新車試乗レポート
更新日:2018.10.19 / 掲載日:2007.06.15
トヨタ アイシス 試乗レポート(2007.06.15)
トヨタ アイシス 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2007年5月14日
文●諸星陽一 写真●犬塚直樹
■内外装をリフレッシュするとともにプラタナに7分割CVT搭載
アイシスは平成16年に登場した3ラインシーターのミニバン。最大の特徴は、左側のセンターピラーをドア内にビルトインすることで、センターピラーレスに成功。助手席ドアとその後ろのスライドドアを開けると、幅1890mmという広大な開口部が表れる。
今回のマイナーチェンジはデザイン関係の変更がおもな内容で、走りに関係する部分は2Lプラタナに採用された分割式CVT程度。
■ドライビング/ユーティリティ
「必要にして十分」という言葉があるが、アイシスの走りに関しては、まさにその言葉どおりの性能。1.5トン弱の車重に、2Lで155馬力/19.6kg mのエンジンだが、走っていて不満を感じるようなシチュエーションには出会わなかった。高速道路の長い登り坂などは走っていないが、試乗したフィーリングからはそのようなシーンでも不満は出そうにない。
CVTは多少の金属音を発生するが気になるレベルではなく、全体的には静粛性も高い。CVTの7分割されたギヤ比をマニュアル操作した際も、変速レスポンスはいい。しかし、CVTにマニュアルモードが必要かどうかは、以前から疑問を持っている。下り坂などでエンジンブレーキを効かせたいときはいいが、それもBモードを使えば十分。楽しみとしては意味を持つかもしれないが、多くのユーザーは購入後しばらくしたら飽きてしまう装備に近いのだから・・・。
新しいプラタナの今回の価格は、マイナーチェンジ前の5万2500円高とじつに微妙な価格設定。もし可能なら同価格でオプション設定にしてもらいたかったという印象だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
マイナーチェンジ前に比べると、スポーティ感のあるメーターを採用した。パドルシフト付きは、横スポークを斜めに配した3本スポーク、そのほかは4本スポークのステアリングとなる。
ステアリングコラム奧に装着されたパドルスイッチ。センターコンソール下に装着されたATセレクターでも、マニュアル操作は可能。
事実上、センターピラーのない左側ドアは、じつに広い開口部を持つ。チャイルドシートを装着したときなどは、かなり使い勝手が高いだろう。
■インテリア/エクステリア写真[2]
左側リヤのパワースライドドアは、全車標準装備。プラタナとGのUセレクションは、右側も標準。オプション装着可能なのは2LのGのみ。
2Lエンジンは筒内直接噴射方式のD-4。低速からフラットなトルクを発生するので、無段階変速のCVTとの相性はいい。
プラタナUセレクションは、ルーフエンドスポイラーを装着。テールゲートの開閉もパワー式となる。リヤまわりのプライバシーガラスは、L・Xセレクション以外に標準。
アイシス2.0プラタナUセレクション(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4640×1710×1640mm |
---|---|
ホイールベース | 2785mm |
トレッド前/後 | 1490/1485mm |
車両重量 | 1480kg |
エンジン | 直4 DOHC |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 155ps/6000rpm |
最大トルク | 19.6kg m/4000rpm |
10・15モード燃費 | 14.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/55R16 |
バリエーション&価格
1.8L・Xセレクション | 181万6500円 |
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1.8L | 192万1500円 |
1.8プラタナ | 214万2000円 |
2.0L | 202万6500円(223万6500円) |
2.0プラタナ | 225万7500円(246万7500円) |
2.0プラタナUセレクション | 239万4000円(260万4000円) |
2.0G | 235万2000円(256万2000円) |
2.0G・Uセレクション | 256万2000円(277万2000円) |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。()内は4WDの価格。北海道・沖縄地区のみ価格が異なる