カー用品・パーツ
更新日:2020.01.28 / 掲載日:2020.01.28
【グー連載コラム】PARTS COLLECTION (2020年1月)
カーナビ業界に一石を投じるべく誕生した新型サイバーナビ。定額サービスによる常時オンライン化により、車内の快適性とエンタテイメント性が大幅に向上した。スマートフォンにシェアを奪われつつある今、新型サイバーナビの魅力を紹介する。
(掲載されている内容はグー本誌2020年2月号の内容です)
定額サービスで常時オンライン。カーナビの弱点を見事に克服
業界に革命をもたらすスマートカーナビ
アプリを使用することで、簡単に地図や音楽が楽しめるスマートフォンの普及によりカーナビの需要が薄れてきている昨今。若い世代を筆頭にスマートフォンをカーナビ代わりに使用するユーザーが多く、自動車メーカーもスマートフォンとの接続を前提としたディスプレイを装備する車を多く展開してきている。最近発売されたダイハツ・ロッキーもスマートフォンとの連携を前提としたディスプレイオーディオを標準装備している。
正直なところ、カーナビがスマートフォンに勝る部分は少ないといっても過言ではないが、カーナビの方が優れている部分も当然ながらある。スマートフォンをメインに使っている人であればわかると思うが、トンネルなどに入った時にGPSが拾えず固まったり、着信があったときに案内画面が隠れてしまう…など、小さいことながらもストレスを感じることがある。ただ最近ではGPSが届かない場所でも加速度センサーなどを用いてルート案内を可能とした地図アプリもたくさん存在する。不具合修正やアップグレードなど、定期的かつ即座に対応できるスマートフォンアプリはやはりカーナビにはない最大の魅力であるといえる。そんな苦戦を強いられているカーナビ業界ではあるが、先日カーナビ大手メーカー・パイオニアから起死回生の製品「サイバーナビAVIC-CQ910」が登場した。
サイバーナビと聞けばピンとくるユーザーも多いかと思うので具体的なナビゲーション機能については割愛するが、この製品最大の特長が「常時オンライン」ということ。
製品に同梱されているネットワークスティックを差し込むことでドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」が定額で使用できるようになり、インターネットを通信制限なしで使うことができるのだ。これによりカーナビが常にオンライン状態となるので、面倒な地図データの更新も自動で行ってくれるし、YouTubeといった動画サイトも好きなだけ視聴することができる。さらに「アクセスポイントモード」を使用することで車内をWi-Fiスポット化することも可能だ。
そして気になる定額料金は3タイプが用意されており、1日プランが500円、1ヶ月プランが1500円、そして1年プランが1万2000円となっている。1年契約の場合1日あたり約33円の計算となり、常にクルマを使用するユーザーであればかなりお得であるといえる。逆に週一でしか使わないなんて人は1日プランを選ぶことで無駄な出費を抑えることも可能だ。
クルマのコネクティッド化が進む今、カーナビも常時オンライン化することでカーライフをより快適で充実したものにするはずだ。伸び悩んでいたカーナビ業界も今後、どのような進化を遂げていくのかが楽しみである。
CYBER NAVI AVIC-CQ910
オープン価格
AVIC-CL910-DC(8V型)
オープン価格
AVIC-CL910-DC(8V型)
AVIC-CZ910-DC(7V型)
オープン価格
AVIC-CZ910-DC(7V型)
問◎パイオニア https://jpn.pioneer/ja/ TEL.0120-944-111
docomo in Car Connect
ドコモのデータ通信(LTE)をWi-Fiを用いて利用できる車載向けのインターネット接続サービス。データ通信量の上限や利用可能データ量超過による速度制限がなく、幅広いエリアで安定した通信が定額で使い放題楽しめる。
1日プラン:500円
1ヶ月プラン:1500円(※1日あたり50円)
1年プラン:1万2000円(※1日あたり33円)