カーライフ[2019.10.17 UP]

燃料電池車(FCV)と電気自動車(EV)の比較、それぞれ違いとは

燃料電池車(FCV)と電気自動車(EV)の比較、それぞれ違いとは グーネット編集チーム

近年では地球温暖化の影響により、CO2排出量の少ない環境に優しい車に注目が集まり、エコカー減税の普及から様々なエコカーが開発され続けています。
エコカーの中に電気自動車(FCV)と燃料電池車(EV)がありますが、それぞれ、どのような特徴や違いがあるのでしょうか。

この記事の目次

燃料電池車(FCV)とは?
燃料電池車(FCV)のメリットデメリット
電気自動車(EV)とは?
電気自動車(EV)のメリットデメリット
燃料電池車(FCV)と電気自動車(EV)の違い
まとめ

関連情報

電気自動車

燃料電池車(FCV)とは?

燃料電池車(FCV車)は、ガソリンでななく水素の力を利用して電力を生み出し、その電力を使ってモーターを働かせて動くという仕組みです。

燃料電池車の場合、自分で発電をするため充電をする必要がありません。
さらに、一酸化炭素や二酸化炭素といった有害物質を排出しませんので、地球環境に優しい車です。また、電力によって走ることから、走行音があまりしないため、静粛性にも優れています。

燃料となる水素の補給方法としては、ガソリン車がガソリンを補給するように、水素ステーションと呼ばれる水素の補給源から、直接水素を充填する「直接水素形」と、水素以外の燃料を補給して、車の中で水素を製造する「車上改質形」の2つの種類が存在します。

燃料電池車(FCV)のメリットデメリット

燃料電池車(FCV)のメリット

燃料電池車のメリットとしては、クリーンで環境に優しい点が挙げられます。これは燃料電池車がエネルギーを水素と酸素の化学反応から得ているため、排出されるものはただの水であり、二酸化炭素や有毒ガスを排出しないということになります。またガソリンなどと比較して、エネルギー効率が非常に高いという魅力もあり、長距離移動を安心して行いやすいという点も挙げられます。

加えて、上記メカニズムによる発電や、モーターの駆動は、ガソリンを燃焼させてエネルギーを得るよりも静音性が高く、エンジン音のうるささが気になる人にとって、特にこの点も見逃せないメリットだといえるでしょう。

燃料電池車(FCV)のデメリット

一方、燃料電池車のデメリットとしては、ガソリンスタンドの代わりとなる水素ステーションの数が、まだ社会全体であまり多くないことが挙げられます。水素ステーションの数は、電気自動車の充電設備と比較してもさらに少なく、県によってはまだ一つも存在しないことさえあります。普段車を保管する場所の近くに水素ステーションがない場合は、このデメリットは致命的なものともなりえます。この点は燃料電池車の普及を妨げている主な要因でもあると考えられます。

また、車体自体も高額になりがちという点もデメリットだといえます。燃料電池の製造には、レアメタルが使われており、この材料にかかるコストゆえに製造コストも高くなり、現状、どうしても高価格になりがちなのです。燃料電池車(FCV)を購入する際には、国からの補助金などを活用することもできますが、こうした補助金をたとえ活用したとしても、やはり一般的なガソリン車よりは高額となることを覚悟すべきでしょう。

他にも、走行音が静かであるというメリットは裏返すと、静かであるがゆえに、周囲に車の存在が気付かれにくくなるということでもあります。そのため、歩行者などとの接触事故が起きやすくなることも懸念されます。こうした点もデメリットの一つということができるでしょう。

電気自動車(EV)とは?

エコカー車としての認知度が高い電気自動車(EV車)は、名前の通り電気を蓄えて走る車のため、二酸化炭素を一切排出せず、環境への負担がかかりません。また、燃料電池車と同じくモーターで車を動かすため、騒音が抑えられ、静粛性に優れています。最初の走りはじめに関しても、スムーズかつ静かに走り出します。
燃料電池の充電に必要となる電気は、充電スタンドで充電することが可能です。自宅に充電設備を設置することで、自宅で充電することも可能です。

エコカー減税の関係もあり、発売当初から徐々に普及しつつあるのですが、まだまだ充電する場所や施設が少ないというのが現状であり、こうした設備の面を考慮して、購入を見送られている方も多いようです。

電気自動車(EV)のメリットデメリット

電気自動車(EV)のメリットデメリット グーネット編集チーム

電気自動車(EV)のメリット

電気自動車のメリットは、二酸化炭素や有毒ガスを出さない点、走行時の音が静かである点、税制などでの優遇措置が受けやすい点など、燃料電池車と多くの共通点があります。さらに充電するだけで走行が可能なため、設備さえ整えれば自宅でもエネルギーの補給ができる点は、電気自動車を特徴づける大きなメリットだといえます。

ガソリンのようにガソリンスタンドで購入する必要もなく、また燃料電池車のように水素ステーションがある場所に依存することもなく、自宅で供給可能な電気によるエネルギーで走行できる点は大きな魅力だといえます。

電気自動車(EV)のデメリット

電気自動車にもデメリットはあります。それは、充電に時間がかかる点です。たしかに電気自動車は、電気というどこにでもあるエネルギーを用いることから、比較的場所を選ばずに充電できるメリットはあるものの、現状では充電時間がかかるというデメリットが克服できているわけではありません。

新しい仕様の電気自動車でも、フルで充電にかかる時間としては、だいたい半日近い時間を目安と考えておくとよいでしょう。充電に気を配らないと「使いたいときに使えない」といった事態になりかねない点はストレスともなりえます。

また他にも、ガソリン車、燃料電池車などと比較してこまめなエネルギー補給を要し、長距離運転に向かない傾向がある点もデメリットといえるでしょう。その他、電気というごくありふれたエネルギーを使用しているとはいっても、電気自動車自体はまだガソリン車ほど普及しているわけではないので、ガソリンスタンドほど充電設備もまだ普及していないという点もデメリットだといえます。

燃料電池車(FCV)と電気自動車(EV)の違い

燃料電池車と電気自動車は、どちらもモーターで車を動かすため、騒音のないエコな走りが可能です。両者を比較すると、動力源となる電力の生成方法に違いがあります。

燃料電池車は、水素と空気を利用して燃料電池で発電させ、その電力でモーターを動かします。
電気自動車は、電気を蓄電池に蓄え、その電力でモーターを動かします。

燃料電池車も電気自動車も、共に電力で車を動かすというところは違いはありません。どちらの車とも、環境に優しいメリットのある車ですが、普及を進めるためには、解決しなければならない問題点もあります。

燃料電池車の場合は、水素の貯蓄や運搬に課題があるため、実用化への道はまだ先と言えますし、電気自動車も、まだまだ蓄電できる設備が少ないなどの問題があります。しかし、燃料電池車と電気自動車には、今までのガソリン車にはないメリットがあるのは事実です。地球環境に優しい次世代自動車として、今後の開発に期待したい車と言えるでしょう。

まとめ

燃料電池車や、電気自動車など、今日ではガソリン以外にも様々なエネルギー源で動く自動車があります。これらは環境への負荷、税制、乗り心地など様々な面でメリットもありますが、まだ普及の途上でもあり、様々なデメリットが克服しきれていない状況もあります。今後の技術の進歩や、利用にかかる社会的な環境の改善状況なども見守りつつ、自分のライフスタイルにあったものを選択することが大切です。

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

グーネット SNS公式アカウント