輸入車
更新日:2021.05.06 / 掲載日:2021.05.06
輸入車ならではの「映え」を楽しめるキャンパーが登場

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年6月号の内容です)
日本最大のキャンピングカーショー「ジャパンキャンピングカーショー2021」が、4月2日(金)~4日(日)の3日間、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された。例年2月初旬に開催されるイベントだが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、延期に。来場者数も例年の半分以下となる2万4166人に留まった。これはキャンピングカーのユーザーや見込み客に、ファミリーや50代~60代の中高年が多いことも影響したと思われる。
近年のキャンピングカー市場は、保有台数および売上総額共に右肩上がりで推移。特に2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響から安心の移動手段やリモートワークスペースなどのキャンピングカーへの関心も高まり、キャンピングカー自体が供給不足とも聞く。むしろ需要は伸びているといっていいだろう。そのニーズを見込んでか、今年は比較的価格の安いキャンピングカーの提案も多かったようだ。
近年の傾向としては、ハイエースなどのバンベースのキャンピングカーが人気だ。その理由として、自宅に駐車でき、乗用車としても使えること。そして、車中泊ニーズの高さなどが挙げられる。そんな傾向から、ミニバンベースのキャンピングカーの提案も増えている。ミニバンだと「動く家」感は薄い反面、日常使いや移動の快適さなどが乗用車同等というメリットがある。
そんなライトなキャンピングカーのなかでも、個性を発揮するのが輸入車ベースのものだ。たとえば、シトロエン・ベルランゴなどのフレンチミニバンは、その洒落た見た目もあり、キャンプ場での映えも抜群。だからこそキャンプ上級者にも刺さる。国産車にはない、「映えの輸入車」という新価値は、今後キャンピングカー市場を刺激していくかもしれない。

ユニークな新製品がトリップトップのジープ(JK型)用の後付けポップルーフだ。元々、着脱可能なルーフパネル機構を活用するので、加工も不要。同製品は、旧型用だが、人気が出れば現行型用も期待できるだろう。

ホワイトハウスが製作したシトロエン ベルランゴのキャンパー。ポップアップルーフとフラットベッド、サブバッテリー、エアヒーターシステムなどを備えて、約450万円と現実的な価格だ。
