車のニュース[2019.08.13 UP]

HONDA新型N-WGN 常識を覆す実力派Kカーが誕生!

●発売日:2019年8月9日●価格帯:127万4400〜179万3880円●販売店:ホンダカーズ店●問い合わせ:0120-112010

N-BOXの登場により、軽自動車の世界でも揺るぎない地位を固めているホンダだが、ハイト系のN-WGNも新型に生まれ変わった。N-BOXで好評のメカ&装備は同等か、それ以上のものが投入されるなど、その実力はかなり気になる。全貌が明らかになった新世代軽自動車の魅力をお教えしよう。

●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之

この記事の目次

【N-WGN】全部入りのスタンダード軽鮮やかに登場!
装備&メカニズム解説
【新型N-WGN結論】今、購入できる軽自動車の中では最高レベルの実力を持つ1台

関連情報

ボディタイプ:軽自動車 国産車

【N-WGN】全部入りのスタンダード軽鮮やかに登場!

【N-WGN Custom】

ダウンサイザーを意識した1ランク上の工夫に注目

サイズを意識させない使えるキャビン/ラゲッジ
心地よく過ごせる落ち着いた空間。これも新型のコンセプトの一つ。

全周囲視界の良さや低床構造のフラットフロアがもたらす広々キャビン&使えるラゲッジなど、快適に過ごせる工夫もてんこ盛りだ。

上位モデル譲りの安全&運転支援が標準装備
ホンダセンシングの標準装備化も目玉のひとつ。

さらに新型に搭載されるホンダセンシングは、渋滞追従機能などの上級機能も追加された最新仕様で、N-BOXよりも高機能型が搭載されているのだ。

大人気N-BOXの流れを受け継ぐメカ&装備を投入

ホンダが創る新世代の軽自動車として誕生したNシリーズは、時代に合わせた多様化戦略やハードウェアの刷新に積極的であることが特徴だ。現在は第二世代モデルに切り替わっている最中であり、第一世代で得た情報と技術蓄積からリニューアルを敢行したモデルが投入されている。今回投入される新型N-WGNは、N-BOX、N-VANに続く新生Nシリーズ第三弾にあたるモデルである。

ハイト系とスーパーハイト系というパッケージの違いはあるが、メカニズムはN-BOXに限りなく近い。新設計のパワートレーンとプラットフォームをベースとし、先代で見劣りしつつあった安全&運転支援機能も、最新のホンダセンシングが標準装備化された。いわばハードウェア面は、軽自動車販売ナンバー1の座に君臨しているN-BOXと姉妹車の関係であり、当然、新型N-WGNにもホンダが持つ最新技術やノウハウが惜しみなく注がれている。

これまでは完成度の高い第二世代モデルという強みもあってN-BOXの独走が続いていたが、同等もしくはそれ以上の内容が注がれているN-WGNの登場で、軽自動車選びに大きな動きが出るのは間違いなさそうだ。

【N-WGN L・ターボHonda SENSING】

●主要諸元(N-WGN L・ターボ FF) ●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1675 ●ホイールベース(mm):2520 ●車両重量(kg):860 ●パワーユニット:658cc直3DOHCターボ(64PS/10.6kg・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード総合燃費:21.2km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/リーディング・トレーリング(R) ●タイヤ:155/65R14 ●価格:150万1200円

ボディの4隅いっぱいにタイヤを配置し、フロア面を広く取るパッケージを採用。

センタータンクレイアウトの採用により、フロア面は相当低く配置されている。横からみるとその低さがよく分かる。

カスタム系のような分かりやすい派手さはないが、丸目ライトと黒縁取のハーフグリルで構成されるフロントマスクも十分個性的。

フロント側に比べると、リヤビューは凡庸なデザインだ。

標準車の最上位グレードにも64PS/10.6kg・mを発揮する直3ターボモデルを設定。ヴェゼルRSなどにも採用されている上級CVTが採用されるなど、自然な減速制御も実現している。

標準車は14インチのスチールホイール仕様。小窓から穴が揃って見える意匠のホイールキャップが装着されるが、2トーンカラー車はシルバー/ブラックの専用2トーンカラーとなる。

中央部に大型ディスプレイ配置するT字形状のオーソドックスなインパネデザインを採用。ピラー部分を細幅化し、前方視界もしっかり確保されるなど、実用車らしい工夫が光る。

