モータースポーツ
更新日:2021.07.14 / 掲載日:2021.07.14
フォーミュラE世界選手権ニューヨーク・グランプリ 第10戦はBMW、第11戦はジャガー優勝
アメリカ合衆国 ニューヨーク州のブルックリン・ストリート・サーキットにおいて、現地時間7月11日から12日にかけてフォーミュラE世界選手権シーズン7の第10戦、第11戦が行われた。
第10戦はBMWのマクシミリアン・ギュンターが優勝。第11戦はジャガー・レーシングのサム・バードが自身3度目の優勝を果たした。
BMW iアンドレッティ・モータースポーツ
ジェイク・デニスの27号車
優勝したマクシミリアン・ギュンター
マクシミリアン・ギュンターは予選4位からスタートし、終盤にトップに躍り出た。ギュンターは戦略的なレースを展開し、自身にとってフォーミュラEでの3勝目、今シーズン初となる勝利を挙げた。BMW iアンドレッティ・モータースポーツにとって、シーズン7において2勝目となった。
マクシミリアン・ギュンターのコメント:
「チームのホームレースであるここニューヨークでの勝利は非常に特別なものですが、これまでのシーズンを振り返っても特別な勝利です。何度も思い通りにいかず、思うようにポイントを獲得できませんでしたが、私たちは常に前進を続け、集中しました。今日は、レースをうまく管理することができ、最後にはフロントランナーの中で最も多くのエネルギーを残せました。これはアドバンテージになりますが、ここではオーバーテイクがとても難しいのです。ヘアピンでジャン・エリックが仕掛けてきて、レースリーダーのふたりがはらんだので、僕にとってはふたりをオーバーテイクする絶好のチャンスだった。その後は、エネルギーが残っていたこともあって、余裕のある状態でした」
ジャガー・レーシング
優勝したサム・バード
7月10日の第10戦、サム・バードはフリープラクティス1で壁に衝突し、急遽シャシー変更を余儀なくされた。修理は終えたものの、次はオリバー・ローランド(日産e.dams)とのクラッシュに見舞われるという不運が続いた。その中でも9位まで順位を上げ、ポイント圏内でフィニッシュ。翌日の第11戦では、サム・バードとミッチ・エバンスの両ドライバーが、チーム史上はじめてスーパーポールに進出し、フロントローを独占するという快挙を成し遂げた。
ポールポジションを獲得したサム・バードは、そのまま首位を維持し、1位でフィニッシュ、優勝を飾った。サム・バードにとってニューヨークのサーキットでの優勝は3度目で、ABB FIA フォーミュラE世界選手権史上、同一サーキットで3回優勝した初めての選手となった。
サム・バードのコメント:
「残念ながら第10戦ではミスをしてしまいそのダメージはとても大きかったのですが、チームのみんなは信じられないような仕事をしてくれました。レースに出走できたことだけでも驚きなのに、ポイント獲得ができたのは、チームへのささやかなお返しになったと思います。
翌日の第11戦は素晴らしい一日となりました。これ以上嬉しいことはなく、チームを誇りに思います。昨日の状況から挽回し、このような結果を勝ち取ることは私たちが望んでいた展開であり、とても良い気分です。ジャガー・レーシングのみんな、ありがとう。」