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更新日:2019.10.29 / 掲載日:2019.10.29

キャンピングカーの失敗しない選び方とは?

キャンピングカーの失敗しない選び方とは?

グーネット編集チーム

キャンピングカーと聞くと、海外で見かけるようなトラックやトレーラーをベースにした大型のものをイメージする人も多いかもしれません。実は、日本でもキャンピングカーの人気が出てきており、軽自動車をベースにしたコンパクトなものから、バスやトレーラータイプのものまで、さまざまなモデルが発売されています。

キャンピングカーは高価な買い物なので、できる限り失敗は避けたいものです。ここでは、各キャンピングカーのメリットやデメリット、使い方や使用人数に沿ったおすすめタイプをご紹介していきます。

キャンピングカーにはどんな種類があるのか

日本では、狭い国土に対応するために大小さまざまなキャンピングカーが販売されています。そんなキャンピングカーは、ベースとなる車両や形状によって大きく5つに分けることができます。それでは、各タイプの大まかな特徴をご説明してきます。

軽キャンパー

軽キャンパーとは、日本独自の規格である軽自動車のうち、主に軽ワゴンや軽トラックをベースに改造されたキャンピングカーのことを指します。ベースの車両が安いので、他のタイプに比べてトータルの車両金額を抑えることができ、キャンピングカーでネックとなる狭い道の取り回しや駐車スペースの問題も皆無です。1人や2人で旅する相棒としては最適ですが、サイズが限られるので、快適性や収納性の面では劣ります。また、最近ではスーパーハイトワゴンをベースにしたキャンピングカーも発売されています。

バンコン

バンコンは、ハイエースなどの商用バンをベースに改造されたキャンピングカーのことを指します。このタイプであれば、日本でも扱いやすいサイズで、室内が広いバンをベースにしているため改造費用も比較的抑えることができます。見た目もそこまでキャンピングカー専用には見えないため、普段使いができるのも大きなポイントです。

キャブコン

キャブコンとは、商用トラックのシャシーをベースに、専用のキャビンを取り付けたキャンピングカーです。主に日本でイメージされるのはこのタイプのキャンピングカーであり、快適に寝られる常設ベッドやトイレ、シャワーなど、一通りの装備が揃っているのもこのクラスからになります。

トレーラー

他の車両に連結してけん引するタイプのキャンピングカーをトレーラーといいます。他のタイプのキャンピングカーと違って、トレーラー部分は居住空間のみとなるので、広いスペース確保できることが特徴です。一方、駐車用の大きなスペースが必要だったり、けん引免許が必要な場合があることに注意が必要です。

バスコン

日本でいうところのマイクロバスを改造して製作されたキャンピングカーをバスコンといいます。車内スペースが非常に広いので、2つの空間に区切ったレイアウトも可能になってきます。一方、車両が非常に大きいので、車両の置き場や旅先の駐車スペースには注意が必要です。

1~2人に適したキャンピングカーの選び方

1~2人に適したキャンピングカーの選び方

グーネット編集チーム

1人もしくは2人で旅をする場合、軽キャンパーや小さめのバンコンがおすすめです。軽自動車でも、軽バンや軽トラックを改造したモデルに加え、スーパーハイトワゴンを改造した車種もあり、バンコンについても、タウンエースのような小型のバンをベースにしたタイプもあります。

こうした小型のタイプを選ぶときは、必要な装備のレベルを決めてから車種を選ぶことが重要です。車内で寝るだけでよければ、費用的にはかなり抑えることができますが、旅のスタイルによっては、電子レンジやテレビ、テーブルやサブバッテリーが必要になる場合もあるでしょう。限られた空間だからこそ、自分が必要な機能を満たしているのかを吟味することが重要になるのです。

大人数に適したキャンピングカーの選び方

4人以上で使用する場合には、最低でも大型のバンコンを選ぶ必要が出てきます。バンコンでは、本格的なキッチンやトイレ、シャワーを設置することはスペース的に難しく、居住性はキャブコンに劣りますが、ベースにしている車両が商用バンであるため、普通車と走行感覚が近いのも大きなメリットです。

