車種別・最新情報[2020.06.29 UP]

DAIHATSU 新型タフトの魅力研究

先行情報で注目を集めていたタフトがついに正式発表。気になる価格やグレードラインナップをはじめ、その全貌を紹介しよう。ハスラーが独占状態のカテゴリーに勝負を挑む、その魅力とは。

●文:川島茂夫

この記事の目次

タフなデザイン+スカイフィールトップ+フレキシブルスペース=「Backpackスタイル」
【魅力1】タフで力強いデザイン
【魅力2】スカイフィールトップ
【魅力3】フレキシブルスペース
【ココも注目!】メカニズム&性能
【ココも注目!】スマートアシスト
【まとめ】対ライバルの魅力は?

関連情報

ボディタイプ:軽自動車 ボディタイプ:SUV・クロカン 国産車 新車

アウトドアレジャーを気軽にふたりで楽しむのに最適だ

’74年の初代タフトはラダーフレーム/前後リジッドアクスルの本格的なオフローダーであり、復活したのは車名のみと考えていい。ミニSUVとしてはテリオスキッドの後継とも言えるのだが、同車はラフ&オフロード志向が強く、コンセプトや適応用途では同時期にレジャー用途向けに誕生したネイキッドと合わせての後継モデルとして位置付けるべきだろう。

カテゴリーとしては軽乗用のクロスオーバーSUVになるが、上り調子のSUV市場に迎合したモデルではなく、アウトドアレジャー用途に特化した軽乗用として開発。全長が3.4m以下に制限される軽乗用では、4名乗車時のかさ張るレジャー用品の積載は不可能であり、タフトでは2名乗車を前提に後席を荷室として使いやすくするため、前後席でトリムを変更。汚れや傷に強い内装による後席格納時のタフな積載性はタフトのコンセプトを端的に表している。

190mmの最低地上高や大径タイヤ等によって向上した悪路対応力もまたアウトドアレジャー対応のひとつ。自然の風景を堪能すべく大きく開いたスカイフィールトップを全車に標準化したのも然り。アウトドアレジャーのヘビーユーザーにはもの足りないものの、日常用途を犠牲にせずにプレ&ポストファミリーが気軽にアウトドアレジャーを楽しめるのが特徴だ。

基本の車体は先に登場したタントをベースとして、最低地上高増は大径タイヤの採用とサスストロークの中立点の変更による。4WDシステムは軽乗用では標準的な前輪の空転に応じて後輪に駆動力を伝えるビスカス式を採用。搭載エンジンもタントと共通だが、ワイドレンジのD‐CVTはターボ車のみの採用となっている。

DAIHATSU 新型タフト

●発売日:6月10日
●価格:135万3000~173万2500円
●問い合わせ先:0800-500-0182

最新技術を注いだレジャービークル
 ジープタイプのオフローダーだったかつてのタフトの名を継ぐが、新型タフトはよりカジュアルなレジャー向けクロスオーバーSUVだ。新世代のクルマづくり「DNGA」をタント、ロッキーに続いて採用。新世代ステレオカメラなど、最新の技術が注がれる。軽自動車ゆえの限りある寸法を活用する「バックパックスタイル」の提案も特徴だ。

■主要諸元(G・FF) ※オプションを含まず
●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1630●ホイールベース(mm):2050●車両重量(kg):830●パワーユニット:658cc直3DOHC(52PS/6.1kg・m)●トランスミッション:CVT●燃料タンク容量(L):30●使用燃料:レギュラーガソリン●WLTCモード燃費:20.5km/L●タイヤ:165/65R15●価格:148万5000円

■X

ベースグレードはホイールハウス/ルーフヘッダーがボディ同色となり、鉄ホイールを履く。室内はカラーアクセントなしで、メーターはシンプルな単眼タイプとなる。

■G

15インチアルミホイールや各部のブラックフィニッシュ、そしてメッキ加飾付ヘッドランプが外観上のXとの違い。室内はオレンジアクセントや革巻ステアリングを採用する。

■Gターボ

写真はOPのメッキパックを装着しているが、ノーマル状態の内外装デザインはNAのGとほぼ同一。アルミホイールの仕上げのみNAのシルバーに対してガンメタとなっている。

タフなデザイン+スカイフィールトップ+フレキシブルスペース=「Backpackスタイル」

運転を楽しむ「クルースペース」

遊びを楽しむ「フレキシブルペース」

【魅力1】タフで力強いデザイン

デザイン性と使い勝手を両立

キャビンの実長も含めて、パッケージングはハイト系に等しい。ボンネット長が長く見えるのはフロントピラー周りと直線を基調にしたデザインによるが、車両感覚のつかみやすさを求めた結果でもある。ホイールアーチ周りなど、泥跳ね受けやすい部分を無塗装の樹脂仕立てするのはSUVでは常套手段だが、プレスラインを少なくするなど、SUVイメージの追求だけでなくアウトドアレジャーに於ける実践的な使い勝手への配慮が利いたスタイルである。

