車種別仕様・中古車評価・まとめ
【気になる中古車試乗判定】メルセデス・ベンツ GLA
2018.6.28 UP
車種別仕様・中古車評価・まとめ[2016.02.25 UP]
GooWORLDの掲載物件のなかでも、とくに人気の高い中古車をモータージャーナリストとともに試乗チェック!注目モデルは本当にお買い得なのか!?リアルなレポートをお届けしたいと思います!
この記事の目次
メルセデス・ベンツEクラス 試乗判定レビュー |
文●森野恭行、竹岡圭、GooWORLD 写真●GooWORLD
かつてミディアムクラスと呼ばれていた頃まで含めると、半世紀もの歴史を誇る高級乗用車。メルセデスにおいても中核を占めるモデルであり、その内容には世界中から注目が集まる。今回登場するのは4代目にあたる。
電子制御シフトレバーをステアリング周辺に備えるため、センターコンソール周辺がすっきりとしたインパネ。ナビやバックモニターは標準装備で、その操作はコンソールのコマンドコントローラーで行う現代的な仕組み。後期型ではダッシュボードの形状まで変更され質感も大きく引き上げられた。
居住空間はボディサイズを存分に生かした快適なもので、大柄な男性でも後席でリラックスできる。また、トランクスルーが備わるラゲッジは531Lと大容量で、日本仕様では形状を工夫してゴルフバック4つが納まるようになっている。荷室側のレバー操作で後席背もたれを倒すことも可能だ。
エンジンは直4ターボからV6、そしてV8やディーゼルと多彩に取り揃えられている。ダウンサイジング的発想の直4ターボは経済性も魅力だが、前期型ではとくに低回転域で力不足を感じさせる側面があり、マッチングのよさではV6に一歩譲る。3.0L V6を搭載する「E300」が高バランスでオススメ。
オーソドックスなデザインのメーターは中央に液晶がビルトインされ、各種情報を表示する多機能型。左に大きな時計が備わるのが印象的だ。アバンギャルド仕様はスポーティな味付けだが、後期型に比べるとゆったり系。ハンドルの切れ角が大きく小まわりが利くのは歴代から受け継ぐ美点。
編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回はいよいよ輸入車の花形、メルセデス・ベンツから高級セダンの王道Eクラスの登場です。
竹岡●やっぱりEクラスとなると迫力があるね。あれ、このクルマって先代モデルだっけ?
編集部●いえいえ、マイナーチェンジ前の前期型ですが、立派な現行モデルですよ。
竹岡●後期型の印象が強すぎて、なんだか古く感じちゃう。
森野●たしかにマイナーチェンジとは言えないくらいガラッと変わったからね。これは「E350アバンギャルド」か、何年式なんだい?
編集部●2009年の登録で走行距離は約5.6万km。個人所有のクルマをお借りしたものですが、中古車を想定して考えるとオーソドックスな個体と言えますね。
森野●これまで取材したのが中古車というには綺麗なクルマばかりだったから、リアルではあるな。
竹岡●Eクラスって高級車として一般的には最上級じゃない。Sクラスはちょっと気後れしちゃうし。興味あるひとは多いと思うよ。
森野●メルセデスとしても大切にしているモデルなのは間違いない。
編集部●そんなW212こと現行型Eクラスが登場したのは2009年5月。当初は、3L V6、3.5L V6、5.5L V8というエンジンラインアップ。同年10月には1.8L直4ターボの「E250CGI」が634万円で追加され、エントリー価格が100万円も安くなったことも話題になりました。今回取材したモデルはこの世代ですね。翌年にはディーゼルモデルを追加。2011年11月にはガソリンV6を新世代エンジンにアップデートし、550は4.7L V8ターボに置きかわりました。
竹岡●それにしても最近の輸入車はグレードが多彩だよね。Eクラスはほかにもワゴンやクーペ、カブリオレ、AMGまであるんだから!
編集部●そうなんです。モデルの概要を理解するだけでも大変です(笑)。さて、毎年のように新技術が投入されてきたEクラスですが、なんといっても2013年のマイナーチェンジが大きな転換点です。2000箇所以上に及ぶ変更を受け、運動性能や環境性能に加えて、安全面も飛躍的にレベルアップしました。
森野●正直、そこまでやらないとライバルに勝てなかったという側面もあったんだよ。モデルチェンジの手法がやや保守的だったため、BMW、アウディに肉薄された。危機感を覚えていたんじゃないかな。
竹岡●なるほどね〜。マイナーチェンジ後のモデルと比べると、このクルマはちょっと安っぽく感じない?
森野●実際、内装のあつらえなんかはコストを意識しすぎているところがあるな。シルバー加飾のところもクラスを考えると本来ならアルミを使ってほしいところだし。
竹岡●装備も現行モデルが安全装備を中心にすごく進化しているから、なんだか物足りなさがあるのかも。
編集部●ちょっと厳しいご意見が出てしまいましたが、クルマは走って見なければわかりません! ということで、お二方にはこれから試乗をお願いします。
編集部●試乗してみた感想はいかがですか?
竹岡●ちょっと昔のメルセデスを思わせるというか、いい意味でゆったりした乗り味だった。現行型がすごくスポーティさを強調するようになったから余計にそう感じるのかな。
森野●長距離を走っても疲れない、高級車らしい味付けだね。あらためて、EクラスはV6エンジンモデルがオススメだよ。直4ターボは価格は安いこともあって人気があるようだけど、高級車に求めるゆとりがあるのはこっち。どうしても直4というなら排気量が2Lになったモデルから。初期の1.8L仕様はどうしても低速トルクが足りないんだ。
竹岡●それで、中古車の相場的にはいくらくらいなの?
編集部●今回取材した前期型なら安いもので200万円前半で、認定中古車でも250万円から400万円で見つけることができます。
竹岡●現行型だよね!それなのに200万円台から買えるんだ。
森野●後期型になるとどうなの?
編集部●さすがにこちらはまだ高くて、直4モデルでも400万円前半から、V6ですと400万円後半からってところですね。
竹岡●だったら大いにアリだと思う。メルセデスの上級モデルにこの価格で乗れちゃうなんて中古車は凄い!
森野●たしかにそこまで価格差があると魅力がある。このクルマに憧れていたというひとにとっては、オススメできるんじゃないかな。
編集部●逆転ホームラン的な展開ですが、これぞ中古車のおもしろさ!
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