ディーラーと車検専門店、それぞれの特徴とメリット・デメリット

車を所有すると一定期間毎に必ず車検を受ける必要があります。ディーラーで新車を購入した場合は、そのままディーラーに車検を依頼する方も多いでしょう。新車であるなら、初回は新車登録から3年目であり、それほど部品に欠損や消耗があるとは考えにくいですが、ある程度車に乗り続けていると、やはり車の部品に劣化や消耗が出てきてパーツの交換や修理が必要となるかもしれません。車検の時には、保安基準に則り、必要に応じて部品を交換しますが、2年に1度とはいえ、その値段も安くはありません。車検費用を安価に抑えるために、ディーラー以外の車検業者の利用も増えているようですが、ここではディーラーと車検専門店の特徴、メリット・デメリットについて説明します。

この記事の目次

1. ディーラー車検の特徴とメリット・デメリット
2. 車検専門店の特徴とメリット・デメリット
3. 車検を依頼する業者の選び方

ディーラー車検の特徴とメリット・デメリット

ディーラー車検の最大のメリットといえば、「安心度」「信頼度」ではないでしょうか。ディーラーはトヨタやホンダのように、その車のメーカーそのものであり、リコール情報を含め自社の車においては、どこよりも熟知した均一で高度な技術を提供していると言えるでしょう。そのため、その車特有の部品の消耗などを見分けることもできるため、早めの部品交換などアドバイスしてくれるでしょう。純正部品の使用による安心感、整備の質の高さ、自社の車種に精通しているなど、数々のメリットがあります。
しかしながら、部品交換に関しては一定の基準を設けており、ユーザーが安心して次回の車検まで車を利用できるようにと考慮しているため、費用が若干高くなる場合があります。また、原則的に純正部品を使用するため、信頼度はあるものの同様にコストはかさむ傾向にあります。安心への取り組みと言う面ではメリットですが、コストや車検にかける時間もややかかる傾向にあり、デメリットと言えばデメリットでしょう。

車検専門店は、ディーラーなどの販売中心の業者とは違い、車検整備だけに特化した点で大きく異なります。一般にディーラー以外の車検は、業者によって整備の質のばらつきがあると思われていますが、近ごろの車検専門店ではフランチャイズにすることで、整備の質のばらつきをなくし、作業や部品調達の効率を高めることで良心的な価格を提示する傾向にあります。また、料金設定も明確に提示する上、取扱いメーカーや車種も多岐にわたり、車検スピードにも定評があります。車検専門店のメリットとしては、この価格の安さ、明確な料金設定や独自のスピード車検などが挙げられます。デメリットとしては、車検専門になるので、基本的には予防的な部品の交換などの整備は積極的には行わないという点が挙げられます。

ディーラー車検、車検専門店にも、それぞれのメリット・デメリットがあるため、一概にどちらが良いかは、信頼性・コスト・時間などユーザーが何を重視するかによって異なります。また上記以外にも、地域に根ざした民間の整備工場やガソリンスタンド、独自で行うユーザー車検もあるので、自分に合った業者選び、車検方法を明確にすることが大切です。それぞれの業者のメリットとデメリット、その特徴を理解し、余裕を持って車検に臨むことをおすすめします。