車のエンタメ
更新日:2016.12.02 / 掲載日:2016.12.02
中古車のパーツが取り放題! 海外ジャンクヤード事情
日本には自分でクルマを修理しながら乗り続ける人って少ないけど、海外に目を向けると意外とふつうにやってたりするんです。生活のアシとしてクルマはぜったいに必要だし、車検がない地域や国もあったりして、修理しながら長く乗り続けるスタイルが定着してるんですね。
修理するとき、部品の調達はどうしてるんでしょう? ひとつは新品のパーツを買う方法。確実に入手できるしすぐに壊れるリスクは低いけど、お値段は高いですよね。もうひとつは中古パーツを探す方法。安く手に入れられる可能性が高く、そのままではスクラップにされてしまうような個体でも使える部分を有効活用できるというメリットがある反面、安定的に供給されているわけではないし状態を見極めないと使い物にならないこともあるという難しさもあります。
安く修理しながら長く乗り続けたいユーザーにとって、心強い存在なのが「ジャンクヤード(解体屋)」です。取り外して管理しているパーツを買うだけでなく、ヤードに工具を持ち込んでずらりと並んだクルマから自分たちでパーツをはずして購入するセルフ式も珍しくありません。
カナダの首都オタワにも巨大なセルフ式ジャンクヤードがあって、広大な敷地になんと3000台を超えるクルマずらり。好きなパーツを取ることができるうえ、すべてのパーツが49.95ドルで手に入れられちゃうんです!
お目当ての車種、お目当てのパーツを探すのはちょっとたいへんそう。
「パーツを取り寄せようと思ったら600ドルもするっていうから……。ここなら50ドルぐらいで手に入るから助かるわ」と喜ぶ女性ユーザー。
探しに来るパーツもさまざま。オーディオをはずしていく人もいれば、ウォッシャー液のタンクを持って帰る人もいます。ステアリング一式、バンパーにマフラー、もちろんエンジンやミッションが目当ての人も。
はずしたパーツを事務所に持ち込んでお金を払えば、どれでも持って帰れます。クルマいじりが好きな人間からしたら、なんともうらやましいシステムですが、「日本にもあったらいいのに」って思うのは私だけでしょうか……。