新型車比較・ライバル車対決
更新日:2020.06.30 / 掲載日:2020.06.30

DAIHATSU タフト VS SUZUKI ハスラー 先取り対決

icon DAIHATSU 新型タフト 価格帯:135万3000-173万2500円

■主要諸元(Gターボ FF) ●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1630 ●ホイールベース(mm):2460 ●車両重量(kg):840 ●搭載エンジン:直3DOHCターボ(64PS/10.2kg・m) ●駆動方式:FF ●トランスミッション:CVT ●最低地上高(mm):190 ●タイヤサイズ:165/65R15(※諸元は編集部調べ)

icon SUZUKI ハスラー 価格帯:136万5100-174万6800円

■主要諸元(ハイブリッドXターボ4WD) ●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1680 ●ホイールベース(mm):2460 ●車両重量(kg):880 ●パワーユニット:658cc直3DOHCターボ(64PS/10.0kg・m)+モーター(2.3kW/50N・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード総合燃費:22.6km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/リーディング・トレーリング(R)●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)アイソレーテッド・トレーリング・リンク式(R) ●最低地上高(mm):180 ●タイヤ:165/60R15 

その1 走り& 安全運転支援

  • タフト

    DNGAモデル第三弾となるタフト。シャシー&パワートレーン、運転支援機能はタントと同世代で、タントと同様に相当高い走行性能を持っていることが予想できる。(※写真はタント)

  • ハスラー

    マイルドハイブリッドの標準化や最新NAエンジンの採用など、動力性能の大幅強化もハスラーの強み。ターボ車にはACCも備わるなどロングドライブ適性も十分に備える。

LKA制御に少し差が出るが、ともにトップレベルの実力を持つ

 市街地走行燃費はマイルドハイブリッドのハスラーが有利だが、タントの出来からしてタフトの実用燃費や余力感もかなり期待できる。4WDシステムは両車ともにビスカス式なので本格オフロードには不向きだが、最低地上高は十分。ラフロードレベルならばなんの不満も感じないだろう。運転支援機能の中核を担うACCは両車ともに前車追従停車までカバーする全車速型だが、停車保持機能はタフトのみ。LKAはハスラーがはみ出し抑制型、タフトが走行ライン制御型となる。運転支援機能はタフトが一歩リードしているといえる。

その2 荷室&ユーティリティ

  • タフト

    L上下2段式のラゲッジボードを備えており、後席格納時の床面は完全にフラットになる。防汚素材の巧みな配置も見所。アウトドアレジャーへの適性はかなり高い。(※写真はプロトタイプ)

  • ハスラー

    Lタフトと同様に荷室床面は汚れに強い防汚仕様だが、床面のスライド機構も備えるなどアレンジ面は一歩リードしている。床下には小物の収納に便利なアンダーボックスも配置。

ともに積載性を重視した設計だが、アレンジ面に微妙な差あり

共にアウトドアレジャーで活躍できるキャラが売りだが、キャビン後半のスペースの使い方は微妙に差がある。ハスラーの後席はワンタッチダイブダウンとスライド機構を備えており、荷室の多様性を高めた設計。低めの床面構造の採用など荷物積載性にも優れる。ファミリー&レジャー兼用で使い倒せるタイプだ。一方、タフトの後席はシンプルなバックレスト前倒式でありアレンジ面などは及ばないが、バックレスト背面や左右ドアトリムは汚れや傷に強い内装仕立てを採用。シート格納時に遠慮なく使えるアクティブさが光る。

その3 キャビン空間

  • 広々としたガラスルーフ「スカイフィールトップ」は全グレードに標準装備される。お値ごろなXでも開放感溢れるキャビン空間が楽しめることは大きな武器になるだろう。

  • ワゴンRから発展したモデルだけに、後席スライド機構や多彩な収納機能など、ハスラーのキャビンユーティリティはかなり優秀。実用車としての基本性能の高さも見逃せない。

タフトのガラスルーフは唯一無二のアドバンテージ

 両モデルともハイト系に近いパッケージングを採用し、高い室内高を活かしたキャビンスペースを持つ。男性4名が過ごすにも余裕だ。タフトでも不足はないが、ハスラーには後席スライド機構が採用され、最後位置にセットすればレッグスペースはさらに拡大する。前席と距離が開きすぎる感もあるが、停車中の車内作業では便利かもしれない。タフトの美点は頭上に大きく開口したガラスルーフの設定。全グレード標準装着とこのクラスにしてはかなり思い切った設定だ。開放感と見晴らしがアウトドアの楽しみを倍加してくれるだろう。

【結論】後席/荷室の 使い勝手面が 両車の争いのキーポイント

 共にクラストップの走行性能と安全運転支援機能が与えられるなど、新世代の軽SUVにふさわしい完成度を持つが、キャラは微妙に異なる。ハスラーは多彩なキャビン機能を持つ、いうなればワゴンRのSUV仕様と考えてもいい。適応用途は拡大しているとはいえハイト系ミニの基本線を崩していない。一方、タフトはハスラーほどファミリーユースの使い勝手を重視していない。このあたりは簡略化された後席機能に現れ、むしろ後席格納時の2名乗車で荷室をガンガン使いたおせる設計思想を強く感じる。乗員重視か? 荷物重視か? そのあたりの好みの差が両車を選ぶ時のポイントになるだろう。

icon タフト オススメグレード Gターボ

一般的な用途あるいはキャラを楽しむなら装備意匠優先でNA車のXを選ぶのが効率的だが、レジャー用途まで考えればターボ車がいい。グレードの価格差は相応であり、実用志向なら内外装装備がシンプルなGで十分だ。

icon ハスラー オススメグレード ハイブリッド Gターボ

長駆レジャーも念頭に選ぶなら先進運転支援機能とターボは必要要件。装備揃えでのNA車との価格差を考えてもコスパは同等以上。最上級仕様になるが、ダウンサイザー狙いのコンセプトに最も忠実なモデルだ。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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