車のニュース[2019.03.14 UP]

アウディA6がフルモデルチェンジ。48Vハイブリッドを搭載。年内にはディーゼルも投入予定

アウディ A6 55 TFSIクワトロ Sライン

文と写真●内田俊一

 アウディジャパンは8世代目となるA6と、A6アバントを同時発表。3月20日より発売となる。

クワトロのDNAを体現

 ドイツのネッカーズルム工場で生産される新型A6は、新しいアウディのデザイン言語を体現している。全体の印象はピンと張った面やきりっと尖ったエッジ、シャープなキャラクターラインが目を引く。
 フロントまわりでは、アウディの特徴であるワイドに低く広がったシングルフレームグリルがクロームトリムで縁取られた。また、左右に置かれたエアインレットがエレガントさとスポーティさを演出。
 「本当に美しいと思います」とアウディジャパン代表取締役社長のフィリップ・ノアック氏が語るサイドビューは、力強く張り出したホイールアーチ上の輪郭がクワトロのDNAを受け継いでいるという。そして、「まっすぐ伸びたフロントエンド、長く伸びたルーフラインとなだらかに傾斜したDピラーなどのシルエットや、クワトロのスカルプチャーがスポーティーさを演出し、重心を低く見せているのです」とその特徴を述べた。

 このクワトロのスカルプチャーについてノアック氏は、次のように説明する。「アウディは1980年代以来クワトロの歴史を誇っており、そのクワトロはクルマの形にも特徴があるのです。クワトロブリスターやキャビンフォワードといった原則が新型A6でも見て取れるでしょう。これは前輪駆動でも後輪駆動でもない、四輪駆動のクワトロという視覚状の証明なのです。従ってA6は見た目に美しいだけでなく、その中にあるもの、例えばテクノロジーや歴史、そしてカルチャーを語っているのです。つまりA6は装飾的な見た目の美しさだけでなく倫理的にも美しいということなのです」。

 室内はA8やA7スポーツバックと同様、MMIタッチレスポンスを採用。「スマートフォンのように操作ができるもので、ダッシュボード上からほぼ全てのボタン類を排除しました。これはまさに新世代のインターフェイスとなっています」と紹介した。

48VのMHEVを搭載

 日本に導入されるエンジンは3L V型6気筒TFSIエンジンにアウディの新しいMHEVテクノロジーが組み合わされる。最高出力は340馬力、最大トルクは51kgmを発揮し、0〜100km/h加速は5.1秒(欧州発表値)を記録する。48V駆動のMHEVシステムは主に、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオン電池から構成され、コースティングファンクション(惰性走行)は55〜160km/hの間で可能。スタート/ストップ機能は22km/h以下に落ちると作動する。エンジン停止からの再スタートはBASによって行われるため、極めてスムーズだという。減速時にはBASが最大12kWのエネルギーを回生し、MHEVテクノロジーによる燃費改善効果は、100km走行あたり最大0.7L(欧州仕様参考値)となっている。

A6アバント 55 TFSIクワトロSライン

 トランスミッションは7速Sトロニックを搭載。A6のクワトロは前輪駆動状態をベースとし、状況に応じて後輪への駆動配分をアクティブに予測制御することができる高効率な新世代クワトロシステムであり、前輪のみを駆動している場合では、プロペラシャフト以後をクラッチによって切り離し、シャフトを回転させるためのエネルギーロスを削減している。  なお、今後のエンジンバリエーションは、252馬力/37.7kgmの2L直列4気筒TFSIや、207馬力/40.8kgmの2L直列4気筒TDIを搭載するモデルも年内に導入予定とされた。

 足まわりでは、ダイナミックオールステアリングホイール(4輪操舵)が採用された。これは、市街地での取りまわし性、ワインディングロードでの俊敏な走り、高速道路での優れた直進安定性の提供を目的としたものだ。およそ60km/h以下の低速域では逆位相に最大5度、60km/h以上では最大1.5度後輪をステアするシステムだ。

100から始まるA6の歴史

 アウディA6は、1968年に登場したアウディ100を起源とする。アウディA100は累計320万台を販売し、アウディA100とA6を合わせて累計820万台以上を販売するヒットシリーズである。
 初代アウディ100はフラッグシップとしてデビュー。「このクルマの技術的なハイライトは軽量構造だった」とノアック氏。2世代目は1976年に導入され、5気筒エンジンが搭載されたのが特徴だ。またアバントが初めて導入されたのもこの2世代目である。3世代目は1982年にデビュー。空力性能の非常に高いクルマで、Cd値が0.30と当時としては画期的な数値を記録していた。この時に直噴ターボであるTDIも導入。4世代目のハイライトはV6エンジンで、この4世代目の途中でモデル名をアウディA6へと変更された。5世代目は1997年にデビュー。この時は全輪駆動とCVTギヤボックスを組み合わせるという新たな技術的なチャレンジをしたクルマだった。A6オールロードクワトロやV8ツインターボエンジンを搭載したRS6もこの5世代目でデビューしている。6世代目は2004年にデビュー。シングルフレームグリルをあしらい初代のMMIが搭載された。この6世代目のS6は5.2LのV10エンジンを搭載し話題を集めた。
 最後にノアック氏は、2019年の新車に関して、「アウディ初の電気自動車e-TronやA1、Q8などの新しいモデルを日本に投入していく。今年もエキサイティングな一年になるだろう」と今年の意気込みを語った。


アウディ A6 55 TFSIクワトロ Sライン(7速AT・Sトロニック)

全長×全幅×全高 4950×1885×1430mm
ホイールベース 2925mm
トレッド前/後 1625/1610mm
車両重量 1880kg
エンジン V6DOHCターボ
総排気量 2994cc
最高出力 340ps/5200-6400rpm
最大トルク 51.0kgm/1370-4500rpm
サスペンション前後 ダブルウィッシュボーン
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 245/45R19

販売価格 920万円から1041万円(全モデル)

A6アバント 55 TFSIクワトロSライン

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

グーネット SNS公式アカウント