新車試乗レポート
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2016.04.15
BMW 330e 試乗レポート
BMW 330e 試乗レポート
【追加モデル】
発表/2016年1月26日
BMWカスタマー・インタラクション・センター
0120-269-437
文●石井昌道 写真●編集部
■燃費低減効果に加え力強く質の高い走りを披露
■ドライビング/ユーティリティ
Report 石井昌道
欧州メーカーは、先進的な環境対応車でも特別な存在にすることはなく、既存ラインアップの1グレードとするのが好きなようだ。BMWは「i」というサブブランドを立ち上げて違った姿勢も見せているが、330eはPHEVながらベストセラーの3シリーズの一部にしている。走らせてみても紛れもなく3シリーズ。大きく重たい大容量バッテリーを搭載しながらも前後重量配分は50対50とし、正確でスポーティなハンドリングはあいかわらず。2L直噴ターボのガソリンエンジンも、モーターのアシストが加わるとトルクが分厚く、とても環境対応車とは思えないパフォーマンスを見せる。十分に電気があるときのEV走行でも力強さはあり、BMWらしい走りの楽しさは満載なのだ。
ただし、EV走行可能距離はカタログ値で36.8kmと長くはなく、燃料コスト低減のインパクトも大きくはない。そのために毎晩のようにプラグインする手間をかける意味をはたしてユーザーが見出せるのか?そこにPHEV普及の鍵を握るポイントがありそうだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
機能的でスポーティなインテリアはBMWらしく、エモーショナルなドライビングを予感させる。エンジンのレスポンスやステアリング、ATの特性を3段階に変化させるボタンが備わる。
PHEVということで室内空間が制限されることはない。ホールド性と快適性が両立されたシートは優秀。後席も十分なスペースがあり、長距離にも不安がない。
同「330e」は、2Lエンジンを搭載するが、3Lエンジン並みの動力性能があるということを意味している。そのトルク感は非常に強烈だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
3シリーズとしての実用性は損なわれない。荷室のキャパシティは大人4人の旅行に申し分のないレベル。
自宅でも外出時でも充電器で手軽にバッテリーを充電できる。こまめに充電すれば燃費も低減できる。
躍動感あるサイドライン、精悍なテールエンドもよくまとめられている。前後サイズの異なるタイヤも効果的なアクセントになっている。
BMW 330e Mスポーツ(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4645×1800×1430mm |
---|---|
ホイールベース | 2810mm |
トレッド前/後 | 1535/1550mm |
車両重量 | 1770kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1998cc |
エンジン最高出力 | 184ps/5000rpm |
エンジン最大トルク | 27.5kg m/1350-4600rpm |
モーター最高出力 | 88ps |
モーター最大トルク | 25.5kg m |
JC08モード燃費 | 17.7km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 5リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前・後 | 225/45R18・255/40R18 |
価格
BMW 330e | 554万~599万円(330eのみ) |
---|