限られた寸法の活用はダイハツのお家芸だ。寸詰まりではない外観と最大限の室内空間を実現。

■ノーマル仕様

■メッキパック装着車

ディーラーOPのメッキパック/ダークブラックメッキパックは前後ガーニッシュのセット。

3つのスタイルパックを用意

GとGターボには3種類の外装セットがオプション設定される。このうちクロムパックはターボ車専用オプションとなっている。

※ブラックパックの写真はダークブラックメッキパック(標準取付費込み5万2536円)装着車。クロムパックの写真はメッキパック(標準取付費込み4万1316円)装着車。

■ホワイトパック(5500円)

ホイールやミラー、ドアハンドルを白塗装に。ホイールは鉄製だ。

■ブラックパック(1万1000円)

ミラーとドアハンドルは黒メタリック、ホイールはガンメタに。

■クロムパック(1万6500円)

メッキのドアハンドルとシルバー塗装のホイールを装着する。

【魅力2】スカイフィールトップ

アウトドアの楽しみがアップ

ガラスサンルーフは開閉機構を備えるのが一般的だが、スカイフィールトップはルーフ長の3分の1に近い開口面積を実現するため、固定式としている。しかも豪華にも全車標準装着というから驚く。ウインドウとともに、視界拡大の車体構造を基本とした設計だ。装備名どおりの空、あるいは路傍の木々を車窓の一部として取り入れることで、アウトドアレジャーの楽しみを倍増。全車標準化することで逆にユーザーへのコスト負担を最小限にしているのもとても良心的だ。

スーパーUV(紫外線)&IR(赤外線)カットガラスを採用し、日焼けや温度上昇といった影響を抑制している。

ガラスルーフは開閉シェード付き。統一装備としてコストを抑え、標準装備化が可能に。

【魅力3】フレキシブルスペース

アレンジ自在の積載空間

プレミアム感にこだわれば荷室まで客室の延長でしつらえるのが常だが、新型タフトは逆に後席周りを荷室の延長としてとらえている。キャビン後半だけ見れば商用車的にも思えるが、後席の仕立てはファミリーユースにも十分。アウトドアレジャー向けに後席格納時を標準設定にしたと理解すればいいだろう。ただし容量追求型ではなく、濡れ物や汚れ物への対応を重視した設計であり、ミニバンのような積載の多様性を優先するユーザー向けとは言い難い。

積載時に配慮した後席シートバック素材などにより、遊び道具も気兼ねなく積める。

後席フラット状態のほか、デッキボードを外してアンダーデッキを使ったアレンジも。

【ココも注目!】メカニズム&性能

タント、ロッキーに続くDNGAモデル。ただしD-CVTはターボのみ

基本部分はタントを踏襲。DNGA(Daihatsu New Global Architecture)による最新メカニズムを搭載している。

■ターボ

■D-CVT

■NA

タントから採用された新開発直3ターボエンジンは遊星ギヤを加えて伝達効率と変速比幅を拡大したD-CVTを採用。力強くスムーズだ。

直3NA(自然吸気)エンジンもDNGAだが、CVTは従来型。タントと違い軽量ゆえの選択だ。

ボディの着力点(作用点)を結合。アンダーボディの主材がスムーズに結合され、サス応答性や安全/強度/快適性能が向上。

【ココも注目!】スマートアシスト

新型ステレオカメラの採用で検知性能が向上し、夜間歩行者にも対応。路側逸脱警報などの新機能も追加されている。

電動パーキングブレーキをダイハツで初搭載。ACC作動時の停車保持により渋滞走行もラクに。

【まとめ】対ライバルの魅力は?

子育て中を除けばあらゆる世代が気軽に多様に楽しめる

ダイハツは軽乗用の可能性拡大に積極的で、積載性を軸にレジャー向けに企画されたウェイクや広い室内を楽しむムーヴ キャンバスなど適応用途を細分化したモデルを多数用意している。その一翼も担うのが新型タフトで、その分野はアウトドアレジャーである。

さらに言えばダウンサイジングの尖兵的な存在でもある。ファミリー&レジャーには厳しいが、基本用途が2名乗車なら問題ない。全車速型ACCも標準装着するターボ車ならば長距離用途もさほど苦にならず、NA車との価格差も手頃。プレ&ポストファミリーが日常とレジャーを楽しむには最適であり、維持費も含めた経済的な負担が減少すればその分使用頻度も高くできる。若い世代向けのようにも見えるが、生活でも遊びでも気軽に多様な使い方ができ、リタイヤ世代にとっても注目すべきモデルである。

【ベストコスパグレード】Gターボ・4WD(173万2500円)

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