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更新日:2019.10.17 / 掲載日:2019.10.17
雨の日に運転をする際の注意点

グーネット編集チーム
雨の日に車を運転するとなると「事故を起こしそう」「運転しづらそう」と考える人や、“怖い”と感じる人も多いのではないでしょうか。
特に、日頃あまり運転をしない人にとっては、雨の日の車の運転に不安に感じることも多いでしょう。
雨の日に車を運転する際には、安全に運転するためにどのようなことに気を付けて運転すれば良いのかを把握し、運転することが大切です。
ここでは、雨の日の運転するコツや、運転の際の注意点についてご紹介します。
雨の日に運転が怖くなる理由は?
雨の日の運転が“怖い”と感じる理由としては以下のようなものが多いのではないでしょうか。
路面が滑りやすくなる
雨によって、路面とタイヤとの間の摩擦が低くなると、車が滑りやすくなります。そのなかで普段の感覚で運転をしていると、思いもよらぬ事故を起こす原因となってしまいます。
また、単純に滑りやすくなるだけではなく、ブレーキをかけてから車が止まるまでの距離である制限距離が伸びてしまうことも大きな事故につながる原因となりえます。
そのため、雨の日の運転はスピードを出し過ぎないようにするなどの対応が必要になりますが、十分に注意したとしても雨による滑りでヒヤッとした経験がある方も多く、雨の日の運転が怖いと感じている人も多いようです。
視界が悪い
雨が強ければ強いほど、フロントガラスからサイドミラーまで雨粒でびっしりと埋まり、何度ワイパーで拭いても拭いきれずに、水滴が残ってしまいます。このフロントガラスやサイドミラーなどに付着する水滴により、前の車や信号機、標識などが滲んで見えるなど、視界が悪くなってしまいます。また、雨の日は一面曇り空のため、昼間でも暗く、周囲が見えづらい状態が続きます。
このように、雨によって視界が悪くなり、視認性が落ちてしまうことで、事故への恐怖や不安を抱く人も多いようです。
歩行者の飛び出してくる危険性がある
雨の日は、運転者の視界が悪いのと同様、歩行者の視界も狭くなります。
例えば、歩行者は自分の傘などで視界が妨げられるだけではなく、人混みなどであれば他の歩行者が持つ傘などによっても更に視界が悪くなることがあります。また、傘のない歩行者などは、周りを確認も満足にせず急いで移動することも多くなります。
それらによって、走行中の車を視界に捉えきれず、不意に飛び出してくるということもあります。
晴れの日に比べて、雨の日は歩行者の飛び出しにつながるような要因が多く、運転者としてはいくら気を付けていても、歩行者が不意に飛び出してくれば事故につながる危険性が高いため、雨の日の運転は怖いと感じている人も多いようです。
周りの運転も不安定で、事故の危険性がある
雨の日は、運転者自身の視界が悪いように、他の車の運転者も同じく視界が悪い状態になります。そのため、雨の日の運転になれていない不安定な走行を行う人多くなり、そういった状況で運転することに怖さを抱く人も多いようです。
雨の日に起こりやすい交通事故とは

グーネット編集チーム
前述したように、雨の日の運転には交通事故の危険性を感じる方が多く、“怖い”という感じる方が多いようです。
首都高速道路の事故調査によると、実際に、晴天時に比べて雨天時の方が事故が多発しており、雨天時の1時間あたりの事故件数は、晴天時と比べて約4倍の事故が発生しています。
特に雨天時は、「施設接触事故」の発生が多く、雨天時の1時間あたりの施設接触事故の発生件数は、晴天時の約9倍となっています。
雨天時に施設接触事故を起こした際の車の速度を見ると、約6割が60km/h以上での走行中に発生しており、雨天時にスピードを出すと車がスリップしやすくなるため、事故発生につながると考えられています。
雨の日に安全に運転するためのポイント
事故を起こさないためにも、雨の日の運転時には十分な注意が必要です。
具体的に、雨の日に運転をする際には、どういった点に気を付けるべきかについて、いくつかのポイントをご紹介します。
視界不良を防止する
雨の日で運転をする際に気を付けるべき点の中でも重要なのが、ガラスやサイドミラーの視界不良を防止することです。
雨の日は窓ガラスが曇りやすく、視界を邪魔する原因となります。
少しでもガラスが曇り始めたらすぐにエアコンをつけて、視界を確保するようにしましょう。
また、サイドミラーが見えにくくなってしまった場合には、ミラーヒーターを使用することで曇りや水滴を除くことができます。
しかし、ミラーヒーターが装備されていない車種も多いため、サイドミラーに関しては、事前のメンテナンスが重要になってきます。
日頃のメンテナンスで撥水コーティングを施しておくなど、事前のメンテナンスでカバーするようにしましょう。
いつもよりスピードを落として運転する
通常の運転よりもスピードを落として運転することで、急なアクシデントに対して対応が効きやすく、短い距離で停止することができます。
路面も滑りやすくなっているので、安全第一にまずはスピードを落として走行するようにしましょう。
視界が暗くなってきたと感じたら、早めにヘッドライトを点灯させる
雨の日は視界が暗くなりやすいので、周囲に自分が運転している車を認識してもらうために、早めにヘッドライトを点灯させましょう。ハイビームでは、対向車の視界を妨げてしまうので、周囲に知らせるためのロービームを使用することをおすすめします。
周囲の車が眩しすぎないように配慮することも大切です。
事前のメンテナンスで雨対策を行う
いつもより注意深く運転していたとしても、車のメンテナンスが行き届いていないと事故につながる危険性があります。
例えば、タイヤの溝は道路上の水分を排水し、路面にしっかり吸着してグリップ力を確保するという役割があります。
溝がすり減っているタイヤでは排水効果やグリップ力がなく、スリップしてしまう危険性があります。運転前にタイヤの溝がすり減っているか事前に確認をし、減っているようでしたら交換するようにしましょう。
また、ワイパーブレードのゴムが劣化していると水が上手く拭き取れず、視界が悪くなる原因になります。
フロントガラスがきれいにならない・見えにくいと感じたときは、なるべく早く新しいものに取り換えるようにしましょう。
このように、事前にメンテナンスを行うことで、雨対策につながります。
偏光サングラスで視界をクリアにする
晴れの日に使うという印象が強い偏光サングラスですが、雨の日にも使用されることがあります。雨で路面が反射して、視界が見えづらいことがありますよね。
遮光効果がある偏光サングラスを使用することで、余計な光を防いで、視界をクリアにしてくれます。反射で周囲が見えづらい、と感じる方はぜひ取り入れてみてください。
雨の日は不意の事故が多く、いつも通りの運転ではとても危険ということがわかりました。
雨だと運転することに不安がある人でも注意するポイントや雨の対策を行うことで安全に運転をすることができます。
「怖いから乗らない」のではなく、「どういうことに気を付けたら雨の日も安全に運転できるか」を考え、事故が起こらないよう細心の注意を払って雨の日の運転に臨みましょう。