クルマのお役立ち情報[2017.09.28 UP]

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!
気になる中古車試乗判定 アルファ ロメオ ジュリエッタ

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アルファ ロメオ ジュリエッタ 2017年モデル ALFA ROMEO GIULIETTA

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション!果たしてその結果やいかに!?

文●竹岡圭、九島辰也、GooWORLD 写真●GooWORLD

今月の中古車は アルファ ロメオ ジュリエッタ

アルファ ロメオ ジュリエッタ コックピット
アルファ ロメオのDNAを
デザインの力で表現する

 盾をイメージしたステアリングパッドが、アルファらしさを演出するインテリア。2眼メーターや追加メーター風デザインのエアコン表示部などスポーティな演出が嬉しい。シフトの側にあるスイッチはドライブモードを3段階で切り替えられる「D.N.A」システムのもの。

アルファ ロメオ ジュリエッタ 内装
ファミリーカーとしても使える
優れたパッケージング

 後席のドアノブをウインドウ脇に隠すことで、まるでクーペのようなスタイリングを実現しているジュリエッタ。しかし、室内にはFF2BOXならではの実用的なスペースが確保されている。シート生地の一部が滑りにくい素材となっているのも、走りを感じさせるアルファらしい演出だ。

アルファ ロメオ ジュリエッタ エンジン
独自技術のマルチエアで
高出力とエコ性能を両立

 エンジンは1.4L直4ターボ。ユニットのサブネームにもなっている「マルチエア」とは、吸気バルブを油圧で制御することにより、シーンに合わせてバルブリフト量や開閉タイミングをコントロールするシステム。これにより、高出力と低燃費、排ガスのクリーン化を同時に実現している。

アルファ ロメオ ジュリエッタ ラゲッジルーム
走りに有利なマルチリンクを
採用しながら実用性も確保

 前輪駆動のメリットである空間効率のよさはラゲッジルームの広さとして現れる。後席のセパレートは6対4。中央にはスキー板などの長尺物を収納するためのトンネルも用意されている。リヤサスにマルチリンクを採用しながらも、使いやすい荷室形状としているところも立派だ。

アルファ ロメオ ジュリエッタ 試乗判定レビュー

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

本格スポーツカーである「8C」や「4C」と関連性のある流麗なデザインが魅力のジュリエッタ。パワートレインは1.4Lターボに6速デュアルクラッチの組み合わせで、性能と燃費を両立。

伝統の名前を受け継いだスポーツハッチバック

編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回は、イタリアの名門アルファ ロメオからジュリエッタの登場です。お借りした車両は2017年モデルで、グレードは「スーパー パック スポーツ」、走行距離は3000kmとなっています。

九島●これってエンブレムが新しいやつだから新車かと思ったけど、中古車なんだね。

編集部●そうなんです。販売店のデモカーを購入したそうです。

竹岡●コンディションに納得できるならそういう買い方もアリだよね。

編集部●ですので、あまり中古車っぽくありませんが、ジュリエッタは2012年のデビューからあまり大きな変更は受けていませんし、男女問わず人気の高いモデルということで、どうぞご容赦ください。

九島●了解。けっこう久しぶりに乗るから楽しみだよ。

竹岡●それにしてもイタリア車っておしゃれだよね。デザインもそうだし、ブランド名とシェークスピアの「ロミオとジュリエット」をかけるなんて素敵じゃない。

九島●たしかにそうだね。でも、ジュリエッタはイタリア車の世界では異例に名前に凝ってる方で、基本的にはシンプルというか、そのまんまなんだよ。フェラーリなんて「458イタリア」とか「F60アメリカ」とか、モロに国の名前でしょ。アルファ ロメオのグレード名でよく出てくる名称だって「スーパー(Super=すごい)」だったり。「ヴェローチェ(Veloce)」なんてイタリア語で“速い”だからね(笑)。

竹岡●じゃあはミトは?

九島●あれは「Milano(ミラノ)」でデザインして「Torino(トリノ)」で生産されるから「MiTo」。

竹岡●じゃあ日本だったら東京と大阪で「オト」だ(笑)。

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

編集部●話を戻しますと、ジュリエッタは2012年に147の後継モデルとして登場。標準仕様の「スプリント」、「コンペティツィオーネ」が、1.4L直4ターボ(170馬力)にデュアルクラッチ式MTであるアルファTCT(6速)を採用。高性能版の「クアドリフォリオ ヴェルデ」は1.7L直4ターボ(235馬力)に6速MTという組み合わせでした。2014年のマイナーチェンジで内外装を見直し、「コンペティツィオーネ」と「クアドリフォリオ ヴェルデ」がなくなりました。「クアドリフォリオ ヴェルデ」については、2015年からエンジンが「4C」と同じユニット(240馬力)になって復活。トランスミッションもアルファTCTのみになりました。

九島●そうそう、だから初期型エンジンの「クアドリフォリオ ヴェルデ」が唯一のMTモデルなんだよね。

編集部●2017年のマイチェンでは内外装を小変更し、グレード名称が「スーパー」(170馬力)、「スーパー パック スポーツ」(170馬力)、「ヴェローチェ」(240馬力)に変わりました。

竹岡●ブランドロゴもそうだけど、元デザインは生かしたまま、現代風にリフレッシュしてるのがいいよね。

編集部●それでは、そろそろ試乗をお願いします。



編集部●さて、試乗から戻ってきたおふたりに感想を伺いましょう。

竹岡●なんか、よかったよね(笑)。

九島●うん。もう駐車場から出発するときから違いが感じられた。今日は発見があったね。新しいジュリエッタはいいよ。

編集部●とくに印象的だったのは?

竹岡●トランスミッションの動きがなめらかで発進がスムーズだったし、パワーも必要十分。足まわりもしっかりしてるから走らせて楽しかった。

九島●そうだよね。デュアルクラッチ式のクルマのなかには発進のときに振動が出たりするものもあるけど、今日は感じなかった。以前に試乗したときよりも全体的にしなやかさが増して走りの上質感は高かったな。

竹岡●ちょっと気になったのが、内装の質感。デザインはいまでもカッコいいのに、ダッシュボードとかドアの材質がいかにもプラスチックといった感じなのがもったいない。

九島●昔と違って最近は実用車でも内装のクオリティが求められる時代だからね。余計に目につくのかも。

竹岡●中古車市場はどうなの?

編集部●同じセグメントのゴルフと比べると、台数は1/4くらいで、価格はちょっと高いくらい。例えば4年落ち、走行3万kmで200万円弱といったところでしょうか。

九島●新車価格を考えるとけっこう頑張ってるな。ちょっと割高かもしれないけど、おもしろい選択肢だよね。信頼性も上がってるみたいだし。

竹岡●「ゴルフだとありきたりでおもしろくない」って目線で探してるひとにはオススメできるんじゃない。

編集部●いい意味でマニア向けではなくなったということですね。ありがとうございました。

※ナンバープレートはハメ込み合成です。

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