インパネ中央部にはECOMの操作スチッチとCVTのシフトレバーを配置。ターボモデルには、ステアリングまわりにパドルシフトも標準装着される。

スマホの充電に便利な急速充電対応タイプのUSBジャック(右側2つ)も備わる。純正ナビ装着時は左側に音楽・映像メディアと接続可能な接続用USBジャックも配置される。

オーディオはレス仕様だが、N-WGN専用設計の8インチプレミアムインターナビをディーラーOPで設定。G以外のグレードにはリヤカメラや装着パッケージ、ETCが標準装着されている。

一体型のリヤシートを前にスライドすれば、シート使用時でもラゲッジスペースはここまで拡大される。

シート格納時のラゲッジフロアは完全にフラットにすることができる。

控えめなデザインの中には居心地重視の思想も宿る

新旧N-WGNのエクステリアを見比べると、新型の方が地味に見えてしまう。先代のフロントマスクはオデッセイやステップワゴンと同系統のデザインで、切れ長に回り込むヘッドランプと車格感を演出したフロントグリルや、ベルトラインとリヤピラーを視角的に分離させたフローティングルーフデザインなど、現代感覚とプレミアム感を盛り込んでいた。

一方、新型は丸目ヘッドランプに細い縁取りのシンプルな矩形グリル。キャビン周りも四角い箱に窓四つという印象が強い。地味でも貧相にならないのはデザイナーのこだわり。フロントマスクやフロントピラーから連続するプレスラインは1974年に生産終了となったステップバンを彷彿させる。プレーンな機能感が特徴だ。

インテリアも同様である。先代はミニバン系のレイアウトや車格感の演出を取り入れ、機能感は抑え気味のデザインだった。もちろん、充実の小物収納は欠かせない要件なので、それを目立たせないように配慮されていた。新型は各操作系や収納がそれぞれ存在感を示す。仕事場というかオペレーションルームというか合理的な印象が強い。パーティションにより3分割されたメーターパネルも然り。視認性よく誤認誤操作しにくいと理由付けもできるが、ここにはN-VANにも似たセンスを感じる。

シートは、寛ぎや見た目の質感にも配慮した設計。デザインに新味はないが、落ち着いた居心地を演出する。後席は左右独立リクライニングと一体スライド機構を採用し、格納はバックレスト前倒式。積載の小技が利く後席機能ではないが、後席下前部には濡れた傘置き場にも使いやすい脱着式のアンダートレイを採用。段積みやフラットフロア等で便利な荷室トノボードもあって、日常用途やレジャーでの使い回しのいいキャビン機能を備えている。

【N-WGN Custom L・ターボHonda SENSING】

●主要諸元(N-WGN Custom L・ターボ FF)●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1705 ●ホイールベース(mm):2520 ●車両重量(kg):870 ●パワーユニット:658cc直3DOHCターボ(64PS/10.6kg・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード総合燃費:21.2km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/リーディング・トレーリング(R) ●タイヤ:165/55R15 ●価格:166万3200円

ボディカラーは全11色と標準車(13色)に比べると少なくなるが、フロント/サイド/リヤなどに専用のカスタムパーツを装着することで標準車との違いをアピール。

丸型の標準車に対して、カスタム系のヘッドライトは9灯式LEDシーケンシャル仕様の角形ライトに変更。グリルもカスタム専用デザインとなるなど、風貌は大きく変わっている。

カスタム系は2タイプのアルミホイールが用意されるが、L・ターボに装着されるのは、ブラック塗装+切削加工が施された15インチ。エアロ同様に足元もスポーティに仕上げられている。

カスタム系のシート素材は弾力収縮性に優れるトリコット。LとLターボのシートにはステッチが刻まれることで上級感を強調している。その他のシート配置やアレンジなどは標準車と共通だ。

内外装意匠を工夫して上級感を巧みに演出

ユーティリティ装備は標準車と共通。仕様の違いは内外装関連の装備が中心である。他のカスタム系同様にスポーティな雰囲気を軸としたプレミアム感の向上が特徴であり、内外装が変更される。

最も目立つ違いはフロントマスク。ヘッドランプは専用の9灯LEDを採用。ヘッドランプとグリルを独立させた標準車に対して、大型グリルと一体となった造形となっている。基本のボディパネルは共用することもあって、ヘッドランプは側面に回り込まない意匠でありながらも、大きく平面的なフロントマスクで個性を演出する。

