カーライフ
更新日:2023.06.15 / 掲載日:2019.04.08

運転適性検査(適性診断)の内容とは?結果が悪いと落ちるのか

運転適性検査(適性診断)の内容とは?結果が悪いと落ちるのか
グーネット編集チーム

 運転免許を取得する目的で自動車教習所へ入校した際、誰もがまず最初に運転適性検査を受けます。この運転適性検査は適性診断とも呼ばれ、個々の性格や運転行動をチェックするものであり、安全運転に適しているかを診断する検査です。

 適性診断の結果を知っておくことで、運転免許証取得後も安全運転に繋がる指針となり、運転免許を取得する上で重要な事前検査とも言えるでしょう。

 ここでは自動車教習所に入校してすぐに実施される運転適性検査(適性診断)の内容や、結果に対して対処方法などを説明します。

教習所で受ける運転適性検査(適性診断)の内容とは?

 自動車教習所に入校してすぐに受ける運転適性検査(適性診断)は大別して、「警察庁方式K型」と「OD式安全テスト」の2つの種類があり、具体的な内容は次の通りです。

警察庁方式K型

 検査項目は7つあり、運転行動をチェックする検査項目6つ、性格をチェックする項目1つから構成されています。

 運転行動の項目は、判断力とともに作業スピードをチェックするためのものであり、ある程度のスピードが要求されますが、決して悩むような難しい問いがある訳ではないので、焦らずじっくり回答すると良いでしょう。最後の性格をチェックする項目は、検査官の問い対して口頭で「はい」「いいえ」を答えるだけの簡単なものです。併せて約30分程度で終わる内容です。

OD式安全テスト

 長い歴史を持つ、全国の自動車教習所で広く採用されている適性検査です。

 「運転機能」「健康度および成熟度」「性格特性」「運転マナー」4項目についての個々の適性を診断します。こちらの運転適性検査も検査員の読み上げる設問に対して、口頭で「はい」「いいえ」を答える簡単な形式で、約30分程度の時間を要します。

運転適性検査(適性診断)の結果が悪いと落ちることはある?

運転適性検査(適性診断)の結果が悪いと落ちることはある?
グーネット編集チーム

 では、この運転適性検査はどのように採点され、結果はどのように扱われるのでしょうか。

 結果次第では落とされるのかと言うと、運転適性検査で落とされることは、まずないでしょう。一定水準以上の結果を求める適性診断テストではなく、あくまでも自分がクルマの運転に向いているのかを客観的に知るための適性をチェックする検査です。

 通常、適性診断の結果は検査後2~3日で出ます。結果をもとに指導員からこの先どのような点に意識して、学科や実技教習を進めていくのが良いのかについて指導を受けます。自動車教習所に在所中に学科や実技教習を通して、場面、場面ごとに安全運転に対する考え方や行動を熟考し、対処・実施できるようにすることが望まれます。

運転適性検査(適性診断)の結果で分かるタイプとは?

 前述の通り、「警察庁方式K型」もしくは「OD式安全テスト」を使用します。それぞれの運転適性検査から、性格や運転に対する意識や考えに対して、いくつかのタイプに当てはまるかを診断し結果が出ます。統合すると以下の項目にタイプが分類されます。

・状況判断が遅いタイプの人
・動作は速いけど正確さに欠けているタイプの人
・神経質な傾向があるタイプの人
・気分の変わりがあるタイプの人
・攻撃的な傾向があるタイプの人
・自己中心的な傾向がある人
・安全運転を慣行するタイプの人
・もらい事故の傾向があるタイプの人
・重大事故を多発させるタイプの人

 また、診断結果より自分が事故を誘発する可能性や周囲に迷惑をかけてしまう傾向があるかなど知ることが重要であり、これは自動車教習所で教習する間だけ留意すれば良いのではありません。まず、診断結果を前向きに受け止め、考えることが安全運転の第一歩です。

運転適性検査(適性診断)を受ける時に気を付けること

 まず運転適性検査(適性診断)は、自分に対して正直に手抜きをせず答えることが重要です。萎縮したり、こう答えれば印象が良くなるとか、周囲の目を気にして答えるのでは、本来の運転適性検査(適性診断)の趣旨と外れてしまします。

 その人がどう教習を通して安全運転への意識を深め、社会に出るかを目的として実施するものであり、運転適性検査に対して真面目に向き合うことで、普段気づかない自分を知ることに繋がります。

 運転免許を取得での、クルマの運転に向いているのか客観的にチェックできる運転適性検査(適性診断)の重要性はお分かりいただけたかと思います。また、検査結果は本人の安全に対しての意識を高めるものであり、決して点数の優劣をチェックするものでないことも、ご理解いただけたことでしょう。

 既に運転免許証を手にしてクルマの運転を日常的にしている方も、自分が運転に対しての意識や考え方を知る手段として、運転適性検査(適性診断)は重要なものであり、診断結果を思い出して、改めて安全運転に対する意識を高めることをおすすめします。

 ニュースで見る痛ましい事故や社会問題となっているあおり運転なども、個々のドライバーが安全運転を務めることで、周囲との調和も取れ、事故も減少することでしょう。

自動車学校で受ける運転適性検査とはどのようなものですか?

運転適性検査とは、個々の性格や運転行動をチェックしてクルマの運転に向いているのかを客観的に知るための検査です。点数の優劣を決めるものではありません。「警察庁方式K型」と「OD式安全テスト」の2種類があります。

運転適性検査はどのような内容ですか?

・警察庁方式K型…運転行動をチェックする検査項目6つと性格をチェックする項目1つで構成されます。
・OD式安全テスト…「運転機能」「健康度および成熟度」「性格特性」「運転マナー」4項目についての内容です。

運転適性検査(適性診断)の結果がひどく悪いものでした。運転免許は取得できないのでしょうか?

運転適性検査の結果で落とされるということはまずありません。結果をもとに、この先どのような点を意識して安全運転に取り組み、学科や実技教習を進めていくべきかという指導を受けます。

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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