを防ぐために推奨される整備(予防整備)が明確に分けられて説明されることが一般的です。
(4) 車検を実施する
見積もりの内容に同意したら、いよいよ車検作業が始まります。一日車検では、国が定める保安基準に基づいた点検・整備が、効率的な手順で進められます。
(5) 車検完了後のチェックを行う
すべての作業が完了したら、整備士から点検・整備内容についての説明を受け、車を引き取ります。このとき、具体的にどのような作業が行われたのかを確認しましょう。
最後に料金を精算し、新しい車検証が発行されるまでの証明書となる「保安基準適合標章」を受け取り、車検は完了です。
この保安基準適合標章は、その場でフロントガラスに貼り付けられます。後日、新しい車検証と検査標章(ステッカー)の準備ができたら業者から連絡があるので、受け取りに行きましょう。
7. 一日車検に関するよくある質問
(1) 一日で車検は大丈夫?
一日車検であっても、国が定める「保安基準」を満たすための法定点検は、通常の車検と同様にすべて実施されます。
ただし、点検や整備は車検に合格するための必要最低限の内容に絞られるため、すぐに交換が必要でない部品については、アドバイスを受けたうえで後日対応するなど、計画的なメンテナンス管理を行う必要があります。
(2) 一日車検にかかる時間はどれくらい?
受付から引き渡しまで、車の状態の確認や必要な整備、書類手続きを含めて、数時間から半日程度を見込んでおくとよいでしょう。中には、最短45~60分程度で完了する業者もあります。ただし、これはあくまで追加の整備が全くない場合の目安です。
(3) 車検が一日でも切れたらどうなる?
車検の有効期限が切れた車で公道を走ることは、法律で禁止されています。もし車検切れの状態で運転すると、たとえ一日でも「無車検車運行」とみなされます。交通違反点数が6点加算され、30日間の免許停止処分が科されたり、6カ月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が科されたりする可能性もあります(参照:行政処分基準点数|警視庁)。
8. 一日車検を検討しているならグーネットピットをご活用ください
一日車検は早さや費用の安さなどが魅力ですが、必要最低限の検査になります。年式が古かったり、走行距離が多かったりするなど、車の状態によっては不向きな場合もあります。愛車の状況に合わせて、最適な車検方法を選びましょう。
一日車検を検討している人は、グーネットピットをご活用ください。グーネットピットは、一日車検を実施している近くの整備工場を簡単に検索できます。愛車に合った車検方法を選ぶために、まずは信頼できる整備工場を探してみてはいかがでしょうか。