トヨタランドクルーザープラドの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

ランドクルーザープラドは、1990年に初代が誕生し、日本におけるクロカンブームの流れを受け、ヘビーデューティーのイメージが強いランドクルーザーを乗用化したモデルです。

70系をベースとした初代は無骨な外観で登場したものの、その後、2代目の90系、3代目の120系、4代目の150系へとフルモデルチェンジを行いました。悪路だけではなく、オンロードを含めた全方位型4WDへと進化を遂げています。

ラダーフレームをベースとした堅牢なボディ構造は初代から変更なく、今に至っています。
さらに、モデルを重ねるごとに電子制御を追加して悪路走破性を高め、同時に静粛性やオンロードでの快適性を引き上げています。

また、本格的なアウトドア向けには、外装のドレスアップパーツや大型アルミラックアタッチメントなどのオプションが用意されているのが特徴です。ユーザーの用途や目的に合わせ、さまざまな個性豊かなモデルが選択できるのも大きな魅力の1台です。

ここではランドクルーザープラドの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。　

・RX（2.7Lガソリン、3.0Lディーゼル）
まず、ランドクルーザープラドの3ドアモデルがRXおよびRZとなります。RXには2.7Lガソリンと3.0Lディーゼルモデルがあり、上級グレードと比べるとLSD、コンライト（ライト自動点灯・消灯システム）、テレスコピックステアリング、電動ラバーサポート（運転席）が装備されていない点が他モデルとの違いとなっています。

・RZ（3.4Lガソリン、3.0 Lディーゼル）
もう一つの3ドアモデルがRZで、RXよりも装備がより充実したグレードとして位置付けられています。LSDが標準装備となり、クルーズコントロールやチルト＆テレスコピックステアリング、AC100Vのアクセサリーソケット、電動ラバーサポート（運転席）が標準となっています。

・TX（5人乗り 2.7Lガソリン、3.0Lディーゼル）
TXグレードには5人乗りと8人乗りの2パターンがありますが、5人乗りモデルは2.7Lガソリンもしくは3.0Lディーゼルとの組み合わせになります。装備面では、巻き取り式トノカバーが備わっている点が、8人乗りモデルとの大きな違いです。

・TX（3.4Lガソリン、3.0 Lディーゼル）
8人乗りのTXは、3.4Lガソリンか3.0 Lディーゼルとの組み合わせです。5人乗りモデルとの装備面での違いは、ディタッチャブルサードシート（5：5分割）、サードシートELR付3点式シートベルトが備わることが挙げられます。

・TZ（3.4Lガソリン、3.0 Lディーゼル）
8人乗りにおける装備が充実したグレードがTZとなります。リヤ電子制御サスペンション、リヤデフ（LSD）、コンライト（ライト自動点灯・消灯システム）、クルーズコントロール、チルト＆テレスコピックステアリング、AC100Vのアクセサリーソケット、左右独立温度コントロールフルオートエアコン（リヤヒーターダクト付・デュアル）などが備わります。

・TZ Gセレクション（3.4Lガソリン）
ランドクルーザープラドの最上級グレードがTZ Gセレクションであり、3.4Lガソリンが組み合わされます。TZとの装備面での違いは、VSCアクティブTRCシステムやパワーシート＆シートヒーター（運転席・助手席）が標準装備されている点となっています。　

・TX（7人乗り/5人乗り、2.8Lディーゼル / 2.7Lガソリン）
ランドクルーザープラドのベースグレードがTXであり、7人乗りと5人乗り、2.8Lディーゼルと2.7Lガソリンそれぞれを選択することが可能です。

上級グレードとの装備面での違いは、ウォッシャー連動フロント間欠ワイパーが時間調整式点です。ほかにも、ブラインドスポットモニター（BSM）のオプションが選択対象外となっており、ステアリングやシフトレバーが本革巻きでない点も挙げられます。

また、センターコンソールイルミネーションがつかず、フロントシートがマニュアル（運転席6ウェイ・助手席4ウェイ）となることによって、一部内装の意匠がダウングレードされることなどです。

・TX Lパッケージ（7人乗り/5人乗り、2.8Lディーゼル / 2.7Lガソリン）
ランドクルーザープラドの装備充実グレードがTX Lパッケージとなります。7人乗りと5人乗り、2.8Lディーゼルと2.7Lガソリンそれぞれの選択が可能であることは下位グレードと共通です。

装備面での大きな違いは、サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー（ヒーター付）がリバース連動機能付オート電動格納式になっている点と、防眩インナーミラーが自動防眩付となっている点、ウォッシャー連動フロント間欠ワイパーが雨滴感知式となっている点などです。

