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更新日:2020.02.28 / 掲載日:2020.02.28

【日産 ルークス】デイズから進化したプロパイロットを搭載。全車マイルドハイブリッド

文●大音安弘 写真●日産自動車

 日産自動車は、2020年2月25日、新型となる軽スーパーハイトワゴン「日産ルークス」を発表。同年3月19日より発売する。価格は、141万5700円~206万6900円となる。
 これまで日産の軽乗用車は、「デイズ」シリーズに統一され、先代モデルの軽スーパーハイトワゴンは、「デイズ ルークス」を名乗っていた。しかし、新型では、その名称を初代同様、シンプルに「ルークス」へと改めた。名前を改めたが、その生い立ちは、先代となる「デイズ ルークス」同様に、デイズの派生モデルとなる。新型では、最新型デイズのコンポーネントを使い、日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社NMKVのマネジメントのもと、日産自動車が企画、開発。そして、三菱自動車が製造を担当している。2020年2月6日に発表された三菱の軽スーパーハイトワゴン「ekスペース/ekクロス スペース」は、姉妹モデルに当たる。

広さと使い勝手の良さを感じるミニバン風スタイル

「ハイウェイスター」

 新型ルークスのエクステリアは、デイズのイメージを受け継ぎながら、よりワゴンらしい専用デザインを採用。軽規格枠をフル活用するボディは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1780mmとし、先代比で全高が5mm高められた程度だが、もっとも大きな変化はホイールベースにある。先代比+65mmとなる2495mmとすることで、車内のゆとり拡大へとつなげている。
 スタイルは、シンプルな「スタンダード」とカスタム仕様の「ハイウェイスター」の2タイプ。とくに個性を強めたのが、「ハイウェイスター」だ。スポーティな印象だけでなく、ワイド感を強調することで迫力あるスタイリングに。さらにハイウェイスターのキャラクター性を強める「エクステリアブラックパッケージ」や「エクステリアクロームパッケージ」などを個性的なオプションも用意した。ボディカラーは、それぞれのタイプ別の専用色を含め、2トーンが5色、モノトーンが12色の全17色を設定する。

「スタンダード」

快適な空間を追求!質感を高めたインテリア

「スタンダード」仕様のインテリア

 インテリアもハイト化されたルークスのために、専用デザインを取り入れた。特徴的なのがダッシュボードとドアトリムを水平基調の一体デザインで、これより開放感を演出。より広さと視界のよさを感じられるようになった。
 外観同様に、インテリアのトリムとカラーもタイプにより異なる。スタンダード仕様では、明るいベージュ内装とし、温かみのあるリラックスできる空間に。一方、ハイウェイスターは、ブラックを基調に、ブルー&ブラックのコンビシートを組み合わせた上品な仕様に。さらにオプションで、ブラック&モカを組み合わせたモダンな「プレミアムグラデーションインテリア」の選択も可能だ。

  • 「ハイウェイスター」

  • 「プレミアムグラデーションインテリア」

機能性を高めた広々キャビン

 キャビンスペースは、大人4人がゆったり過ごせるクラストップレベルを確保。移動中の快適さにつながる膝まわりのスペースも広く、とくに後席のニールームは、795mmとゆったりしている。後席の室内高は1400mmあり、小さな子供なら立ったまま着替えることができるほど。また後席に320mmのロングスライドレールを採用することで、前席から後席の子供のケアも楽に行えるように配慮した。
 買い物やお出かけで活用されるラゲッジルームは、リヤシートを最前部までスライドさせると、675mmの奥行きが生まれ、48Lのスーツケース4個を収めることができるという。小物を収める床下収納も設けられている。軽スーパーハイトワゴンの必須アイテムである後席スライドドアの開口部は、650mmと広めに確保。新機能として、セレナで好評な片足を車体の下にかざすだけで自動開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」も両側に採用することで、荷物を持ったまま、子供を抱えた状態での乗降も楽に行えるのもポイントだ。

デイズからさらに進化したプロパイロット

 先進安全機能も、より進化。運転支援技術「プロパイロット」は、新たにミリ波レーダーを搭載することで性能向上を図った。これにより自動車専用道路で、全車速追従機能付きACC作動時に、より遠くの先行車の状況を検知し、スムーズな制御を可能としている。この他にも、前方を走行する2台前の車両まで検知し、警告を行う「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車として初搭載。さらにハイビームアシスト付きの「アダプティブLEDヘッドライトシステム」、車両進入禁止標識、最高速度標識、一時停止標識の3つの検知する「標識認識機能」、ふらつきの検知と警報を行う「インテリジェントDA」、「先行車発進お知らせ機能」などを採用。さらに衝突被害軽減ブレーキである「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は、ミリ波レーダーの採用により夜間での性能が向上されている。このほか、先進機能としては、ハイウェイスターシリーズに、事故の際の自動通報機能などを行う「SOSコール」を標準化している。

  • 「アダプティブLEDヘッドライトシステム」

  • 「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」

  • 事故の際の自動通報機能などを行う「SOSコール」

マイルドハイブリッドのパワートレイン

プレゼンテーションを行った日産自動車株式会社 執行役副社長 星野朝子氏

 パワートレインは、デイズ同様、自然吸気エンジンとターボエンジンを設定。いずれもマイルドハイブリッド仕様となる。自然吸気仕様では、660cc3気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力52ps/6400rpm、最大トルク60Nm/3600rpmを発揮。燃費消費率は、20.8km/L~18.2km/L(WLTCモード)とする。ハイウェイスターのみに設定されるターボ仕様は、660cc3気筒DOHCターボエンジンを搭載。最高出力64ps/5600rpm、最大トルク100Nm/2400~4000rpmを発揮。燃費消費率は、18.8km/L~16.4km/L(WLTCモード)となる。トランスミッションは、全車CVTとなり、4WDも全グレードに設定される。

プレミアムスポーティな「オーテック」第5弾モデル

 ルークスには、軽自動車初となるカスタムモデル「オーテック」を設定。「セレナ」「ノート」「エクストレイル」「リーフ」に続く、第5弾モデルとなる。自然吸気エンジン車「X」をベースに、専用デザインの内外装を与えることで、質感を高めているのが特徴だ。ボディカラーは専用色が選択でき、内装色は専用品となる。ドレスアップと機能パーツの追加を基本とし、走行性能に関わるチューニングは施されていない。価格は、174万7900円~188万2100円となる。


日産 ハイウェイスターGターボ プロパイロット エディション(CVT)

全長×全幅×全高 3395×1475×1780mm
ホイールベース 2495mm
車両重量 1010kg
エンジン 直3DOHCターボ+モーター
総排気量 659cc
エンジン最高出力 64ps/5600rpm
エンジン最大トルク 10.2kgm/2400-4000rpm
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
タイヤ前後 165/55R15






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グーネットマガジン編集部

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