車のエンタメ[2016.05.30 UP]

世界中からラブコールが届く 最強のポルシェチューナーは日本人!

 クルマにはいろんな楽しみがありますが、チューニングっていうのもそのひとつ。もちろん自分であれこれいじってもいいのですが、設備も技術も時間もハードルが高いからプロに頼むのが一般的ですよね。

 では、いま、世界でいちばんの凄腕って言われてるポルシェのチューナーが日本にいるっていうのはご存知でしょうか? そのカリスマチューナーの名は、中井 啓(なかいあきら)氏。ポルシェ専門のカスタム工房「RAUH-Welt BEGRIFF(ラウヴェルト・ベグリッフ/以下RWB)」の代表です。

 RWBのチューニングの特徴は、なんといっても超がつくほどワイドでスパルタンなボディワーク。グラマラスなんて表現はすっかり超越したド迫力のオーバーフェンダーとRWB特注ホイールの組み合わせに、ゾクゾクするほど惚れ込んじゃう熱狂的なファンが増殖中なんです。しかも世界的に。

 1997年、千葉県柏市に設立されたRWBは、現在、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、イギリス、中国、香港、台湾、インドネシア、フィリピン、タイに展開中。香港に出向いてマシンを制作している中井氏の動画を観ていただければ、中井氏の仕事がどれだけすごいかおわかりいただけるはず。



 中井さん、実業家ではなくて生粋のビルダーなんですね。ビスを打つのも、マスキングするのも、ヤスリをかけるのも自分の手でやる。1日に13時間以上、作業に没頭することも少なくないのだとか。

 自分で手を動かして、自分でつくることが楽しくてしょうがないから、中井さんはどこでも行っちゃうんです。香港でもタイでもアメリカでも。「お客さんのポルシェだけど、お客さんのためにつくるんじゃなくて、自分で好きでやってる」というスタンスだから妥協がないし、だからこそ中井さんの作品に魅入られちゃうのかもしれません。

 アメリカでは、インターネットでRWBのポルシェを見た瞬間に「落ちた」方もいらっしゃいました。

 「自分の愛車をなんとしてもRWDにチューニングしてほしい!」と思ったマクグラス・キーンさんは、息子さんに相談します。その息子さんというのが、「アレックス・ジョブ・レーシング」に所属するプロドライバーで、ポルシェでUSCC(United Sportscar Championship/ユナイテッド・スポーツカー選手権)に参戦するレーマン・キーンさん。レーマンさんはさっそく中井さんにコンタクトを取ってチューニングを依頼したわけですが、動画のなかのキーンさん父子の穏やかだけど心底嬉しそうで、「中井さん、すげぇ!」っていうリスペクトさえ感じられる表情が忘れられません。

 なんでも中井さん、こどものころはプラモデルが大好きだったのだとか。「なんでそこまで細かいところにこだわるの!?」って驚くほど繊細なクルマづくりの秘密はそこにあったんですね。1/24スケールのクルマのプラモデルを数えきれないほどつくった少年が、大人になって1/1スケールのポルシェづくりに熱中しているのだと知って大いに得心いたしました。そりゃあそんなに楽しいこと、ほかの人に任せないで自分でやりたいし、何時間でも没頭しちゃいますよねー。それを生業としてもなお、純粋に楽しむ心を忘れない中井さん。仕上がりが超絶美しいのも、「中井さんの男気に惚れ込んだ!」っていう人が多いのも、心の底から納得です。

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

グーネット SNS公式アカウント