新型車情報[2020.01.24 UP]

弱点らしき弱点がないライズ 十分アリな一台だ

 今回の試乗ルートには込み入った市街地が含まれていない。軽量小型のライズの大きな長所となる頻繁な発進停止や狭い場所での取り回しやすさの威力が発揮できたのは駐車場での取り回しくらいだ。快適に走らせている時はサイズを意識させないRAV4は、駐車しようとするとサイズが一回り大きくなったように錯覚してしまう。都市部での日常使いが多いとなると、ライズがいいに決まっている。

 長距離を走って遊びに出掛ける。あるいは林道のようなラフロードに入ることもある。仮にライズが4WD車だったとしても、こんな使い方ではRAV4がいい。乗員の寛ぎ感や、荷物の積載性にしても同様にRAV4が上。ファミリー&アウトドアレジャー向けSUVの優等生なのだから当然だ。

 問題は日常用途とレジャー用途のバランスと、それぞれに要求するレベル。たまに遠出もしてアウトドアレジャーを楽しみたいというレベルならば、ライズでも不足はない。タウンユースが主体ならなおさらだろう。運転支援機能の出来も含めて予算に余裕があるならばRAV4を勧めるが、これから色々と遊び方を考えていきたいならばライズが手頃。SUVのみならず、この価格帯で買えるモデルの中でもバランスの良さはピカイチだ。上級モデルからの乗り換えを考えているダウンサイザーでも満足できるモデルといえよう。

この記事の目次

チェック ポイント1. ドライバビリティの 違い
チェック ポイント2. 燃費の違い
チェック ポイント3. キャビン空間の違い
チェック ポイント4. ラゲッジ& ユーティリティの違い
チェック ポイント5. 安全&運転支援機能の違い
チェック ポイント6. インフォテインメント機能
ライズ&ロッキー VSライバル車、このモデルにも注目!

チェック ポイント1. ドライバビリティの 違い

ライズ

アクセルペダルの踏み込みに対して俊敏に反応。CVT特有のラバーバンド感覚を微塵も感じさせない走りが印象的。サスチューンはやや硬めで安定性も申し分ない。

RAV4

正確にラインをトレースできる素直なステアリング特性や、カッチリした剛性感、しなやかな足さばきは、RAV4がミドルSUVであることを物語る。良質な走りはクラストップレベルだ。

● 性能の差は当然だが味付けの違いにも注目  性能差はもちろんのこと、味付けも大きく違う。RAV4は繊細かつ穏やかなコントロール感と力強さが特徴であり、フットワークも含めてゆったりと過ごせる。ライズはダッシュの利いた加速感や引き締まったサスの軽快なフットワークが売り。元気よくエンジンを回せるタイプで、1Lターボとは思えぬほどスポーティな走りも楽しめる。

●ライズ VS RAV4 乗り比べ燃費結果 ●走行距離:265km (高速道路:185.8km/一般道路:79.4km)

チェック ポイント2. 燃費の違い

● RAV4のガソリン車は想像以上に燃費が優秀  ライズは山岳登坂路以外のすべてのステージで20km/Lを超えてきた。平均車速が低くなるほど伸びる傾向にあり、どちらかと言えばタウンカー的な特性だ。RAV4は平均車速の影響が少なめであり、登降坂路を除けば19km/L前後で推移。ミドルSUVとしてはかなりの省燃費モデルという一面も感じさせてくれた。

チェック ポイント3. キャビン空間の違い

ライズ

室内長は1955mmと大きめだが居住性優先ではなく、ラゲッジとのバランスを取った設計。仕立ての部分でややチープさを感じる部分もあるが、このクラスとしては十分な広さだ。

RAV4

パネルやトリム、前後シートの素材感はミドルクラスの平均を凌駕。高めのアイポイントがもたらす視界の良さもあって、前後左右の見切りも良好。サイズはあまり気にならない。

● ライズのキャビン空間はコンパクトとは思えぬほど広々  キャビンスペースに車体寸法ほどの差を感じないのは、ライズのスペース効率の良さゆえ。それでもRAV4は一回り余裕があり、後席の座り心地の違いや内装の質感で1ランク上の寛ぎが味わえる。ウインドウからの見晴らしはライズが良好。これは車両感覚の掴みやすさにも繋がるが、風景を楽しめる点は負けていない。

