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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2015.10.28
【スバル】「フォレスター」を大幅改良2015【価格・燃費・装備】
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
スバルのクロスオーバーSUV「フォレスター」が大幅に改良され、東京モーターショー2015で発表された。
今回の大幅改良では、安全装備の充実化と走行性の向上を図ったほか、内外装のデザインを変更している。エンジンは、2.0L 水平対向4気筒 DOHCと2.0L 水平対向4気筒 DOHC ターボの2種類で、駆動方式は全車4WD。価格帯は214万9200円(2.0i/NA(自然吸気)/6速MTおよびリニアトロニック)~312万8760円(2.0XT EyeSight/ターボ/リニアトロニック)。
安全装備は、機能を追加して性能を高めた「アイサイト(ver.3)」を搭載。車線逸脱抑制機能、前進に加えて後退時にも対応するAT誤発進防止機能を新たに採用し、衝突回避・被害軽減ブレーキの作動は対象物との速度差30km/h以内(ver.2)から50km/h以内(ver.3)に拡大、全車速追従機能付きACCの性能向上など、最先端の予防安全技術を搭載している。
さらに「アドバンスドセイフティパッケージ」をオプションとして用意した。アイサイトによる前方検知に加えてレーダーシステムによる後側方の検知を行うことで、よりいっそう安全性を強化。後方死角検知や後退時に左右から接近してくる車両の検知などを行う「スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援機能)」と、ハイビーム走行時にアイサイトのステレオカメラで先行車や対向車を検知した場合にハイビーム照射範囲を自動的に調整する「アダプティブドライビングビーム」をパッケージ化したもの。アダプティブドライビングビームはスバル車として初採用となる。また、1灯のLEDでハイビームとロービームを切り替えられる「バイファンクションプロジェクター」、ステアリング操作に合わせてヘッドライトの光軸を左右方向に動かし進行方向を照射する「ステアリング連動ヘッドランプ」もスバル車としてはじめて採用した。
パワートレインは、NAエンジンの燃焼効率の改善やフリクションロスの低減などを実施して、走行性能は維持しながら燃費を向上。CVT車のJC08モード燃費は従来モデルより0.8km/L伸びて16.0km/Lとなり、エコカー減税の軽減率もアップ(自動車取得税40%軽減、自動車重量税25%軽減、翌年度自動車税50%軽減)した。ターボモデルのトランスミッションにはオートステップ制御を採用。ダイレクトな加速感を実現すると同時に、「SI-DRIVE」の走行モード「S #(スポーツシャープ)モード」では8段ステップ変速をクロスレシオ化している。
シャシー性能の強化により、操舵応答性と直進安定性の改善。サスペンションセッティングの最適化による乗り心地と操縦安定性の向上、ステアリングギア比の変更によるハンドリングのキビキビ感のアップも図られている。また、ターボモデルにはコーナリング時に内側の前後輪にブレーキをかけることでアンダーステアを抑制する「アクティブ・トルク・ペダリング」の採用で、ライントレース性も高められた。
エクステリアは、スバルアイデンティティを強調したヘッドランプやフロントグリル、ワイド感を増したフロントバンパー、ヘッドランプ同様に「コ」の字のモチーフを採用した新デザインのリアコンビネーションランプなどを採用。アルミホイールは、NAモデル用の17インチ、ターボモデル用の18インチともに新デザインとなった。ボディカラーは、フォレスター専用色の「セピアブロンズ・メタリック」と「ダークブルー・パール」の2色を新たに設定し、全11色で展開。
インテリアは、エントリーグレードの「2.0i」を除く全モデルで、インストルメントパネルをシルバーフレームとピアノブラック調の加飾パネルに、インパネセンタートレイやドアグリップを表皮巻きにして質感を向上し、メーターパネルの中央にカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイを採用。マルチインフォメーションディスプレイには安全装備「アイサイト」やSI-DRIVEの作動状況などが表示される。
快適装備として、オプションとして設定されている「ハーマンカードンサウンドシステム&SDナビゲーション」に、iOS向けのアプリケーション「Siri」に対応する音声認識機能「Siri Eyes Free(アイズフリー)」を搭載。ステアリングのボタンを押して発話することで、iPhoneのハンズフリー操作が可能となる。また、オプションの本革シート装着時には運転席にパワーシートメモリー機能が追加される。また、ドアガラスの厚みを増し、シール部品を強化、リニアトロニックを改良するなどしたことで、静粛性も高められている。