カーライフ
更新日:2019.12.23 / 掲載日:2019.12.23

レギュラー・ハイオク・軽油はどんな色?色が違う理由や見分け方について

レギュラー・ハイオク・軽油はどんな色?色が違う理由や見分け方について

グーネット編集チーム

自動車を走らせるための燃料などに欠かせないガソリンは、実際にはどんな色をしているのか?や、ガソリンの分類によって異なる色がつけられていることなどもご存知でしょうか?

今回は、3種類のガソリンにおける色と、色分けの理由、意外に多くの人がやってしまう誤給油などについて、基礎知識を解説していきます。

レギュラー・ハイオク・軽油はどんな色をしているのか?色分けされている理由は?

まず日本国内では、レギュラーとハイオクのガソリンと軽油には、次のように色をつけて販売しています。

・ガソリン(レギュラー、ハイオク):オレンジ色
・軽油:淡黄色

もともと透明のガソリンには、同じく透明色の灯油と間違えないように、あえて色がつけられています。中には、ガソリンの色を見て薄ピンクなどと感じる人もいるようですが、それでも透明な灯油と黄色系の軽油、暖色系のガソリンの色は、明らかに違うと考えて良いでしょう。

ドライバーの皆さんが給油時などに、ガソリンの色を自らチェックする機会は基本的にありません。ですが冬の時期には、灯油だと誤認して暖房器具にガソリンを入れてしまい爆発する事故なども起こっています。
そのような事故を起こさないためにも、過去に買った携行缶の中にどんな燃料が入っているか確認できるだけの知識は、持ち合わせる必要はあるといえるでしょう。

セルフスタンドの給油ノズルの色分け

セルフスタンドの給油ノズルの色分け

グーネット編集チーム

消防法では、「顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所に係る運用について」という文書の中で、セルフのガソリンスタンドにおける給油ノズルの色と表示名を次のように定められています。

・「赤」のノズル:レギュラーガソリン
・「黄」のノズル:ハイオクガソリン
・「緑」のノズル:軽油

わざわざ法律の中でこのような色を決める背景には、ガソリン自体につけられたオレンジ色などと同じように、他の種類との給油間違いを防ぐ理由があります。
特にセルフのガソリンスタンドにはお年寄りなども多く訪れますので、ハイオクやレギュラーといった片仮名の名称だけでなく、誰にでもわかるように色分けをする必要があるのです。

ハイオクをレギュラー車に誤給油してしまったら?

何らかの理由により、車種の指定燃料ではないガソリンを入れてしまった場合、「大事な愛車が壊れてしまうのではないか?」などの不安が生じることかと思います。
こちらではガソリンの誤給油をしてしまった場合の症状を紹介します。

レギュラー車にハイオク、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れた場合

まず、レギュラー車にハイオクガソリンを入れても、すぐにエンジンが壊れることはありません。ただしレギュラー車は基本的に、レギュラーガソリンを入れたときに最高のパフォーマンスが発揮できる仕組みとなっています。

ハイオクガソリンに含まれる清掃剤によって、内部の汚れが減るといった意見もありますが、それでもやはりメーカー側で定めている指定燃料を入れるのが理想となるでしょう。

一方、ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れた場合は、燃費やパワーの低下や、ノッキングが起こる可能性が高まります。こちらもすぐに車が壊れるわけではありませんが、なるべく指定燃料でもあるハイオクガソリンを入れるようにしてください。

ディーゼル車にガソリン、ガソリン車に軽油を入れた場合

誤給油で最も注意したいのが、軽油を使うディーゼル車にガソリンを入れる、またはその逆でガソリン車に軽油を入れてしまうトラブルです。この失敗をすると、次のような症状が起こります。

・ノッキングする
・煙が出る(煙の色は、入れた燃料・車の種類によって違う)
・エンジンが停止する

最悪の場合、エンジンを交換しなければいけなくなってしまうこの問題を解消するには、安全な場所に停車をして、ガソリンタンクから誤給油をした軽油もしくはガソリンを抜き取るしかありません。
そのため、誤給油で愛車に異常が発生したときには、早めにディーラーやロードサービスなどに連絡をしてください。

まとめ

ガソリンの入れ間違いによる事故を防ぐために、日本ではガソリンにオレンジ色、軽油に淡黄色をつけています。
また、初心者ドライバーからお年寄りまで幅広い人が訪れるセルフスタンドには、法令で赤・黄・緑の3色でガソリンの種類がわかるようにすることが義務付けられているのです。

これだけ明確な違いがあっても、指定燃料ではないものを入れてしまう誤給油が起こることがあります。レギュラー車にハイオク、ハイオク車にレギュラーといった誤給油では、すぐに車が壊れる可能性は低いです。
一方、ディーゼル車にガソリン給油もしくは、ガソリン車に軽油を入れた場合は、ノッキングや発煙などの明らかな異変が起こりますので、注意をしてください。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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