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更新日:2021.04.28 / 掲載日:2021.04.28
ロータス 7月発表の新型車名称「エミーラ」を公表 EVハイパーカー「エヴァイヤ」の情報も…

7月に発表される新型車「Emira(エミーラ)」のシルエットイメージ
ロータスは4月27日、オンラインにてグローバル・デジタル・カンファレンスを開催、その中で7月6日に発表予定の新型スポーツカーの名称が「Emira(エミーラ)」に決まったことを明かした。
その他、カンファレンス内では現在開発が進められているEVハイパーカー「Evija(エヴァイヤ)」の続報や、今後のロータス車のカギを握る4種の新アーキテクチャーなどについても語られた。
新スポーツカー「コードネーム:タイプ131」の正式名称は「エミーラ」!

エミーラのリアシルエット
これまでの制作過程で「タイプ131」と呼ばれていた新スポーツカーの正式名称が、「エミーラ」になったことが明かされた。この名称は「司令官」または「リーダー」を意味する古語に由来するもので、新時代へと進むロータスを主導するエキサイティングな新しいスポーツカーになるという想いが込められている。
エミーラはハイブリッドモデルではなく、新しいパワートレイン・パートナーシップによる複数の内燃エンジンが搭載され、ロータスにとって最後の内燃エンジン搭載車になるという。
エミーラは7月6日にへセルのロータス・アドバンスド・パフォーマンス・センターで初公開され、7月8日~11日に英国で開催されるヒストリック・モータースポーツイベント、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で一般公開される予定。
また、エミーラのデザインは、現在開発中のEVハイパーカー「エヴァイヤ」の影響を受けたものであることを明かした。
EVハイパーカー「エヴァイヤ」、開発の進捗は“80%”

「エヴァイヤ」のプロトモデル
カンファレンスでは、その「エヴァイヤ」の開発状況についても言及された。
こちらの開発プログラムは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる移動制限のため世界中でのテスト機会が制限されたものの、現在80%が完了、乗り心地、ハンドリング、ステアリングフィールなど、洗練された走りに繋がるさまざまな要素をブラッシュアップしていくという。
加速性能については「F1マシンに匹敵する加速性能を持っているが、クローズド・コクピットを採用しているため、グループCマシンに近いかもしれない」と含みを持たせた。
新しく開発された4種類の新しいアーキテクチャーは、エミーラやエヴァイヤにも採用

エヴァイヤ プロトモデル
前述のエミーラやエヴァイヤには、新しく開発されたアーキテクチャーを採用していることも明らかになった。ヨーロッパおよび中国のエンジニアと協力して開発されたロータス・ブランド用の構造プラットフォーム・ファミリーは4種類存在し、これらのプラットフォームはロータス・エンジニアリングによるコンサルティング・サービスを通じて、他のメーカーに供給する可能性もあるとしている。
エミーラのベースとなるのは「スポーツカー・アーキテクチャー」で、フレキシブルで軽量、ロータスを象徴する押し出しアルミニウム・テクノロジーを採用。また、エヴァイヤは「ハイパーカー・アーキテクチャー」を採用している。このほか、中国、スウェーデン、ドイツのチームとの共同作業によって開発された「プレミアム・アーキテクチャー」、ルノー傘下のアルピーヌとのパートナーシップで開発され、他のメーカーに応用する可能性もあるという「エレクトリック・スポーツカー・アーキテクチャー」が存在する。
ロータスではこれらのアーキテクチャーを積極的に採用していくとともに、「EAS-IP」と銘打ったテクノロジー・ロードマップを策定。これは「Electrify(電動化)」「Amplify(拡大化)」「Simplify(シンプル化)」「Intensify(集中化)」「Personify(パーソナル化)」の頭文字を取ったもので、今後の生産活動の指針になるとしている。