新車試乗レポート
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2015.10.23
三菱 アウトランダー 試乗レポート
三菱 アウトランダー 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年6月18日
三菱自動車お客様相談センター
0120-324-860
文●森野恭行 写真●編集部
■走りのレベルアップで存在感が増す3列シート仕様のガソリンモデル
高まる環境意識が追い風となり、PHEVへの注目度が増すアウトランダー。でも、大胆なルックスの変更を実施し、アピール度を高めたのはプラグインハイブリッド車だけではない。しかもガソリン車には「7人乗り」という独自の魅力もある。さっそく、その進化度をチェックしてみよう。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
シリーズは、150馬力の2Lを積む2WDと169馬力の2.4Lを積む4WDで構成されるが、試乗したのは4駆の24G・ナビパッケージ。まず進化を実感させるのは快適性のレベルアップだ。乗り心地のしっとり感を高め、静粛性を向上させた(ロードノイズやエンジン騒音などが減少)ことで、走り味はグッと上質なものとなった。
乗り心地の改善は、ボディの強化とサス設定の見直しがカギだが、それらの改良はもちろん操縦安定性にも効力を発揮する。フリクション感が残るステアフィールは若干の減点要素だが、クルマの動きはよりリニアで安心感のあるものとなり、限界域のコントロール性も高まったことがわかる。ひと言で表現すれば、走りが磨かれた印象だ。AYC(アクティブヨーコントロール)搭載のS-AWC搭載車は、ハンドリングの能力が一段以上高いレベルにあるから、スポーティな走りにこだわる人にはオプション選択をお薦めする。
そして動力性能。変速制御の見直しにより、CVT特有のラバーバンド感が薄らいだのが好感の持てるところだ。自然な応答を示し、心地いい加速を提供してくれる。本音を言えば実用域のトルクがもっとほしいが、現時点でも合格レベルには達している。アウトランダーは三菱の世界戦略車だけに、今回の改良は気合いの入ったもの。最大の収穫は「走りの質感」のレベル向上にある。
■インテリア/エクステリア写真[1]
外観と比べると変化は少ないが、上質感とスポーティさを確実に高めている。メーターフード上面にステッチを加え、新作のステアリングホイールを採用したのが見どころだ。
ファブリックシートは表皮デザインを変更し、サイド部にステッチを追加した。さらにクッションの硬さも見直し、サポート性と掛け心地を改善している。広い後席空間も自慢のポイントだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
2.4Lユニットは4WDとの組み合わせ。CVTの変速制御を改善することで、加減速フィールをリニアなしつけとした。燃費も改善。
PHEVは5人乗りだが、ガソリン車は3列7人乗り。3列目を格納すれば、十分な荷室空間を得られる。
ダイナミックに変身したマスクに合わせて、リヤスタイルの車格感も大きく高めた。ガソリン車のホイールアーチモールとサイドガーニッシュはブラックで、タフなイメージをアピールする。
三菱 アウトランダー 24G ナビパッケージ(CVT)
全長×全幅×全高 | 4695×1810×1680mm |
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ホイールベース | 2670mm |
トレッド前/後 | 1540/1540mm |
車両重量 | 1570kg |
エンジン | 直4SOHC |
総排気量 | 2359cc |
最高出力 | 169ps/6000rpm |
最大トルク | 22.4kg m/4200rpm |
JC08モード燃費 | 14.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/55R18 |
価格
三菱 アウトランダー | 251万9640円~321万1920円(ガソリンモデル全グレード) |
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