北海道では4WDが必要？4WDがおすすめなの？

北海道の運転を知り尽くしている20名のドライバーの中で、2WDに乗っているのは2名。
その他18名は4WDに乗っているという結果になりました。
この回答結果から、北海道では圧倒的に4WDを乗っている方の比率が高いことが分かりました。

なぜ4WDにするのか？という質問に対しては、
「いざという時にFFだと困るから」
という意見が多く挙がりました。路面が凍結した状態で、ちょっとした坂道を発進する際、信号待ちから発進する際、吹雪で車輪がスタックしてしまったときなど、いざという時には、四輪駆動である4WDの方が圧倒的に威力を発揮するという意見が多いようです。

また4WDに乗っている18名中、約半数の方が、2WDも乗っていたが、結局4WDに乗り換えているということでした。
4WDに乗り換える理由としては、やはり、いざという時に対処できるように4WDに乗り換えたとの回答が目立ちました。
雪道で動かなくなって、JAFなどのロードサービスを呼んでみたものの、真冬であれば2時間、３時間待ちというのは当たり前にあります。
そうならないためにも、4WDを選んでいるというのが実態のようです。

アンケート結果からは、北海道の雪道を知り尽くしたドライバーの80％が4WDに乗っていることが分かりましたが、
それだけではなく、グーネット上に掲載されている全国と北海道における4WDと2WDの掲載台数を比較しても、
北海道での4WDの比率高さが分かります。現在グーネット上に掲載されている北海道の中古車25,174台中、4WDの比率が79.8％であるのに対して、
全国のグーネット掲載車両である全440,399台中の4WDの比率は20.9％となっています。
このデータを見ても、北海道での4WDの比率がいかに高いかが一目瞭然ですね。
北海道では4WDの中古車の販売が多く、4WDのニーズも高いことが伺えます。

2018年11月16日のJAFニュースにて公開されている
「雪道（圧雪路）の登坂・ブレーキ性能を4WDと2WDで比較検証」
によると、勾配9%の緩やかな坂道は、4WD、2WDともに上りきれたものの、勾配20%の急勾配の坂道になると、4WDは安定して上りきれたのに対して、
2WDはスタッドレスタイヤを装着していても坂道の途中でスリップして上りきれなかったという検証結果が出ています。
やはり坂道での発進時は4WDが圧倒的に有利のようです。

しかしながら、平坦な道と勾配9%の下り坂で、40km/hから急ブレーキ（ABS作動）を踏み、停止するまでの制動距離を計測器で測定した結果、
平坦な道では2WDも4WDも制動距離は20～22メートルで、ほとんど差は見られませんでした。
しかし、勾配9％の下り坂での制動距離は、2WDは約29～33mで停止できたのに対して、
4WDは約35～40mと、2WDより4WDの方が制動距離が長くなり、
また、車両重量が重い4WDであるほど、制動距離が長くなるという結果が出ました。
車を発進する際には、4WDの方が2WDよりも安定して走り出しができるのに対して、
車を止める際には、場合によっては、2WDの方が4WDよりも早く車を止められるということが分かります。
4WDであれば雪道の走行は絶対安全ということではなく、4WDで雪道を走行する際には、制動距離に注意をしながら運転する必要があるといえるでしょう。

グーネット編集部ローカルチーム