チェック ポイント4. ラゲッジ& ユーティリティの違い

ライズ

ラゲッジはこのクラスとしては遜色ない容量を持つ。床面はボードの組み合わせで上下2段の高さ設定が可能。アンダーフロアも便利に使えるなど、ユーティリティも優秀だ。

RAV4

ミドルサイズが生み出す余裕はラゲッジの広さにも現れる。幅広な開口部や段差のない床面構造など、実用面にも考慮した設計も見所。荷物も優先するならばRAV4が一歩以上リード。

● スペース&使い勝手はRAV4が一歩リード ラゲッジスペースと使い勝手は適応用途への影響が大きい。後席使用時の奥行きはライズが30cm近く少なく荷室幅も狭い。大容量の床下収納やポケッテリアの充実など、小技を利かせた工夫も注がれているため、同車格モデルには負けないが、4名乗車を基準に考えるならRAV4には一歩譲ってしまうのは仕方がないだろう。

チェック ポイント5. 安全&運転支援機能の違い

ライズ

合計17種類の安全&運転支援機能を持つ次世代型スマートアシストが用意されるが、ACCとLKAは上級グレードにしか装着されない。走りの安心感が大きく変わるので装着グレードを選びたい。

最新のトヨタセーフティセンスにはLTAなどの上級運転支援機能も設定。RAV4は全グレードにフル機能が標準装着されるなど、ライズ/ロッキーに比べると、機能面も装備設定も上だ。

● 共に最新システムを搭載するが機能&装着設定はRAV4に軍配 機能装備を比較すると同等のように思えるが、ライズの全車速型ACCには停止保持機能はなく、LKAの車線維持もRAV4が高機能型だ。さらに大きな違いはそれらのグレード展開。RAV4は全グレードに標準装着されるが、ライズで標準装着されるのは最上級グレードのZに限定されてしまうのは残念。

チェック ポイント6. インフォテインメント機能

ライズ

オーディオレスが基本で複数の純正OPから選ぶカタチ。トヨタがこれから普及を目指すDAはスマホ接続が前提となるが、ナビの操作感は独立型に比べると癖があるのは否めない。

RAV4

オーディオレス仕様はライズ/ロッキーと同様だが、単独で通信が可能なDCMが標準装着されているため、OPのT-CONNECT対応ナビを装着すれば、スマホ連携無しでも最先端機能が利用できる。

● 共に通信連携ナビが主力ライズは最新のDAも選択可能 両モデルともナビ&オーディオ関連はOP設定。共に従来の自立型ナビシステムを選ぶことができるが、ライズは現行カローラから採用が始まったディスプレイオーディオ(DA)も選ぶことができる。また通信連携を利用する場合は、RAV4はDCM(専用通信機)が標準装着されているが、ライズはスマートフォンを接続する必要がある。

ライズ&ロッキー VSライバル車、このモデルにも注目!

モーターとの協調制御はなかなか巧みで、低中速域のスムーズな加速はライズ/ロッキーとも互角に戦える。悪路走破支援機能を持つこともクロスビーのストロングポイントだ。

単眼カメラとレーザーレーダーで検知を行うデュアルセンサーブレーキサポートや全周囲モニターの装着など安全機能は充実。運転支援機能がレス仕様なのは本当に残念。

SUZUKIクロスビー 価格帯:179万8500~218万5700円

● 走り&ユーティリティはなかなかの実力派  ハスラー譲りの個性の強さを売りにするが、ソリオから発展してきたモデルであるため、キャビン&ラゲッジもしっかり使える。1Lターボ+モーター(マイルドハイブリッド)がもたらす動力性能も侮れない。ただ、運転支援機能が非装着なのはマイナスポイントだ。

NISSANキックス 2020年 発売有力

● 北米育ちのコンパクトSUVがライバルに立候補  北米で販売されているキックスが国内販売が終了したジュークの代わりとして、2020年に導入される見込みだ。日本仕様の詳細は明らかではないが、おそらくe-POWERやプロパイロットを武器にライズ/ロッキーと戦うことになる。導入されれば話題を集めるのは間違いないだろう。

DAIHATSU/TOYOTAトール/タンク/ルーミー 価格帯:149万500~204万6000円(トール)

同じ1Lターボを搭載するが、車両重量とCVTの違いもあって、走りの印象は異なる。街乗り中心ならば十分だが、高速道路などではやや非力さを感じてしまうかもしれない。

● 普段使いのアシを探しているなら、気になるだろう  ボディタイプは異なるが、搭載するエンジンは同じ1Lターボ。ライズ/ロッキーと比べると走りは見劣りするが、キャビンは広く、アレンジも多彩で使い勝手に優れている。普段使いのアシとしてライズ/ロッキーを考えているユーザーは、価格が近いトール三兄弟も気になるはずだ。

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