トヨタオーリスの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

オーリスはヨーロッパ車を思わせる落ち着きのある佇まいや洗練されたインテリアが特徴のコンパクトハッチバックモデルとして2006年10月に誕生しました。

当初より日欧戦略モデルとして位置づけられ、空力特性に優れワイドトレッドを活かした安定感のあるボディデザインをはじめ、大人4人がゆったり過ごせる居住性となっています。ヨーロッパの道路環境でセッティングされた、しなやかな足回りなど、日本車離れしたパッケージングが魅力の1台です。

乗る人を魅了する躍動感のあるエクステリア、センタークラスターとセンターコンソールが一体となったモダンで質感の高いインテリア、エンジンをスタートして走り始めた瞬間など、誰もがクルマの良さが実感できる「5mインプレッション」をキーワードに開発されました。

日本や欧州以外でも、香港やオーストラリア、ニュージーランドをはじめ、アフリカやイスラエル、中南米でも販売されるグローバルスタンダードモデルとして、世界中で親しまれるモデルです。

2012年8月にリリースされた2代目モデルでは、第一印象から感性に強く訴えかける「直感性能」を継承しつつ、「SMART DYNAMISM」を新テーマに掲げデザインされました。のびやかでダイナミックなスタイリングを採用しています。

搭載するパワートレインは、1.5Lもしくは1.8L 直列4気筒自然吸気エンジンを中心に、直噴型1.2L直列4気筒インタークーラー付ターボエンジンや1.8Lエンジンに独自のハイブリッドシステム「リダクション機構付THS II」を組み合わせたハイブリッドモデルなど、バリエーション豊かなラインナップが特徴です。

また、先進の衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」の採用をはじめ、SRSサイドエアバッグ＆SRSカーテンシールドエアバッグの設定など、優れた安全性能を備えています。

なお、オーリスは2代目モデルが2018年3月まで販売された後、国内市場ではカローラスポーツへと移行しました。欧州市場では引き続きオーリスとして販売されます。

ここではオーリス中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

・150X
1.5L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するベースグレードです。
駆動方式は2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定され、トランスミッションはCVTとなります。

ベースグレードながら、UVカット機能付ウインドシールドグリーン合わせガラス+撥水機能付UVカットフロントドアガラス+UVカット機能付プライバシーガラス（リヤドア/リヤクォーター/バックドア）や左右独立温度コントロールフルオートエアコン、スマートエントリー＆スタートシステムなどの快適装備が施されています。

加えて、インストルメントパネルの下部加飾がブラックステッチ入り合成皮革巻となり、シルバーステッチ入り本革巻3本ステアリングホイール＆シフトノブ、リヤスポイラーなどが装備されます。シート表皮はファブリックとなり、オーディオ設備に関しては4スピーカー仕様となります。

足回りは16インチタイヤ＆樹脂ホイールキャップ付スチールホイール仕様となり、4WDモデルのみダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションとリヤスタビライザーが搭載されます。

・150X Sパッケージ
「150X」グレードに対して、メッキドアベルトモールディング、LEDヘッドランプ+コンライト、フロントフォグランプ、4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが追加装備されます。

フロントガラスがスーパーUVカット対応となり、インストルメントパネル上部やドアトリム表皮、コンソールボックスの質感の向上が図られます。
足回りが16インチタイヤ＆アルミホイールが装着されます。

・180 S
1.8L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するモデルです。
駆動方式は2WD/FFのみの設定となります。
「150X Sパッケージ」グレードに対して、Toyota Safety Sense C +先行車発進告知機能が追加装備されるとともに、パドルシフトやCVTにスポーツモードが加わります。また、スピーカー数が6個となります。

・RS
「180 S」グレードに対して、フロントスポイラーやサイドロッカーモールをはじめ、スポーツタイプのフロントグリル＆フロントロアグリル、ディフューザー付エキゾーストパイプに加え、大型フロントディスクブレーキを装着するスポーティグレードです。

