車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.04.12 / 掲載日:2018.04.12
スバルサンバーを懐走仕様!エアコンレストア編 その1
![スバル サンバーバンV-KV3[1995]](https://img.goo-net.com/sss/magazine/pit/2023/03/24/1679618706-1024x683.jpg)
スバルサンバーの車検取得から1年、トラブルもなく快調に走行を続けている。去年の猛暑はエアコンなしで乗り切ったものの、やはり快適に過ごしたいという願望は捨てきれず、全く手付かずだったエアコン不作動の原因を探る旅に出た。と思ったら、あっけなくエアコンが作動。が、しかしそこから問題点が発生した!
エアコン不動症状とチェック コンプレッサー不動の原因を探るため「真空引き」を実施

2017年3月にめでたく車検を通過して、そこからちょこちょこ修復しながら快調に走行を続けているが、1年を経過して気温が上昇し始めると、気になるのがエアコンの不作動だ。昨年は浮かれて猛暑も気にならない(ウソ!)くらいだったが、さすがに2年目となると完調を目指したくなる。
ACスイッチはオンになるものの、コンプレッサーが作動してくれない。憶測ではいろいろあったが、ガスがなければ圧力スイッチが作動しないので、まずはじめにやる作業として「真空引き」というものを実施した。
これはエアコンのパーツを交換した時など、経路から空気を追い出して真空状態にし、そこにエアコンガスを充填することで経路が完結するという仕組み。
また、経路を真空状態にすることで、もしどこか漏れがある場合などは、いくらポンプで吸引しても、その後時間経過とともに大気圧に戻ってしまうので、ガスを入れる前に判断がつく。
コンプレッサーはガスがあれば作動してくれるので、損傷確認もできるということになる。
22歳ともなれば、多少キズモノ(汗)になってもおかしくない年齢なので、シールやホースの確認も兼ねての作業だ。
真空引きをする前に、まずはマニホールドゲージというものを使って配管経路の状態を見ることができる。コンプレッサーで圧縮した経路を高圧側、戻りを低圧側と呼ぶが、その両方にゲージが装着されていて、コンプレッサー近くにあるバルブに接続することで、状態を確認してみる。
ガスが抜けているので大気圧のゲージは0を指針するかと思えば、マイナス側に振れている。ということは、どこからかガスが消滅してしまったということか。これが謎なのだ。
とりあえず真空引きを60分ほど行い、その後も1時間以上放置してゲージを確認してみたが、マイナス側に振り切った状態のままだった。本来なら1日放置というのがベストだが。
ひとまずガスを入れてみたら、あっけなくコンプレッサーは回転し、冷気が吹き出し口から放出された! 万歳!
「真空引き」の手順とは?












真空引き・ガス充填完了!エンジンを始動してみよう




冷えたはいいが水が出ない。長期戦になりそうな予感
めでたく冷気が出てきたので、作動状態を測定していくと、マニュアル記載値とほぼ同じ状態であることが分かった。R134aは200グラム缶を規定量の2/3ほどになる400グラム(2缶)入れてみた。しばらく作動していない状態だったので、高速など連続使用時にホース破裂などが起きないようにという配慮だ。
なぜかエアコンガス量のラベルが貼ってあるところの近くに、漏れ確認用の蛍光ガスを入れたというラベルが貼ってあるので、かなり以前から、どこかから漏れているのでは?という疑いもある。ただ真空引きの結果は良好なので、ここからは実際の使用でどこまで持つのか?という耐久試験になるだろう。
もしかすると、知らない間に漏れが止まっている(嬉)という可能性も否定できない。
冷気が出てくれたので気をよくしたが、ファンスイッチの位置で時々ACランプが不点灯な時があり、その状態の時はコンプレッサーも作動してくれないという、電気接点不良という状況も見えた。
まだ少し寒い時期とはいえ、エアコン全開ならいくらかでも気化熱による水が出てきてもよさそうだが、ドレンホースが濡れていないという状態が発生。エバポレーターまわりを触ったら、違うところの床が濡れていることを発見。
エバポまわりとファンスイッチ取り外しは、ダッシュボードを外さなければならないので、今回はここまで。次号ではダッシュボードを外すので、他にもいろいろやれることがありそうな気配だ。ライトまわりやらスピードメーターケーブルなども作業できる。まずは暑くなる前にエアコン完調を目指すぞ!
エアコン作動状態の測定方法とは?










→次回はスバルサンバーを懐走仕様! 実践編
提供元:オートメカニック