さらに前後バンパーも専用デザイン。テールゲートスポイラーや専用アルミ、シャークフィンアンテナを装着する。また、専用ボディカラーも用意され、標準車同様にL/Lターボには2トーン車体色も選ぶことができる。

内装で目に付くのはピアノブラックやメタル調加飾の採用。樹脂地肌の部分が減って高級感が向上している。シート地も標準車がジャージー(ファブリック)に対して、カスタム系はトリコットを採用。質実な道具にちょっと飾りを加えてスポーティ&カジュアル志向の趣味性を演出。標準車では物足りないユーザー向けらしい選択だ。

【N-WGN G Honda SENSING】

●主要諸元(N-WGN G FF)●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1675 ●ホイールベース(mm):2520 ●車両重量(kg):850 ●パワーユニット:658cc直3DOHC(58PS/6.6kg・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード総合燃費:23.2km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/リーディング・トレーリング(R) ●タイヤ:155/65R14 ●価格:127万4400円

標準車のGは最もベーシックな仕様。基本的な意匠は上位グレードと共通だが、ヘッドライトとポジションライトがハロゲン仕様となり、サイド/リヤガラスがUVレスになるなど、装備水準を落としている。

直3のNAエンジンは58PS/6.6kg・mを発揮。VTECらしく高回転域まで伸びる特性で、他メーカーのNAエンジンに比べると最高出力も高い。ある程度の高速走行にも対応できるタイプと予想できる。

ジャージー(ファブリック)シートのデザインや基本意匠は上級グレードと共通だが、オートエアコン機能やシートヒーター仕様、ポケット類の数などで差別化されている。

「プラスαの魅力を楽しめる」純正カスタマイズモデルも同時発売
フロントグリルやホイールを変えるだけでもその効果は絶大。カスタム車まで変えたくないけど……、と感じているユーザーならば導入の価値は大きいだろう。

日々のカーライフを豊かにするカスタムパーツでイメージ一新

ホンダアクセス用品装着車

●主要装着パーツ・エクステリア アルミホイール(MG-022)、デカール、ドアエッジモール、フードエンブレム、フロントグリル、マッドガードなど・インテリア アウトレットリング、アームレストコンソール、

日々のカーライフを豊かにするカスタムパーツでイメージ一新

N-WGNの発売と同時に、ホンダアクセスからも多くのメーカー純正カスタムパーツが発売された。紹介する車両はその一部を装着したデモカーだが、エクステリアもインテリアも、上の記事で紹介した標準車のGと比べ、雰囲気が大きく変わったことが分かるだろう。メーカー純正ゆえに品質も価格も申し分なし。購入時には導入してみてはいかがだろうか?

装備&メカニズム解説

基本機能はN-BOXと同等だが、衝突回避ブレーキやACcなどは実効性が高い高機能型に進化。NーBOXのホンダセンシングは軽クラスとして最高性能を持っていたが、N-WGNはそれ以上の性能を持っている。

ホンダセンシングは最新機能まで対応する新世代型を採用

衝突軽減ブレーキ(新機能:夜間歩行者認識性能の向上、横断自転車認識)

誤発進抑制機能

歩行者事故低減ステアリング

路外逸脱抑制機能

ACc(新機能:渋滞追従機能付きACc)

LKAS(車線維持支援システム)

先行車発進お知らせ機能

標識認識機能(新機能:英語併記標識認識)

後方誤発進抑制機能

オートハイビーム(新機能:デフォルトオート)

バルブコントロール機構VTECを備える最新型を採用。NAエンジンもターボエンジンも、平成30年度規制75%低減を実現するも低排出ガス性能を達成。クラストップレベルの出力特性と燃費性能を併せ持つ。

N-BOX譲りのプラットフォームを採用。ハイテン材を全体の64%に用いるほか、レーザーブレーズやシーム溶接、高粘度接着剤を適正使用することで、強度の高いボディを実現した。

吸音材を適正配置するなどで音の吸収性の向上を図るほか、エンクロジャーやドアロアシールなどで音の経路も遮断。防音対策を徹底したことも新型の特徴だ。

標準車に設定されるLEDヘッドライトには、ホンダセンシングの機能とも連動するオートライトコントロール機能も備える。

坂道や信号待ちで重宝するオートブレーキホールド機能や、アクセルペダルを踏み込むことでブレーキを自動解除する電子制御パーキングブレーキなど、細かな部分の利便性向上も特徴の一つ。

