新車試乗レポート
更新日:2018.11.12 / 掲載日:2013.09.09
メルセデス・ベンツ Cクラスクーペ 試乗レポート
メルセデス・ベンツ Cクラスクーペ 試乗レポート
試乗
【新型車】
発表・発売/2011年10月17日
メルセデス・ベンツ日本 0120-190-160
■伝統のノッチバックデザインをまとうメルセデス・ベンツの正統派クーペ
Cクラスクーペの歴史を紐解くと、先代のW203でもクーペは存在した。しかしそれは3ドアハッチバックで、どちらかといえばお手軽Cクラス的イメージ。しかし今度のCクラスクーペは、メルセデス伝統のクーペスタイルを守った正統派である。新たなトランスミッションやエコ・スタートストップ機構も装備する。
■ドライビング/ユーティリティ
正統派クーペと書いたが、元来メルセデスのクーペはいわゆるノッチバックデザインで、独立したトランクスペースを持ち、ゆとりの後席空間を有するモノをいう。それはCLなどで具現されているものだが、今回のCクラスクーペはまさにそれ。独立したトランクスペースはじつに450Lの容量を誇り、見た目でも奥行きの深さが印象的だった。リヤシートは2座で、乗車定員は4名となる。
試乗したのはC250ブルーエフィシェンシーと呼ばれるモデルで、エンジンは直噴1.8Lターボ、トランスミッションは7ATの組み合せ。さらにダッシュボードのエコボタンを押すと、停車時にアイドリングストップを行なう。このシステムのよさは、必要な時、アイドリングストップ中にステアリングをまわすと自動的にエンジンがかかり、パワーステアリングが復活すること。一部のアイドリングストップ機構が付くレシプロエンジン車は、止まるとステアリングがまわらなくなってしまう不便さがあるのだ。
1.8Lながら31.6kg mという強大なトルクと新しいトランスミッションのおかげで、加速はじつに滑らかでスムーズだ。パワーは昔の3L V6なみだからなんの不満もない。ハンドリングは相変わらず正確無比である。ただし、正直スポーティ感は持ち合わせてない。そのあたりがBMWとの思想の違いを感じさせる。ステアリングの切れ角は非常に大きく、最小回転半径はたったの5.1m。取りまわしも非常に優れる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インテリアのデザインは基本的にセダンのそれと同じ。センターコンソールに新たにエコボタンが付き、アイドリングストップをコントロールできる。
フラメンコレッドと呼ばれる派手めの赤いレザーシートはオプション。革シートながら意外と感触が柔らかい。
ATは新開発の7Gトロニック・プラス。シフトモードはエコとスポーツが選べる。マニュアル操作は左右に倒して行なう。
■インテリア/エクステリア写真[2]
1.8Lでも直噴化されてターボが付くと、今やその性能はかつての3L V6なみ。これでエコカー減税適用を受けられるのだから文句なし。
AMG 7スポークホイールがC250には標準装備。タイヤサイズは前後で異なり、それぞれ225/40R18と255/35R18。
メルセデスらしい落ち着いたデザイン。トランクスペースはセダンとなんら変わらない450L。ゴルフバックが縦に入りそうな奥行きだった。
C250ブルーエフィシェンシークーペ(7AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4640×1780×1390mm |
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ホイールベース | 2760mm |
トレッド前/後 | 1525/1520mm |
車両重量 | 1580kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1795cc |
最高出力 | 204ps/5500rpm |
最大トルク | 31.6kg m/2000~4300rpm |
JC08モード燃費 | 13.2km/L |
サスペンション前/後 | 3リンク/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前/後 | 225/40R18 255/35R18 |
バリエーション&価格
C180ブルーエフィシェンシークーペ | 435万円 |
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C250ブルーエフィシェンシークーペ | 598万円 |
C63AMGクーペ | 1085万円 |