車種別・最新情報
更新日:2021.03.04 / 掲載日:2021.02.27

【新型&定番大攻略】TOYOTA クラウン

【定番】2020・11改良

走りを武器とする国産屈指のプレミアムセダン

上級車らしい良質な走りは ハイブリッドでも楽しめる

 国産高級セダンを代表するモデルであり、保守本流の象徴のように思えるが、時代背景を巧みに取り込んでいるのもクラウンらしいところ。12代目、通称「ゼロクラウン」以後はドライバーズカーとしての魅力を重要な訴求点のひとつに加え、13代目では高性能型V6ハイブリッドをラインナップ。15代目となる現行モデルはその延長にあるが、GA-Lプラットフォームの採用やファストバック風のスタイル、ロイヤル/アスリートのグレード名を廃止などでクラウンの新時代を印象付けている。

 走りの良さをセールスポイントにしているが、ハードなサスチューンを志向するスポーツセダンというよりも、乗り心地や走りの手応えを重視していることがポイント。特に高速ツーリングでの安心感や扱いやすさが格段に高まっており、RS系でも先代のアスリート系よりも洗練された乗り味を示す。

 3タイプ設定されるパワートレーンは、上位2タイプにハイブリッドが採用される。最上位のV6ハイブリッドはレクサスLC500hと同型のトヨタ系ハイブリッドとしては最も高性能な仕様。4気筒ハイブリッドもダイナミックフォースエンジンを用いた最新型を採用している。どちらも動力性能と効率でトヨタ・ハイブリッド車を代表するモデルでもある。

icon TOYOTA クラウン

●価格:489万9000~739万3000円

昨年11月の変更でキャビンデザインを変更

 15代目となる現行クラウンは2018年夏にデビュー。トヨタ最新のTNGA技術がついに投入されたことで、卓越したシャシー性能を獲得した。加えて、LTAを含んだ最新機能が装着されたトヨタセーフティセンスなど、安全運転支援機能が充実したことも大きなトピックスだ。昨年秋には初の改良を実施。グレード体系を整理したほか、キャビンデザインを一新。安全関連機能と車載ITも大幅にアップデートされている。

■主要諸元(クラウン 2.5Lハイブリッド RS Advance) ●全長×全幅×全高(mm):4910×1800×1455 ●ホイールベース(mm):2920 ●最低地上高(mm):135 ●車両重量(kg):1770 ●パワーユニット:2487cc直4DOHC(184PS/22.5kg・m)+モーター(143PS/30.6kg・m)●トランスミッション:電気式無段変速機 ●WLTCモード総合燃費:20.0km/L ●タイヤ:225/45R18

  • 2.5Lハイブリッド車に組み合わされるTHS2は、ラバーバンドフィールを克服した最新仕様。巧みなモーター協調が組み合わされることで動力性能と燃費を高い次元で両立している。

  • 手を触れる部分の素材感や造り込みもフラッグシップらしい出来栄え。昨年秋の改良では車載ITを一新。12.3インチTFTタッチワイドディスプレイが採用された。

シートのクッションはやや硬めだが、広いスペースのおかげもあって心地よさは健在。スポーティキャラを志向してもキャビン快適性の配慮も忘れていない。

【攻略のツボ】3タイプのパワートレーン、どれが一番クラウンを楽しめるか?

クラウンらしいのは、やはりV6ハイブリッド

 2Lターボ車はレブリミットまで一気に回し切る伸びやかな加速性で、パワーフィールは最もスポーティ。グレードがRSに限定されるのも納得だ。4気筒ハイブリッド車は従来の3L車に代わるクラウンの標準パワートレーン。穏やかさと力強さの高次元での両立とクラス最高水準の実用燃費が特徴。V6ハイブリッドは圧倒的な加速性能と小気味よさがあり、ふつうに走ればしっかり省燃費。資金に余裕があればV6ハイブリッド車がいいが、予算を絞るなら燃費と快適性で直4ハイブリッド、スポーティで2Lターボという選び分けをオススメしたい。

●3.5Lハイブリッド (マルチステージハイブリッド)

3.5LV6+モーターで構成。299PS/36.3kg・m(エンジン)+132kW/300Nm(モーター)を発揮。ダイレクト感溢れる加速フィールが魅力。

●2.5Lハイブリッド

カムリと共通だが、パワートレーンを縦置にしてFR駆動に変更。184PS/22.5kg・m(エンジン)+105kW/300Nm(モーター)と余力十分。

●2L直噴ターボ

先代後期に追加された2L直噴ターボが引き続き採用されたが、改良により245PS/35.7kg・mと最高馬力は10PSほど向上している。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