レクサス、ラグジュアリーSUV「RX」をマイナーチェンジ

エクステリアデザインは、グリルに抑揚をつけ、中心部に向けて押し出した立体造形のL字モチーフのブロックメッシュパターンのスピンドルグリル、フロントバンパーからドアサイドまでのキャラクターラインに連続性を持たせたサイドビュー、リヤバンパーサイドからパンパーの下側につながるラインと、リヤピラー下端のウインドウグラフィックを車両後方へと抜ける造形としたリヤビューなど、よりエレガント＆力強さを表現したスタイルになっている。さらに、フロントのヘッドランプはユニット形状を従来型より小型化してシャープな印象を持たせたほか、リヤコンビネーションランプは上下ともL字モチーフを4つ重ねたデザインとしている。

インテリアは、高い質感はそのままに、充電用USBの増設、スマホ収納ホルダーの追加、リモートタッチ（タッチパッド式）、キーを所持してリヤバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアが自動開閉するハンズフリーパワーバックドアなどを採用したほか、12.3インチワイドディスプレイは新たにタッチディスプレイ式にし、SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoに対応した。「RX450hL」グレードは、セカンドキャプテンシート（6人乗り）をメーカーオプションで用意するとともに、サードシートは室内スペース、ラゲッジスペースを重視した2種類のシートポジションを搭載して、シーンに合わせて使い分けができるようになった。

ボディは、スポット溶接の打点の増加、構造用接着剤の接着範囲の拡大などフレームを高剛性にし、サスペンションはハブベアリングの剛性を高めることで車両の応答性を向上させるとともに、リヤスタビライザーバー径を拡大してアンダーステアの軽減とロールの低減をしたほか、コーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシスト（ACA）の採用、EPSのチューニングの改良などにより、リニアなステアリングフィールと思い描いたラインを正確にトレースできる高い操縦安定性を実現している。さらに、フリクションコントロールダンパーを備えたショックアブソーバー、シームレスな連続可変制御ができるNAVI・AI-AVS（グレード別設定）を採用することで、しなやかな乗り心地＆フラットで安心感のある走りも両立している。

メーカーオプションの世界初のブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム（AHS）は、光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHS。LEDの光を適切なタイミングで点灯＆消灯して配光を細かく制御することにより、ハイビームの照射範囲を広げられるので、対向車や先行車を眩惑することなく、歩行者、標識などを早く確認することができる。また、予防安全パッケージ「Lexus Safety System＋」は、昼間の自転車運転者、夜間の歩行者も検知できる「プリクラッシュセーフティ」など機能を強化するとともに、運転支援時にドライバーにとって自然で安心感のある車両挙動を追求した。

スポーツモデルの「Fスポーツ」は、F メッシュパターンのスピンドルグリル＆サイドグリル、スピンドルグリル、フロント＆リヤパンパー下部に漆黒メッキ、ブラック塗装のドアミラー、ダークプレミアムメタリック塗装の20インチアルミホイール、スポーツシート、アルミ製ペダルなど、内外装にスポーティさを高める専用パーツを採用し、しなりや微振動を速やかに吸収するパフォーマンスダンパー（フロント、リヤ）を搭載することで、ハンドリング特性をよりシャープにするとともに、乗り心地＆静粛性を向上させた。さらに、「RX450h Fスポーツ」グレードにはロールを抑制する電動アクティブスタビライザーを備えて、よりフラットな車両姿勢も実現している。