ほかにも、フロントシートがパワー（運転席8ウェイ・助手席4ウェイ）となっています。快適温熱シート+シートベンチレーション機能（運転席・助手席）が装備されている点ややサードシート（5：5分割フロア格納シート）が電動になっている点などが挙げられます。

・TZ-G（7人乗り、2.8Lディーゼル）
ランドクルーザープラドの最上級グレードがTZ-Gとなります。
足回りが265/55R19タイヤ＆19×7.5Jアルミホイール（切削光輝+ダークグレーメタリック塗装）となっています。

また、AVS（パワーステアリング連動）＆リヤ電子制御エアサスペンションやKDSS（キネティックダイナミックサスペンションシステム）、トルセンLSD（リヤ）、傾斜角モニター+タイヤ切れ角+4輪トラクション作動+デフロック作動表示機能が備わったことで大幅に電子制御デバイスがグレードアップされます。

さらに、カバー付サイドステップが照明付となり、チルト＆テレスコピックステアリングが電動・オートアウェイ＆リターンに、AC100V（ラゲージ）のアクセサリーソケットが追加される点が主な違いです。

ここでは、ランドクルーザープラドの主な世代・型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。

・RZJ125W：2.7L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.5km/L
年間ガソリン代：約158,823円（1176.4L×135円） ※1
自動車税：年間51,000円 ※2
年間維持費：約209,823円 ※3

・RZJ120W：2.7L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.5km/L
年間ガソリン代：約158,823円（1176.4L×135円） ※1
自動車税：年間51,000円 ※2
年間維持費：約209,823円 ※3

・VZJ125W：3.4L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.1km/L
年間ガソリン代：約166,666円（1,234.5L×135円） ※1
自動車税：年間58,000円 ※2
年間維持費：約224,666円 ※3

・VZJ121W：3.4L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.1km/L
年間ガソリン代：約166,666円（1,234.5L×135円） ※1
自動車税：年間58,000円 ※2
年間維持費：約224,666円 ※3

・TRJ150W：2.7L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.8km/L
年間ガソリン代：約153,409円（1,136.3L×135円） ※1
自動車税：年間51,000円 ※2
年間維持費：約204,409円 ※3

・GRJ150W：4.0L/5AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.2km/L
年間ガソリン代：約164,634円（1,219.5L×135円） ※1
自動車税：年間66,500円 ※2
年間維持費：約231,134円 ※3

・GRJ151W：4.0L/5AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.2km/L
年間ガソリン代：約164,634円（1,219.5L×135円） ※1
自動車税：年間66,500円 ※2
年間維持費：約231,134円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

ランドクルーザープラドは、トヨタが誇る世界的名車ランドクルーザーと比べると、日本国内でも使いやすいボディサイズや自動車税の面でも維持しやすい排気量で人気の高い4WD車です。中古車価格も安定しており、流通台数も多いため、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

初代 トヨタ ランドクルーザープラド 70系：45～321万円
KZJ71G：89～229.8万円
KZJ71W：88～179.8万円
KZJ78G：78～279.8万円
KZJ78W：74.8～321万円
LJ78G：45～152万円
LJ78W：73.8～179万円

2代目 トヨタ ランドクルーザープラド 90系：39.8～259.8万円
KDJ95W：78～228万円
KZJ90W：77～169万円
KZJ95W：50～259.8万円
RZJ90W：59.8～189.8万円
RZJ95W：39.8～259.8万円

3代目 トヨタ ランドクルーザープラド 120系：59.8～359万円
GRJ120W：89.8～178万円
KDJ120W：166～359万円
RZJ120W：78.8～198万円
TRJ120W：88.8～240万円

4代目トヨタ ランドクルーザープラド 150系：176.6～696.9万円
GDJ150W：299～598万円
GDJ151W：399.9～696.9万円
GRJ150W：199～598万円
GRJ151W：252～528万円
TRJ150W：176.6～582万円

TZ-G：252～696.9万円
TZ：59.4～389.8万円
TX：65.8～537.9万円
TX Lパッケージ：215.8～598万円
TXリミテッド：39.8～310万円

ランドクルーザープラドの中古車では、250万円以上の車が多く存在しています。
その中でも、平成27年式、平成30年式のランドクルーザープラドが豊富にそろっている傾向です。
また、それより低い価格帯では、120万円から170万円台の価格帯での中古車も多く存在します（上記中古価格帯については、2018年7月20日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。