車のエンタメ
更新日:2018.10.17 / 掲載日:2016.09.27
F1エンジンを積んだルノーのミニバンでアラン・プロストがアタック
今回は「F1をベースにミニバンを作ったらどうなるのか?」という実験の模様をお伝えしましょう。1995年に作られた特別な、そして歴史に残るミニバンです。
この「エスパスF1」のことをずいぶん速そうなミニバンのチューニングカーだな?なんて思ったら大間違い。実はルノーが本気を出して作り、F1用のV10エンジンをミッドシップに搭載したバケモノなのですよ。
見た目はミニバンに似ているけれど、共通しているのはデザインくらいでメカニズムは完全にスペシャル。まあ「ミニバンの皮を被ったF1」とでも言いましょうか。
ちなみにドライバーは、F1で大活躍したアラン・プロスト。アイルトン・セナの好敵手でした。完璧なレース展開で「教授」なんて呼ばれていましたね。
室内にはシートが4脚備わるとはいえ、ほとんどF1みたいなクルマだけに……。
走りは凄い!
速さもなんですが、音が素晴らしい。やっぱり自然吸気時代の超高回転型マルチシリンダーは甲高い官能的な音質ですね。管楽器みたい。
エンジンは約800馬力。最高速度は300km/hほどだそうです。これは世界一速いミニバンと言っていいんじゃないでしょうかね。
まあミニバンの定義を「3列シート」とするならば、正確に言うとこのクルマは2列なので「ミニバンではない」なんていう細かい話は……考えちゃダメです! あと、ミニバンとはいえ快適性は期待しないほうがよさそうですね。