ほかにも専用ファブリックスポーツシートやカーボン調インストルメントパネル上部加飾＆オレンジステッチ入り下部加飾など、スポーティなインテリアが特徴のモデルです。
なお、トランスミッションは6速MTのみの設定となります。

・120T RSパッケージ
直噴1.2L 直列4気筒インタークーラー付ターボエンジンを搭載し、優れた走行性能と経済性のバランスの取れたモデルです。
搭載するトランスミッションはCVTのみとなります。

「RS」グレードに対して、アイドリングストップ機構やエコドライブインジケーター、スフとポジションインジゲーター、クルーズコントロールに加え、運転席＆助手席SRSサイドエアバッグ+前後席SRSカーテンシールドエアバッグが追加装着されます。
フロントディスクブレーキはノーマルタイプとなります。

足回りは17インチロープロファイルタイヤ＆アルミホイールが装着されます。

・ハイブリッド Gパッケージ
1.8L 直列4気筒エンジンにハイブリッド機構を組み合わせたハイブリッドモデルの上級グレードです。
「180S」に対し、ECB（電子制御ブレーキシステム）、大型フロントディスクブレーキ、UVカット機能付ウインドシールドグリーン高遮音性合わせガラス、クルーズコントロールが追加装備されます。

インストルメントパネル上部はホワイト合成皮革、下部はブラックステッチ入りクリアパイピング付合成皮革巻となり、シートは運転席＆助手席シートヒーター付の専用本革＆ウルトラスエードに仕上げています。

また、車両の接近を知らせる車両接近通報装置、運転席＆助手席SRSサイドエアバッグ+前後席SRSカーテンシールドエアバッグが追加装着されます。
足回りは17インチタイヤ＆アルミホイールが装着されます。

ここでは、オーリスの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年9月時点で参照したものとなります。

・NRE185H：1.2L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費：19.4km/L
年間ガソリン代：約74,742円（515.4L x 145円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約109,242円 ※3

・NZE181H：1.5L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：18.2km/L
年間ガソリン代：約74,175円（549.4L x 135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約108,675円 ※3

・NZE184H：1.5L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：16.4km/L
年間ガソリン代：約821,317円（609.7L x 135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約116,817円 ※3

・ZRE186H：1.8L/6MT/FFモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費：14.4km/L
年間ガソリン代：約100,694円（694.4L x 145円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約140,194円 ※3

・ZWE186H：1.8L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：30.4km/L
年間ガソリン代：約44,407円（328.9L x 135円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約83,907円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年9月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

オーリスは、ヨーロッパで鍛えられた足回りやダイナミックで流麗なスタイリング、質感の高いクリーンなインテリアなど、魅力あふれる5ドアコンパクトハッチバックであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

2代目 トヨタ オーリス 180系：69～261.4万円
NRE185H：122.8～224.7万円
NZE181H：72～196万円
NZE184H：70～203.1万円
ZRE186H：75～237.6万円
ZWE186H：131.7～267.3万円

120T：122.8～199.8万円
120T RSパッケージ：158.9～224.7万円
150Xブラッキッシュラウンジ：109.8～145.8万円
150X Cパッケージ：70～129.6万円
RS Sパッケージ：99.9～149万円
180S：98～203.1万円
ハイブリッド：131.7～261.4万円
ハイブリッドGパッケージ：149～267.3万円

2012年8月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルは、2018年3月まで販売されていたこともあり、値ごろ感のある車両から新車同様の車両まで数多くの登録台数が見受けられます。

中でも2016年4月に直噴1.2L直列4気筒インタークーラー付ターボエンジンと1.8Lハイブリッドエンジンが追加されたこともあり、高い人気を誇っています。2016年式モデルが中古車市場の中心となります。

2016年式では160万円台から200万円を超える車両を中心に中古車相場が形成され、走行距離も1万kmから2万km未満の低走行車両が多く見受けられます（上記中古価格帯については、2018年9月1日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。