もちろん、大人数に見合った装備や快適性を求めるのであれば、キャブコンがおすすめです。キッチンやトイレ、シャワー、常設ベッドなどを配置できるのがキャブコンのメリットだからです。バンコンまでは車中泊の延長線上であるのに対し、常設ベッドのあるキャブコンであれば、就寝時にリビングを変形させなくてもいいので、一気にキャンピングカーに乗っている雰囲気が出てきます。また、バスコンも室内が広く、リビングスペースもきちんと確保できるので、大人数に適したキャンピングカーといえます。

キャンプや長期滞在に適したキャンピングカーの選び方

次は、キャンプや長期滞在に適したキャンピングカーを選ぶポイントです。キャンプ目的の場合にはサイドオーニングと呼ばれる展開式の屋根が付いたモデルがおすすめです。一部のモデルでは、サイドオーニング部分をテントの空間のように仕切ることができるので、車内のスペースが限られていても、テーブルやイスを置いて広いリビングスペースが確保できます。

長期滞在に適したキャンピングカーとなると、積載性や収納スペース、快適設備の有無が非常に重要になってきます。数泊程度の短期であれば、日帰り入浴施設を利用したり、道の駅のトイレなどを利用することで代用できますが、1週間を超えるような長期の移動の場合、トイレやシャワーがあることが必須になってきます。

特にトイレについても、簡易的なポータブル式トイレだけでなく、容量が大きいカセット式や大型のキャンピングカーに設置されるマリン式などがあるため、使い勝手をよく考えて選択することが重要です。また、長期間の旅行となれば、常設のベッドがあり、荷物の収納スペースも十分に確保されているタイプがおすすめです。毎晩ベッドを設置するために車内のものを片付けてレイアウトをやり直していたのでは、それだけで疲れてしまいます。長期滞在では、快適性こそが重要なポイントとなるのです。

普段使いができるキャンピングカーの選び方

クルマを何台も保有する余裕がなかったり、自宅の駐車スペースに限りがある場合には、そのキャンピングカーを普段使いができるかどうかも重要なポイントになってきます。まず、ほとんどの軽キャンパーであれば、サイズ的に普段使いは十分に可能ですが、乗車定員が2名などに制限される車種もあるので、購入する前に確認が必要です。

他にも、車両と取り外しができるトレーラーについても、置いておく場所さえ確保できれば、連結する車両は普段使いが可能です。ただし、トレーラーの種類によっては、けん引能力などの車種の制限があるため、事前に確認が必要です。

バンコンについても、4ナンバーサイズの比較的コンパクトなバンをベースにしたキャンピングカーであれば、全高が2m以下に抑えられているので、日常的に使用することができます。他には、比較的コンパクトなキャブコンであれば、日常的に使えないわけではありませんが、どうしても高さ制限などがネックになるので、住んでいる地域によっては、普段使いが難しい場合も出てきます。

まとめ

ここまでキャンピングカーのタイプごとのメリットやデメリット、使い方から選ぶキャンピングカーのタイプをご説明してきましたが、キャンピングカーを買う前には、どのように使うかのイメージを持つことが非常に重要です。

例えば、一口にベッドといっても、常設タイプの大型なものから、ポップアップルーフで寝るものまで、さまざまなタイプがあります。数泊程度の旅行に使用し、料理をしないのであれば、普通車の運転感覚に近いバンコンタイプがおすすめですが、長期滞在をした場合、快適性が高いキャブコンやトレーラー、バスコンがよいかもしれません。

最近では、軽のスーパーハイトワゴンをベースにしたコンパクトなタイプのキャンピングカーも話題になっています。

駐車スペースや使用人数、普段使いの有無や装備など、必要なポイントをチェックしてから購入するようにしましょう。

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グーネットマガジン編集部

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