LとL・ターボは、約99%の紫外線をカットするUVガラスが、サイド&リヤウインドウにも拡大する、スーパーUV・IRカット パッケージが標準装備される。

細部までホンダ軽の最新仕様N-BOXを超える存在だ

ハードウェアの基本構成はN-BOXをベースとしているが、そのまま流用ではなく、各所がバージョンアップされている。

最も大きな進化を感じるのはホンダセンシングである。N-BOXと同じくミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた測距システムを用い、歩行者対応衝突回避やACcなどの機能を備えているが、プラスαとして、細かな機能向上が図られている。

衝突回避系機能は夜間の歩行者認識性能向上と横断自転車認識機能が追加。ACcは従来の高速対応型から渋滞追従機能を備えた全車速型となった。パーキングブレーキも電子制御式となり、駐車操作の使い勝手も向上している。

その他もN-BOXに準じているが、標識認識の英語併記やオートハイビームの「オート」初期設定化などの小変更も加えられた。BSMが採用されないのが多少気になる部分だが、走行ライン制御型LKAの採用など、安全&運転支援機能は軽自動車の域を大きく超えており、コンパクトクラス相対でも高水準にある。またホンダセンシングは全車に標準ということも嬉しい。安全&運転支援機能は妥協したくないユーザーにとっては、かなり魅力的な内容である。

パワートレーンもN-BOXと共通。NA車とターボ車にはLレンジに代わり、エンブレを適正化して降坂時や高速出口での速度操作を容易にするSレンジを設定した改良型のCVTが採用。扱いやすさを高めている。

プラットフォームはN-BOXベースのパッケージングとボディ形状を変更することで最適化を図った。スムーズなストロークをもたらすスプリングの新採用やパワステ制御系の変更を行い、快適性と安心感の向上が図られた。N-BOXに対して約50kg軽い車両重量の恩恵もあり、走行性能と快適性はN-BOX以上を期待できる。

新型N-WGN 主要諸元&装備

【N-WGN】ボディカラー ※印のカラーはOP。※1は3万2400円高、※2は5万9400円高、※3は8万1000円高。

プラチナホワイトパール(※1)

ルナシルバー・メタリック

クリスタルブラックパール

ミラノレッド

ピーチブロッサムパール(※1)

プレミアムアガットブラウン(※1)

プレミアムアイボリーパール2(※1)

ガーデングリーンメタリック

ホライズンシーブルーパール

ピーチブロッサムパール&ホワイト(※2)

プレミアムアガットブラウンパール&ホワイト(※2)

ガーデングリーンメタリック&ホワイト(※3)

ホライズンシーブルーパール&ホワイト(※3)

【N-WGN Custom】ボディカラー

プラチナホワイトパール(※1)

シャイニンググレーメタリック

クリスタルブラックパール

ミラノレッド

プレミアムアガットブラウンパール(※1)

ミッドナイトブルービームメタリック(※1)

プレミアムベルベットパープルパール(※1)

プラチナホワイトパール&ブラック(※2)

ミラノレッド&ブラック(※3)

ミッドナイトブルービームメタリック&シルバー(※2)

ミッドナイトブルービームメタリック&シルバー(※2)

【新型N-WGN結論】今、購入できる軽自動車の中では最高レベルの実力を持つ1台

ユーティリティ重視のスタンダードモデルだが、安全&運転支援機能や走行性能面に抜かりはない。しかも現行N-BOX登場から2年のアドバンテージも注いだことで、ハード面にも細かな改良が加えられている。経済的メリットを最優先するなら別の選択肢もあるが、汎用性の高い走行性能や安心感、長く使うための先取り設計などを総合的に判断するならば、最適の選択肢の一つだ。

もちろん、キャビンユーティリティはスーパーハイト系には及ばないが、乗降性を配慮した後席の使い勝手や、2〜4名乗車での現実的な使い方、利便性を高めた荷室設計は実践力が高い。軽自動車も検討しているダウンサイザーにとっては最有力の選択になる一台だろう。

【オススメグレードは?】N-WGN L・ターボ Honda SENSING

LEDヘッドランプなど上級装備も装着されるので、実用機能を優先すると割高な印象もあるが、高速走行も前提にするならばターボは必須アイテムだ。N-WGNは速度や距離が伸びるほど良さが際立つモデルである。

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